« August 2019 | Main | October 2019 »

September 2019

September 30, 2019

本日発売です!【オールドレンズ・ライフ 2019-2020】

初秋の風物詩、「オールドレンズ・ライフ2019-2020」が本日発売になりました。以前は夏に発売されていたのですが、そのスケジュールだと編集部がお盆休み返上になると泣きが入り、ここ数年は初秋発売に落ち着いています。ちなみに、初秋発売だと著者とデザイナーがお盆休み返上になります(笑)。

Lmimg_0052

●オールドレンズ・ライフ 2019-2020[玄光社][Amazon
出版社:玄光社
発売日:2019年9月30日
税別価格:2,000円

冗談はさておき、今号もオールドレンズにじっくり浸れる一冊に仕上がりました。作例の印刷がいいです。オールドレンズ撮って出しの色がストレートに印刷されています。誌面からレンズの描写傾向をちゃんと読み取ってもらえることでしょう。

内容はいつも通り、ひたすらオールドレンズで撮りまくってます。本シリーズ初のオールドズーム特集、最新ミラーレスとオールドレンズの相性チェック、外観にクセのあるレンズを集めたオールドレンズ筒買い選手権など、来る日も来る日もオールドレンズで撮り続けました。その成果をご覧ください。

唯一普段とちがうのは、ユーザー参加型特集を組んだ点でしょうか。一般のオールドレンズファンに取材し、愛用オールドレンズとお気に入りカットを紹介しています。この十年で本当にオールドレンズファンが増えたなあと実感する企画でした。

ここ数年、オールドレンズライフでは現行MFレンズを取り上げています。今回は大口径広角と超広角を厳選しました。21ミリF1.4とか、15ミリF2とか、ちょっとどうかしているレンズを集めました(笑)。広角の既成概念をぶち壊すようなすごい描写のレンズばかりです。人とちがった写真が撮りたい人は一見の価値アリですよ。

ちなみに、今号は電子版も同時発売です。読書はタブレット、という方も発売日にご覧いただけます。それでは「オールドレンズ・ライフ2019-2020」、じっくりとお楽しみください。よろしくお願いいたします。

 

| | Comments (0)

September 21, 2019

X Summit 2019 でX-Pro3の現物見てきました。

昨晩のX Summit 2019、ご覧になりましたか? 富士フイルムが開催したパネルディスカッション風イベント。ありていに言えば、製品告知イベントですね。昨晩10時よりYoutubeで配信されていたので、ご覧になった方も多いことでしょう。澤村は現場にてパネルディスカッションを観賞していました。

Img_2566
日本の写真家二十数名が参席していました。前の方がエライ人。当然澤村は末席です(笑)。

注目の的はやはりX-Pro3ですね。チタンボディ、こいつはやばいです。現物見て引き込まれました。「いやいやオレは背面の小窓の方が興味あるね」なんて斜に構えない方がいいですよ。場内の写真家が皆チタンボディの質感に惚れ込んでました。小窓のフィルムタブ表示そっちのけです(笑)。

X-Pro3は、通常のBlackの他に、DURA Black、DURA Silverの3色展開です。やばいのはDURA系の2色。マットなのに微光沢、ほのかに暖色をおびた金属質、DURA系2色は甲乙付けがたい風合いでした。購入するときはネットでポチらず、ちゃんと現物で色を確かめた方がいいですよ。どちらも魅力的なだけに、じっくり悩んで決めたいところです。

ただ、会場内にはやはり冷静な人がいるもので、「でもレンズの色は?」とすごく現実的な質問が。その場ではあまり色よい返事は聞けなかったのですが、実際はどうなるんでしょうね。Xシリーズのレンズは基本光沢ブラックですから、X-Pro3のDURA系2色に合わせると違和感があります。何かしら、ボディと同色のレンズは用意してほしいですね。

そんな感想を抱きつつ、でもぼくらオールドレンズ派はどうせレンズを取っ替え引っ替えするわけですですから、レンズの色はどうにでもなりますね(笑)。とりあえず、ニッケルエルマー、ニッケルブラックのコンタックスCレンズあたりは良く似合うと思います。真鍮の地金が露出した年代モノもいいですね。お疲れな樹脂鏡胴も案外似合いそうです。DURA2色は使い込むと風合いが出てきそうなので、ベス単改造レンズもありかもしれません。正式発表は10月23日とのこと。とても楽しみなボディです。

 

| | Comments (0)

