マニアな人のためのCP+2023レポート、書きました!
4年ぶりにリアル開催されたCP+2023、初日にあちこち巡ってきました。毎度ながら澤村のレポートですから、メインどころのカメラメーカーはスルー。ひたすらマニアックなネタを漁ってます。週末のCP+2023散策に役立ててください。
●metalmickey's camera
アレな人のためのCP+2023レポート
4年ぶりにリアル開催されたCP+2023、初日にあちこち巡ってきました。毎度ながら澤村のレポートですから、メインどころのカメラメーカーはスルー。ひたすらマニアックなネタを漁ってます。週末のCP+2023散策に役立ててください。
●metalmickey's camera
アレな人のためのCP+2023レポート
ChatGPTを使って感じたこと。まるでライターが書いた水増し原稿みたいだ。たくさん書いてあるけど何も語ってない……みたいな。「Aを正常進化させるとBに似た側面が見える。しかし、けっしてBそのものになることはなく、AはAとしてのコンセプトを保ちつづける」。要は「AはAだ」を水増ししただけ。
ライターという職業は、「何でもいいから何か書いて」という依頼がけっこうある。プレスリリース1枚だけで製品レビューを書く、なんてこともめずらしくない。特集内容を知らされず、その特集の総論を書くこともある。情報が足りない。製品を触っていないからインプレッションも書けない。当たり障りのない言葉で水増しするしかない。
この手の原稿を書くとき、基本的に主観や独創的な発想は加えない。どんな原稿が求められているのかわからないので、当たり障りのないことしか書けない。客観的な情報と一般論を書き連ねる。「AはAだ」を千の言葉で水増しするのだ。これは特別なことではない。ライターとしての常套手段。既知の情報を当たり障りなく連ね、とりあえず何か書く。この感じがChatGPTから滲むのだ。
ChatGPTはわかることもわからないことも、とりあえず「何か答えよう」という姿勢を感じる。この姿勢が水増し原稿を書くライターにそっくりなのだ。「何でもいいから何か書いて」と頼まれたライターは、全力で「何か書こう」とする。文章力と知識はあるので、どんなことでも何かは書けてしまう。ChatGPTの受け答えを読んでいると、若い頃、文化的雪かきな仕事をやっつけていた自分を思い出してつらい気持ちになる。
一応、ライターという職業を擁護しておくと、こういう水増し原稿でも必ず“キメぜりふ”を考え、内容をキャッチーかつ手早く読者に伝える工夫をする。さすがにサマリーを作るだけでは原稿料はもらえない。細かい部分でライターとしての“独自性”を発揮する。この点はChatGPTとはちがう。
現状のChatGPTは情報サンプリングがベースだろうから、いわゆる独自性は見てとれない。うまく言葉を並べているけど、結局に何も語ってないよね、という感じ。既知のものは上手に生み出す。でも、未知のものは見せてくれない。サンプリングの果てに独自性はあるのか。別の要素が必要なのか。さて、今後はどうなるのだろう。
それはさておき、ChatGPTにカメラの詩を書かせると抜群におもしろいから試してみて。
発売早々に完売してしまったKISTAR 40mm F2.4 M、今月から再販がスタートしたとメーカーから連絡がありました。やはりMマウントレンズは動きが早いですね。そんなわけで、「Kistar the other side」もKistar 40mm F2.4 Mで更新しました。お題目はモノクロ。あの柔らかい滲みでモノクロ写真を楽しんでみようという趣向です。ぜひご覧ください。
●Kistar the other side 第43回
KISTAR 40mm F2.4 Mでモノクロに浸る