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September 09, 2017

【開平ロケハン記04】開平の宿泊食事事情

開平は中国の田舎町だ。上海のような背の高いビルは数えられる程度しかなく、また、深圳のような工場も見当たらない。質素な農村というイメージが一番わかりやすいだろう。バックパッカーにはおいしいエリアだが、撮影ワークショップの場合はまた話が別だ。治安、食事、宿泊、要は文化水準が気になる。開平ロケハンレポート最終回は、開平の宿泊食事事情をまとめてみた。

●Turtlebackオールドレンズ・ワークショップ第2弾
澤村徹と行く開平ワークショップ
2017年11月23日~26日
お申し込みと詳細はこちらをご覧ください。

今回我々がロケハンで使ったのは、潭江半島酒店という開平唯一の5つ星ホテルだ。市街地の中州の突端にあり、ロケーションと言いグレードと言い、大満足なホテルだった。と言っても、取り立てて贅沢をしたわけではない。宿泊料金は素泊まり360元(6,000円程度)。都内のビジネスホテルより安い。

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中州の対岸から宿泊した潭江半島酒店を望む。このあたりではひと際背の高いビルだ。

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ホテルのエントランス。この過剰に広い感じ、共産圏に来たと実感する。

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パノラマで撮ったことを差し引いても、一人では広すぎる部屋だ。

食事については、朝食はホテルのバイキング、昼食は出先の食堂、夕食はホテルの中華レストランといった具合だ。ホテルのレストランがおいしかったので、必然的にホテルで食事を済ますことが多くなった。撮影で疲れている身としては、改めて外出しないで済むのはとても助かる。ロケハン中、全6回の食事を平均すると、1食あたり100元(1700円程度)ぐらいだった。夕食は少々贅沢するので、平均単価がやや高くなっている。ちなみに、このホテルには喫茶室もあり、夕食後のコーヒーやスイーツもOKだ。食事に関して不安はないだろう。

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夕食はホテルの中華レストランの世話になった。写真の料理はうなぎの釜飯。中華料理でうなぎはめずらしいと思う。

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朝食バイキングで麺をいただく。湯通ししたレタス、甘辛く煮た牛肉、ザーサイ、そしてネギをトッピング。朝から贅沢だ。

トイレ事情はどうか。世界遺産に指定されているだけあって、開平は観光地としての整備が進んでいる。入園料を取る場所は清潔な公衆トイレがあった。ワークショップで巡るスポットに的を絞ると、自力村と錦江里は村落の入口近くに清潔な公衆トイレがある。赤坎鎮は入園料を取らない市街地なので、ここに関しては逆に公衆トイレを避けた方が安全だ(公衆トイレの看板を見つけたが、その道を進むことすら怖いような場所だった)。メインストリートに飲食店があるので、そこのトイレを借りるのが現実的だろう。いずれにしても、現地語のわかるスタッフが同行するので、ひと声かけてもらえればいかようにも対応できる。端的に言うと、日本での旅行とさほど変わらぬ過ごし方で、開平での撮影を楽しんでもらえると思う。

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馬降龍の公衆トイレ。自力村もこんな感じの清潔なトイレだった。車椅子や授乳室も備えている。

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自力村に入園したところ。村落まで整備された道がつづく。左端に見えるのはカフェ。それなりに俗化しているが、村落はどっぷりと濃いのでご安心を。

さて、最後にレンズセレクトに触れておこう。再掲になるが、今回の機材は以下の通りだ。

(ボディ)
Leica M8
Leica M10

(レンズ)
Ultra Wide-Heliar 12mmF5.6 Aspherical
G Biogon T* 28mmF2.8
Summilux-M 35mmF1.4
Tele-Elmarit 90mmF2.8

このうち、メインで使ったのが球面ズミルックスとビオゴン28ミリで、要所要所でウルトラワイドヘリアー12ミリを用いた。望楼はやはり広角が映える。ビオゴン28ミリは大活躍してくれたが、もう少しワイドでも良かったという印象だった。11月のワークショップ本番では21ミリを持参したいと思っている。

標準域はライカM8に球面ズミルックスでまかなった。35ミリ×1.3倍で35ミリ判換算46ミリ相当だ。ファットエルマリートで遠くから望楼を狙うつもりだったが、ライカM8と球面ズミルックスで案外事足りてしまった。はじめての場所で中望遠を持ち出す余裕がなかったのも事実だけど(汗)。

ライカM8を持ち出した理由はもうひとつある。というか、むしろこちらの理由が本命。開平で赤外写真を撮りたかった。田んぼの中にニョキニョキとそびえる望楼。赤外で撮ってくれと言わんばかりのロケーションじゃないか。ロケハンは天候にあまり恵まれず、赤外で撮れたのは最終日だけだった。それでもインスタ映えならぬ赤外映えするシーンがたっぷり撮れ、開平&赤外はかなりオススメだ。

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自力村で撮った赤外カット。田んぼの奥に望楼が建つ。M8にGビオゴン28ミリを付けて撮影した。

4回に分けて開平ロケハンレポートをお届けした。11月のワークショップでは、赤坎鎮、錦江里、自力村の3カ所を巡る予定だ。ひと口に開平と言っても、村落ごとに狙い目となる被写体が異なる。行く先々で新鮮な被写体と出会えるはずだ。個人旅行ではなかなか行きづらい場所なので、興味があればぜひ。Turtlebackオールドレンズワークショップ第2弾、開平ワークショップ、ご検討のほどを。


【開平ロケハン記01】バスは飲食禁止です

【開平ロケハン記02】観光地の顔にだまされるな
【開平ロケハン記03】遺跡に住む人々

●Turtlebackオールドレンズ・ワークショップ第2弾
澤村徹と行く開平ワークショップ
2017年11月23日~26日
お申し込みと詳細はこちらをご覧ください。

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