September 19, 2019

日本カメラ10月号にてレビュー2製品

日本カメラ10月号にて、新製品レビューをふたつ担当しました。ひとつめは富士フイルムX-A7。ミラーレスの入門機ですが、意欲的な新機能がいくつも盛り込まれています。個人的にデザインもかなり好みの一台でした。

Img_2561

●日本カメラ2019年10月号[日本カメラ社][Amazon]
富士フイルム X-A7
シグマ SIGMA 35mm F1.2 DG DN

ふたつめはシグマの35mm F1.2です。大口径広角、しかも開放F1.2はさすがにエグイ絵が撮れますね(笑)。ちょうど沖縄に行く用事があったので、このレンズは沖縄で作例撮りしてきました。澤村らしからぬ夏全開な写真をご覧あれ(笑)。

本号の第2特集、「インスタントカメラの世界」がおもしろかったです。代表的なインスタントカメラは概ね網羅しているのかなあ。久しぶりにSX-70を持ち出したくなりました。

| | Comments (0)

September 15, 2019

オールドレンズ・パラダイス プリント講評会

今日はオールドレンズ・パラダイス第17期、締めのプリント講評会でした。当講座の講評会は一風変わっていて、写真の善し悪しではなく、あくまでも使ったオールドレンズについて語り合います。今回の収穫は、「ペトリ50ミリF1.7は開放F1.7のくせにボケが汚い」「キヤノンのオールドレンズは大口径のクセにちっとも暴れない」という両極端な二点でした。複数のメンバーから同様の意見が出たので、そこそこ信憑性のある報告のような気がします(笑)。

Lm_dsc15342  
Nikon Z 6 + AI Micro-Nikkor 55mm F2.8S

貼り付け画像は自由が丘で見つけた進撃のトルソーです。読み見たら悲鳴上げますね(笑)。

さて、オールドレンズパラダイスは来月から第18期がスタートします。現在受講生を募集中です。オールドレンズで楽しく撮る、これがモットーの講座です。ご興味ある方、ぜひご参加ください。

●東急セミナーBE オールドレンズ・パラダイス10月期

 

| | Comments (0)

September 13, 2019

「OLD LENS LIFE 2019-2020」の特集はこんな感じだよお!

玄光社「オールドレンズ・ライフ 2019-2020」、発売日がだいぶ近づいてきました。今号の見所を解説したいと思います。業界動向としては、昨年末にドドーンとフルサイズミラーレスがたくさん出ました。ぶっちゃけ、即買い換えした人は少ないと思いますが、あれから一年たち、そろそろボディ替え換えを検討する人が増えたことでしょう。そんなわけで、今号はフルサイズミラーレスが通底するキーワードです。

Oll2019_s

●オールドレンズ・ライフ 2019-2020[玄光社][Amazon
出版社:玄光社
発売日:2019年9月30日
税別価格:2,000円

その点をストレートに特集したのが「最新ミラーレスとオールドレンズ」です。オールドレンズと相性のよい最新ミラーレスはどれか。そしてどんなオールドレンズを付けると楽しいのか。機種ごとにけっこうみっちりとレポートしています。

フルサイズつながりでもうひとつ。ついにオールドズームを特集しました。前々からオールドズームはしっかり取り上げたいと思っていたのですが、やっと日の目を見る機会がやってきました。フルサイズ全盛だからこそ、画角のマジシャンたるズームの良さが際立ちます。といっても、単にオールドズームを紹介するのではなく、単焦点好きにもこれなら楽しんでもらえるだろう、というオールドズームを中心に集めました。画角だけでなく、描写面にも期待できますよ。

今号は久しぶりに取材モノをやってます。プロアマ混在でオールドレンズユーザーを取材し、リアルオールドレンズライフをたっぷりと訊いてきました。みなさん自分のカラーをしっかりもってオールドレンズを楽しんでいるのが印象的でした。もしこの企画の評判が良ければ、一般公募的に誌面に出たい人を募ってもいいなあなんて思っています。その他は、「オールドレンズ筒買い選手権」「オールドレンズ少年の主張」などなど、得体の知れない特集が目白押しです(笑)。

オールドレンズ・ライフは「雑誌」を意識して毎号作っています。実用性とエンターテイメントをほどよいバランスで織り交ぜたいなあと。「このレンズ、なんかヤベえ」みたいな感じで気軽にオールドレンズを楽しんでほしいです。

 

| | Comments (0)

