« November 2017 | Main | January 2018 »

December 2017

December 28, 2017

真鍮フェチの病は根深くて

ルミエールにお願いしていたライカMタイプ240のエイジング加工が仕上がった。M240はブラックペイントが施され、使い込むと地金の真鍮がチラチラと顔を出す。天然エイジングが待ちきれなくて、ルミエールでドーピングしてきた。

Mmc16_02

●metalmickey's camera
Lumière camera M240 aging custom 真鍮LOVEが止らない

以前、M8も同様の加工をお願いしたのだが、M8は地金が真鍮ではなかった。今回はブラックペイントと真鍮というベストな組み合わせだ。ちなみに、ルミエールではアレやコレやとエイジング加工をしてもらったアイテムがけっこうな数にのぼる。全アイテム集めてブツ撮りして、真鍮祭りとかやりたい。

| | Comments (0)

December 25, 2017

ほぼ一発でセッティングが決まった Kistar 85mm F1.4

本日、12月25日、木下光学研究所のKistar 85mm F1.4が発売になった。Kistarシリーズ第3弾となる単焦点MFレンズだ。同社のレンズは縁あって、55mmF1.2、35mmF1.4、そして85mmF1.4と、全モデルについてプロトタイプから製品相当までの試作レンズを試す機会に恵まれた。Ksitarシリーズは、オールドレンズのような温かみのある描写を、現代の技術で再現することをコンセプトにしている。実を言うと、このオールドレンズ的な描写のさじ加減がとても難しいのだ。何本もサンプルレンズを組み立て、試写と調整を繰り返す。性能を出すことより、収差を適度に残す方が難しい。

そうした中、Kistar 85mm F1.4はほぼ一発で目指すところに落ち着いた。大口径ポートレートレンズとして、高描写と個性をうまく兼ね備えている。Kistarシリーズは木下光学研究所にとってはじめてのコンシューマー製品だ。試行錯誤の末、ついに黄金律を会得したのかもしれない。

Lm_dsc2602

●Kistar the other side 第12回
オールラウンダーとしての中望遠

上記のオフィシャルブログにて、様々なシーンで撮ったKistar 85mm F1.4の作例を掲載している。端的に言うと、このレンズはちゃんと撮れる。その上で、ちょっと工夫すると個性を発揮する。個人的には、3本のKistarシリーズの中で一番好みだ。

| | Comments (0)

December 19, 2017

開平-自衛の亡骸(日本カメラ1月号)

今年の6月、はじめて広東省の開平を訪れました。華洋折衷の望楼が建つ独特な集落です。12月20日発売の日本カメラ1月号にて、そのときの写真を口絵掲載していただきました。

Ncm01_2

●日本カメラ2018年1月号[日本カメラ社][Amazon
開平-自衛の亡骸

今回の作品はライカM10とライカM8で撮っています。勘のいい人はお気づきでしょう。M8撮ったカットは赤外です。日本カメラ誌に赤外を載せてもらうのは初めてですね。そこそこ見応えのある作品だと自負しております。ご高覧いただけると幸いです。

| | Comments (0)

December 18, 2017

ライカM10購入を決めたあまりに些細な理由

デジカメWatchの年末恒例、お買い物企画に今年も参戦しました。今年買ったものとその理由を800文字以内で述べよ、という宿題です(笑)。オールドレンズはあり得ないぐらい買っているのですが、現行製品にかぎるということで、ライカM10を取り上げてレポートしました。

M10_01_s

●デジカメWatch 私はこれを買いました!2017年
ライカM10/オールドレンズファンに嬉しいライブビューの性能アップ

購入動機については記事をご覧いただきたいのですが、まあかなりどうでもいい理由だったります(笑)。オールドレンズ好きの人なら共感してもらえるかなあ。開平で撮ったGR21mmの作例も載せてます。ぜひご覧ください。


| | Comments (2)

オールドレンズパラダイス忘年会

昨日はオールドレンズパラダイスの座学でした。先月、広東省開平を撮り歩いてきたので、そのときの経験をベースに「旅とオールドレンズ」という題でトークしてみました。隠しネタは香港秘境レポート。昨年、香港はいろいろ撮り歩いたのですが、開平ワークショップの帰りに香港で残業し、マニアックなスポットを撮影してきました。このときの写真もまたいずれ、仕事でご紹介したいと思います。

座学の後はメンバーで中目黒に移動し、忘年会です。今回予約したのは古民家カフェ。お酒の席だとオールドレンズ以外にも話が広がり、新鮮味がありますね。

Olp14
α7II + RE.Auto-Topcor 2.5cmF3.5

年明け早々、モデル撮影実習が待ち構えています。来年も撮りますよ!

