Digital Infrared

July 31, 2023

ホットスポットはフィルター換えても消えません。

ブログの読者からホットスポットについて質問がありました。ホットスポットはデジタル赤外線写真特有の現象で、画像の中央に円形のフレアがあらわれます。主に現行レンズで発生しやすく、開放ではあまり目立ちませんが、絞り込むとはっきりと白いフレアが見てとれます。

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効果的な解決方法はまだ見つかっておらず、めいめい工夫しながら撮っているのが実情です。もっとも確実な対処法は、「ホットスポットの出るレンズは使わない」というものです。身も蓋もない対処方ですが、見方を変えると、ホットスポットの出ないレンズを見つけてデジタル赤外線撮影することが大切です。僕もホットスポットのせいで赤外撮影を断念したレンズが何本もあります。澤村の経験則では、赤外線フィルターを換えてもホットスポットは消えませんでした。

詳しくは「デジタル赤外線写真マスターブック」の44~45P、120~121Pをご覧ください。

 

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May 06, 2023

ライカM8でIR Chrome

赤外ネタが続きます。最近人気のIR Chromeフィルター、あれはライカM8で使えるのか? 実際に試してみました。結果は、使えなくもない、という微妙なもの(笑)。ぜひ本編をご覧ください。

●metalmickey's camera
IR ChromeはLeica M8で使えるのか?

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IR Chromeにまさかの類似品が!

metalmickey's cameraを更新しました。今回のお題目はIR Chromeの類似品です。デジタル赤外線写真界隈で人気のフィルターに、類似品が登場。両者を撮り比べしてみました。どの程度似ているのか、代用になるのか。本編でご確認ください。

●metalmickey's camera
IR Chromeの類似品を試してみた

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April 20, 2023

個展「視覚の陰謀論」ご来場ありがとうございました!

デジタル赤外線写真を展示した「視覚の陰謀論」、8日間の会期を無事終えました。たくさんの方々にご来場いただき、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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会場には約100点のデジタル赤外線写真を展示しました。黒、白、ピンク、赤。様々なタイプの写真を取り揃え、デジタル赤外線写真の世界観を包括的に感じてもらうのが狙いでした。むろん、そうした狙いとは別に作品自体のコンセプトがあり、それはタイトルの「視覚の陰謀論」という言葉が象徴しています。デジタル赤外線写真を通じて、時代の不穏な気配を感じていただければと思っています。

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開催場所が新宿マルイ本館という場所柄、たくさんの一般の方(写真に興味のない人達)に写真を見てもらう形となりました。インバウンド、デート中のカップル、ホストっぽい男子。冷やかし程度に眺めていた彼らが、次第に写真に近づき、一枚ずつなめるによう見始め、いったいこの写真は何なんだと首を傾げる様を見て、心に中でガッツポーズです(笑)。本来緑である葉が白かったり赤かったりするわけですから、相当奇妙に感じられたことでしょう。

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写真をやってる風の来場者には、できるだけ声がけするようにしました。結果、7~8割ぐらいが「すでにやってるけどうまくいかない」「興味があるけどどこからはじめていいのかわからない」という方々でした。そんな方のための「デジタル赤外線写真マスターブック」ではありますが、ワークショップをやってくれというリクエストが相当数あり、何かよいタイミングがあればイベント的なことも検討してみようと思っています。

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個展を開催してうれしかったことがふたつ。ひとつはプリントが売れたこと。もうひとつは来場者のリピーターがいたこと。ともに自分の写真が“作品”として認めてもらえた証であり、とても誇らしく思っています。特にリピーターは複数名いて、再訪に値する展示ができたことは大きな自信になりました。

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ちょっとマニアなネタとしては、外国人の来場者に声がけしたら、Kolari Vision(アメリカの赤外線撮影機器メーカー)のアンバサダーでした。たまたま来日していて見に来てくれたみたいです。うん、界隈が狭い。で、いまさっきその彼から「東京界隈のいいカメラ屋さん教えて」とインスタでメッセージが届きました。東京観光、満喫しているようで何よりです(笑)。

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僕がオールドレンズの本をはじめて出したのが2008年、その当時は業界からずいぶんと奇異な目で見られました。デジタル赤外線写真を取り巻く環境は、その頃によく似ています。ユーザーが増えるにはきっと5年10年かかることでしょう。いずれSNSのタイムラインで当たり前のようにデジタル赤外線写真が流れてくる日を夢見ています。