September 12, 2019

道内最古、築百年の写真館を訪ねる(旧小林寫眞館)

今年の初夏、オールドレンズ・ライフの取材で函館にある旧小林寫眞館を訪れた。築百年という道内最古の写真館だ。一見すると重要文化財のようだが、歴とした現役の写真館だ。完全予約制なので、通常はその中を拝むことはできない。

実は数年前、函館で作例撮りした際、旧小林寫眞館の前を歩いていた。何かしらの文化財のようだが中には入れず、反面、手入れは良く行き届いている。一体どんな建物なのか気になっていた。

館長の谷杉アキラさんはぼくと同世代の写真家だ。この旧小林寫眞館とは別に、Photo Studio TANISUGIという現代的な写真館も経営している。元々Facebookつながりだったこともあり、取材前から大いに盛り上がり、今回、取材にかこつけて旧小林寫眞館の内部を見せもらった。役得ってやつだ。

Lm1006016
淡い鶯色とでも言おうか。独特の色合いの壁だ。最初期に使われていたペンキの色を調べ、オリジナルに近い状態に塗り直したという。

旧小林寫眞館の外観はたしかに古いのだが、どこか素っ気ない佇まいだ。豪奢な洋館というわけではない。だからうっかり油断していた。引き戸をくぐった瞬間、完全に場に呑まれた。詳しく書くとネタバレになってしまうので、とりあえず比喩に止めておこう。ラノベでよく見かけるドアの向こうは異世界だった、みたいな感じだ。まあ、相当やばいことになっていた。

Lmimg_0024
取材の後、谷杉アキラさんにポートレートを撮ってもらった。この写真館でしか撮れない写真であり、かつ旧小林寫眞館らしさに満ちたプリントだ。

そんな旧小林寫眞館だが、残念なことに2020年3月末で閉館するという。開業から10年、けっして短い時間ではない。道内最古の写真館を、実際の写真館として運営する。古民家リノベーションでカフェを開業するのとはわけがちがう。当時の姿をできるかぎり忠実に再現した上での写真館営業だ。その苦労は並々ならぬものがあっただろう。谷杉さん曰く、旧小林寫眞館の収益はすべて修繕費に充ててきたという。函館駅からずいぶんと離れた地にある写真館だ。毎日のようにお客さんであふれかえるわけではない。写真館の売り上げは無論、私財をなげうって旧小林寫眞館を存続させてきたというのが正直なところだろう。

閉館は寂しいことだが、まだ半年ほどの時間がある。興味がわいた人はぜひ、予約を入れ、扉の向こうの異世界的空間を楽しんでほしい。


旧小林寫眞館
Photo Studio TANISUGI 写楽館

 

| | Comments (0)

September 09, 2019

曇天だけの作例レポート(Kistar the other side)

木下光学研究所の写真ブログ、Kistar the other sideを更新しました。今回はあえて曇天カットのみという変わりダネのレポートです。得てして作例は条件の良い状態を選んで撮るわけですが、それだと条件が良すぎてレンズの実力がわからないということがあります。晴天順光ならどんなレンズでもすばらしい描写を見せてくれますから。そんなわけで、あえて曇天下でのKistarレンズの実力をご覧いただくことにしました。

Ks22_01

●Kistar the other side 第22回
曇天のKistar 35mm F1.4

Kistarレンズは曇天下でどんな描写を見せるのか。また、曇天下での撮影の工夫も合わせて紹介しています。ぜひご覧ください。

 

| | Comments (0)

September 06, 2019

【OLD LENS LIFE 2019-2020】9月30日発売です!

作例撮りの帰りに玄光社に寄り、「オールドレンズ・ライフ2019-2020」の色校をチェックしてきました。今年もいい仕上がりです。丸一年かけて撮り貯めたあんな写真やこんな写真が誌面を彩り、報われた気分になりますね。

Lm_dsc2646

●オールドレンズ・ライフ 2019-2020[玄光社][Amazon
出版社:玄光社
発売日:2019年9月30日
税別価格:2,000円

今号もオールドレンズで撮った写真をたっぷりと載せています。個人的にお気に入りなのは、マカオのグランドリスボアのカットかなあ。オールドズームでググッとクローズアップして撮っています。どんなカットかはぜひ本書をご覧ください。

発売までまだ3週間以上ありますが、折を見て特集内容などをご紹介してまいります。ご期待ください。

 

| | Comments (0)

« August 2019 | Main | October 2019 »