| | Comments (0)

December 13, 2017

刻印シューカバーでリア充リベンジ

ぼくが学生の頃、アメカジが流行していた。当時、リア充の象徴たるイベント系サークルの面々は、袖部がレザーのスタジアムジャンパーを羽織り、これにおそろいのワッペンをいくつも貼り付け、キャンパス内を我が物顔で歩いていた。そんな彼らを見て、「大学生にまでなって制服かよ!」と毒づくのが、ぼくら非リア充の特権だった。知的学生はいつだってアンチメジャーなのだ(泣)。

Lmimg_0023

●metalmickey's camera F-Foto Custom Word Shoecover
シューカバーでその名を刻む

なんの話かというと、シグネチャーを刻印できるシューカバーを作ってみたら、これがどうにもかっこよく、写真グループでおそろいのシューカバーとか楽しいだろうなあと思ったのだ。学生の頃は「おそろい」なんて聞いただけで顔をしかめたものだが、この歳になると仲の良い友達もめっきり減り、仲間というのが殊の外大切に思えてくる。「オソロのシューカバーでアイデンティティーを高め合うのだ!」と、年甲斐もなく興奮気味なのである。

そんなわけで、若かりし頃、つい斜に構えて寂しい青春を送ってしまった皆様、F-Fotoのカスタムワードシューカバーはいかがでしょう。写真コミュニティー、写真教室、グループ展など、ちょっとした集まりでおそろいのシューカバーを作ると、なかなか気分が盛り上がると思います。ぼくは「Old Lens Paradise」を刻印して、すっかりテンションMAXですよ。

| | Comments (0)

December 12, 2017

開平ワークショップ ムービー公開です!

11月23日から26日にかけて、Turtlebackオールドレンズワークショップ第2弾、「澤村徹と行く開平ワークショップ」を開催しました。香港に集合して、中国開平を訪問。世界遺産に指定された村落をオールドレンズで撮影する旅です。主催メンバーがそのときの様子をムービーにまとめたので、ご興味あればご覧ください。ドローンによる開平空撮は必見ですよ。

●TJ VLOG
開平ワークショップ1日目(赤坎鎮)
開平ワークショップ2日目午前(錦江里)
開平ワークショップ2日目午後(自力村)
開平ワークショップ3日目(打ち上げ・参加者作品紹介)

ぼくは二度目の開平訪問ということもあって、少し余裕をもって撮影できました。開平の村落はどこもかしこもフォトジェニックで、つい目移りして困ります(笑)。参加者の皆さんには事前にロケハンの写真をまとめてフォトブック(世に言う旅のしおり)をお渡しして、ざっくりとイメージをつかんでもらってから撮影に挑みました。参加者の作品も最後のムービーにまとめてあります。こちらも合わせてご覧ください。以下、ぼくが撮ったカットから旅の雰囲気が伝わりそうなものをピックアップしました。

Lml1000363
赤坎鎮のランドマーク的なポイントです。ここの写真をTurtlebackのメンバーに見せてもらい、同じところが撮りたくてワークショップ第2弾を開平に決定しました。開平ワークショップのキッカケになったスポットです。

Lml1000342
6月のロケハンのときと打って変わり、赤坎鎮の主要な建物は竹柵で封鎖されていました。2017年10月に強制退去が施行されたとのこと。今後は修繕工事が行われるそうです。オリジナルの赤坎鎮を撮るラストチャンスでした。

Lml1000963
錦江里に向かう途中の集落です。観光地ではない素の開平の表情です。必要以上に広い感じがいかにも中国だなあと感じます。

Lml1000615
これも錦江里に向かう途中のカットです。ずいぶんと古い建物ですが、別に世界遺産でも何でもなく、ごく普通の集落がおしなべてこんな様子です。

Lml1000740
錦江里の瑞石楼からの眺望です。ロケハンのときは瑞石楼に入れなかったのですが、今回は特別に開けてもらって内部を見せてもらいました。

Lml1001169
もっとも観光客の多い自力村は、田んぼの中にぽつんぽつんと望楼が建っています。 これをみると、いかにも開平だなあという気分になります。

ワークショップ後、香港に戻ってから秘境探検してきたのですが、その話はまた改めて。Turtlebackオールドレンズワークショップは、2018年に第3弾を予定しています。場所や日程が決まったら、またご報告いたします。

| | Comments (0)

« November 2017 | Main | January 2018 »