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April 06, 2023

桜赤外レポート、書きました。

metalmickey's cameraを更新しました。今回のネタはデジタル赤外線写真。桜を赤外線撮影したらどうなるか、チャレンジしてみました。最近は赤外による疑似桜が流行りだそうですが、こちら赤外のガチ桜です。どうぞご覧ください。

●metalmickey's camera
Sakura Infrared photography
桜赤外を撮ってみた

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April 05, 2023

自然界の色を拒絶する赤外オンリーの写真展、開催。

来週12日からデジタル赤外線写真の個展です。60点ほどの写真を展示しますが、1枚たりとも自然界の色を踏襲しないという非常識な写真展です。急ぎの仕事がなければ、全日在廊の予定です。

●澤村徹写真展「視覚の陰謀論」
2023年4月12日(水)~19日(水)
新宿マルイ本館8F
東京都新宿区新宿3-30-13
11:00〜20:00

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今回キュレーター(作品選定や会場づくり)を上野由日路さんにお願いしました。彼はオールドレンズフェスの主催者で、大きな会場での写真展運営に長けています。そこでまるっとお任せしました。新宿マルイ本館8Fの広いスペースを、デジタル赤外線写真がドドーンを占拠する予定です。ご期待あれ。

ちなみに、メインビジュアルのタイトル文字が読みづらいとの指摘、たしかにそうなんだけど、あれはワザとですからね。ほら、陰謀論って真偽が見えるような見えないような……という感覚を赤で表現いるのですよ(汗)。

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March 31, 2023

「デジタル赤外線写真マスターブック」本日発売です!

「デジタル赤外線写真マスターブック」、本日発売です。ニッチなうえに難易度の高いデジタル赤外線写真を、わかりやすく解説しました。まったくの初心者でも、本書があれば独学でデジタル赤外線写真が撮れるようになるはずです。その一方で、本格的にデジタル赤外線写真と取り組むための情報やノウハウも網羅しました。デジタル赤外線写真の決定版を目指した一冊になります。ご高覧のほどよろしくお願いいたします。

デジタル赤外線写真マスターブック[ホビージャパン][Amazon
発売:2023年3月31日
版元:ホビージャパン
価格:3,300円

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March 29, 2023

写真展「視覚の陰謀論」開催。

来る4月12日、澤村徹写真展「視覚の陰謀論」を開催します。新刊「デジタル赤外線写真マスターブック」の発売にあわせ、全作デジタル赤外線撮影による写真展です。

●澤村徹写真展「視覚の陰謀論」

2023年4月12日(水)~19日(水)
新宿マルイ本館8F
東京都新宿区新宿3-30-13
11:00〜20:00

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8年ぶりに個展を開催します。前回の個展はオールドレンズだったので、デジタル赤外線写真の個展としては12年ぶり。だいぶご無沙汰しました。今回、デジタル赤外線写真の解説書を出版することになり、これに合わせて新旧デジタル赤外線写真を一堂に会しました。約60点、そこそこ大がかりな展示です。

タイトルは「視覚の陰謀論」と名づけました。赤外線写真は目に見えない光で照らされた世界を可視化します。目に見えないだけで、目の前に確実に広がっている世界。誰も見たことがない。でも誰も、その存在を否定できない……。こうした有り様が、現実と陰謀論の関係を象徴しているように思えるのです。

今回の写真展ではプリント販売を行います。ご家庭で飾りやすいサイズの額付きプリントを、手頃な価格で販売することにしました。ちなみに、澤村のプリント販売は2009年の個展以来、実に15年ぶりになります。また、会場ではホビージャパンがブース出展し、澤村の新刊および既刊書を販売いたします。

会期中、週末は在廊の予定です。平日は仕事次第ですが、予定がわかった時点でツイートします。8年ぶりの個展、ぜひご覧いただきたく存じます。皆様のご来場、お待ちしております。

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March 17, 2023

デジタル赤外線写真の解説書、ついに出ます!

2008年からデジタル赤外線写真に取り組んで十数年、ついに書籍化です。これまで培ったデジタル赤外線写真のノウハウを、この一冊に凝縮しました。澤村の知るかぎり、商業ベースでは初となるデジタル赤外線写真の解説書だと思います。個性的な写真を目指している方、ぜひご高覧ください。

デジタル赤外線写真マスターブック[ホビージャパン][Amazon
発売:2023年3月31日
版元:ホビージャパン
価格:3,300円


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まず本書はフォトギャラリーを充実させました。3部構成で様々なタイプのデジタル赤外線写真をご覧いただけます。おなじみの青空と真っ白な葉の組み合わせはもちろん、ピンクとグリーンの組み合わせ、モノクロテイストなものなど、多彩なデジタル赤外線写真をたっぷり載せました。このフォトギャラリーでデジタル赤外線写真の世界観を体感してもらえると思います。

 

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本書はデジタル赤外線写真の入門書です。これからデジタル赤外線写真をはじめたい人、およびはじめたけどうまくいかない人のために、機材選びから撮影方法、そして画像編集にいたるまで、やさしくていねいに解説しています。まったくのビギナーという方は1章に目を通してください。この章を読むだけで、最短ステップでデジタル赤外線写真が撮れるようになります。

 

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2章以降はより実践的な内容を、赤外線写真の制作上のポイントごとに掘り下げていきます。カメラとレンズの選び方、赤外線フィルターの役割と描写傾向、具体的な撮影方法などを、細部にわたってじっくり解説しました。昨今人気の赤外線改造ボディ、フルスペクトラム機についても取り上げています。ノーマルボディと改造ボディでどう写りが変わるのか、赤外線フィルターの種類でそれぞれどんな写りになるのか。実写結果を一覧にしてその違いを比較しました。機材選びの参考になると思います。

 

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デジタル赤外線写真のクライマックスといえばカラースワップ。この赤外線写真独自の画像編集に、本書はたっぷりページを割きました。カラースワップの手順はもちろん、きれいに赤外線写真を仕上げるためのテクニックを多数掲載しています。といっても小難しい話はなし。シンプルな操作で最大限の効果が得られるように工夫してあります。“赤外線写真らしさ”を常に意識し、実践的なテクニックを解説しました。

 

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本書は入門書の体をとっていますが、中上級者向けのお楽しみコンテンツも用意しています。それが特殊な赤外線フィルターのコーナー。たとえば、カラースワップ不要で葉っぱが白く写るフィルター、エアロクローム風の赤い葉が撮れるフィルター、さらには赤外線とは真逆の紫外線撮影できるフィルターも紹介しています。

 

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さらにもうひとつ。オールドレンズによる赤外線撮影の章も必読です。ミラーレス機ならマウントアダプターでオールドレンズが付け放題。その利点を赤外線撮影にも活かしてみました。オールドレンズ特有の柔らかい写りが赤外線写真にどういう影響を与えるのか。実はオールドレンズ×赤外線撮影には描写傾向のみならず、ちゃんと実用的なメリットもあります。そのあたりは本編にてご覧ください。

 

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ストはライカM8をクローズアップしました。周知の通り、ライカM8は無改造で赤外線撮影できる稀有なカメラです。僕もいまでも愛用してます。でも、でもね、お世辞にも使いやすいとはいえないんですよ。むしろ不便。そんな使いづらいライカM8なのに、どうしても手放せない。便利はフルスペクトラム機があるのに、ついついライカM8を持ち出してしまう。そんな愛憎半ばするエッセイで本書を締めくくりました。

海外ではデジタル赤外線撮影による作品づくりが盛んです。日本で赤外線改造というと、天体撮影のほうがポピュラーでしょうか。作品表現としてのデジタル赤外線写真は、日本ではまだまだマニアックなジャンルです。本書が微力ながらも、日本でInfrared Photographyが広まるきっかけになれたら幸いです。「デジタル赤外線写真マスターブック」、ぜひご一読ください。

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March 14, 2023

新刊の表紙が確定!【デジタル赤外線写真マスターブック】

今月末に発売の新刊、ついに表紙がFIXしました。今回はオールドレンズ本ではなく、デジタル赤外線写真です。ついにやっと、赤外を書籍化できました。デジタル赤外線写真って「青い空と白い葉」のイメージが強いですが、あえて「グリーンの空とピンクの葉」の写真をチョイス。これはデザイナーと編集者がイチ押しだった写真を採用しました。ちなみにこの写真を撮ったレンズ、Ektar 47mmF2というレア玉です。赤外の本なのにオールドレンズ……。抜かりありません(笑)。

デジタル赤外線写真マスターブック[ホビージャパン][Amazon
著者:澤村 徹
発売日:2023年3月31日
出版社:ホビージャパン
税込価格:3,300円

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