« January 2017 | Main | March 2017 »

February 2017

February 27, 2017

一色卓丸さんの「原宿ストリートポートレート」をお手伝いしました!

ぼくは写真仲間と呼べる友達が少ない。元々ライターという職種はひとりで作業することが多く、カメラ写真業界で書くようになってからは、撮影も執筆も編集もすべてひとりでこなすようになり、ますます人付き合いが減ってしまった。フリーランスなんて所詮、プロのボッチだからな(笑)。そんなぼくにとって、写真家の一色卓丸さんは数少ない写真仲間だ。

彼と知り合ったのは、ぼくが講師を担当するオールドレンズパラダイスがキッカケだ。第1期からおそらく5年近くは受講生として参加してくれた。当初はオリンパスペンにオールドレンズを付けて撮っていたが、そのペンにライカレンズが付き、ボディがM8に代わり、あれよあれよという間にライカな人になってしまった。

一色卓丸さんの撮影スタイルは首尾一貫している。原宿で、外国人を、ストリートで撮る。当初からずっとこのスタンスだ。ストリートでテンポよく撮ることを思うと、レンジファインダーのライカに行き着いたのもうなずける。

彼の撮るストリートポートレートはリアリティーが秀逸だ。被写体となる外国人は、目を惹くファッションに身を包みつつも、作り込んだような不自然さがない。予定調和の欠片もない素の佇まい。彼女はまちがいなく、その時、その場にいた。その証明としてのポートレート。彼のポートレートは偽りなき瞬間が宿っていると思う。

その後、ぼくが編集担当するムックに何度か作品を寄稿してもらい、時を同じく、個展を開催したり、ポートレート講座の講師を務めたり、彼は写真家として活動の幅を広げていく。その集大成とも言えるのが、今回の写真集だ。

Hsp_s

●一色卓丸「原宿ストリートポートレート」[玄光社][Amazon
出版社:玄光社
判型:B5変型判 224ページ
発売日:2017年3月7日

昨年、玄光社から「一色さんのポートレート集を作りたい。ついては編集を担当してほしい」と打診があった。二つ返事で快諾したのは無論、我がことのように興奮した。昨今、有名写真家ですら自らの作品集を出すのは難しい。そうした時代、自らの売り込みではなく、出版社サイドからのオファーだ。写真家のサクセスストーリーを目の当たりにした瞬間だった。

掲載写真はすべてライカで撮っている。レンズのセレクトもけっこう燻銀だ(キャプションでチェック!)。ポートレートファンだけでなく、ライカな人にもお薦めしたい。ちなみに、帯文はハービー・山口さんだ。ファッション、ストリートポートレート、そしてライカ。3つのキーワードが織り成すTakumaruワールドをご覧あれ!

| | Comments (0)

CP+2017 マニアックワールドへようこそ!

デジカメWatchにて、CP+2017のレポートを公開しました。ぼくが担当するレポートですので、ご推察通り、マニアック路線一辺倒な内容です。マウントアダプターとMFレンズが大好きなみなさんに贈ります。

Lm_dsc4696

●デジカメWatch
【CP+】MFレンズとマウントアダプターのマニアックな世界

近年、マウントアダプターやMFレンズの界隈では、中国製品のブランディングが大きなムーブメントになっています。KIPONがその走りですが、TECHART、中一光学、LAOWA、K&F Conceptなど、着実にその数が増えています。そうした勢いを今年のCP+では感じました。どのブランドも後発であることを意識し、独自性の高い商品を開発しています。話題に事欠かないホットなカテゴリー、その様子をレポートから感じてもらえるとうれしいです。

| | Comments (0)

A&A 第2回フォトコンテスト、締め切りまであと一週間です!

Leica M10を買いました。自分に言い訳するための「買うべき理由」はいくらでもでっち上げられますが、買うといいことありそうだから買った、とまあそんな感じです(笑)。M8のときもM240のときもそうでしたが、きっとM10も新しいフィールドに連れて行ってくれると信じています。

Lml1000011
Leica M10 + Summicron 35mmF2 RF

さて、大盛況だったCP+2017も終わり、一息つくまでもなく、例のアレがやってきます。そう、「アルティザン・アンド・アーティスト第2回フォトコンテスト」の締め切りです。ご応募いただけるのは3月5日までです。あと一週間、みなさんの自信作、ぜひご応募ください。

●アルティザン・アンド・アーティスト 第2回 フォトコンテスト

Lml1000092
Leica M10 + Nokton 50mmF1.5

Lml10001782
Leica M10 + Canon 50mmF1.8

M10で色々なレンズを取っ替え引っ替え楽しんでいます。おかげで仕事が進みません(笑)。

| | Comments (0)

February 24, 2017

CP+ 2017 ドレスアップアイテム盛りだくさん!

CP+2017に行ってきた。今回は取材仕事が入っていて、そちらの記事はまた追々と。ここでは会場で見つけたドレスアップ系のアイテム、というかお初のメーカーをあれやこれやと紹介しよう。

Lm_dsc4647

はじめはBarber Shopというイタリアのレザー用品ブランドだ。バッグ、レザー小物、カメラストラップなどを扱っている。

Lm_dsc4644

イチ押しは手前にハンドストラップだ。オールドレンズ・ライフ Vol.6で私物購入したものを紹介したことがあり、CP+会場で見かけたときは思わず声を上げそうだった(笑)。Dリングとフック金具が独特で、ライカMとかX100シリーズあたりと組み合わせるとかっこよさそうだ。

Lm_dsc4654

続いて、Ceciliaというアメリカのレザー用品ブランド。レザー製のカメラバッグとストラップが主力商品だ。数ヶ月前にウェブサイトを見つけ、ストラップを購入しようか迷っていたところだった。

Lm_dsc4657

注目したいのは、ファブリック(アルパカウール)とレザーのコンビネーションストラップだ。アルパカの色や模様は色々な種類がある。個人的にはブラックレザーとベージュのアルパカの組み合わせが気に入った。

Lm_dsc4658

取り付けの先端はレザーを用いている。アンティーク調の金具づかいもいい。細部までかなり気を遣っている製品だ。レザー製カメラバッグも出来が良かったので、こちらも試してみてほしい。

Lm_dsc4707

最後はAeskimoというタイのブランドだ。バッグ、iPhoneケース、カメラストラップなどを製造している。CP+ではカメラストラップのみ展示していた。

Lm_dsc4701

一番気になったのがこのストラップだ。一見するとネックストラップだが、ギボシからレザーを取り外すとハンドストラップに早変わりする。また、ショルダー部のレザーの合わせ方も新鮮なスタイルだ。

Lm_dsc4705

このショルダーストラップも目を惹いた。長さ調節で余ったレザーを、ショルダー部分に編み込むという工夫をしている。どの製品もしっかりとデザイン処理されている点が印象的だ。

さて、ここで紹介したブランドおよびメーカーは、日本での販売店を募集中とのことだった。興味がある販売店さん、ぜひ!

| | Comments (0)

February 20, 2017

新連載「カメラガジェット放浪記」はじまりました!

新しい連載をはじめることになりました。タイトルは「澤村徹のカメラガジェット放浪記」です。英語にするとCamera Gadget Wanderer、略してCGW。そんなことはどうでもいいですね(笑)。焦点工房のオフィシャルコンテンツとして、いろいろなカメラ用品をレビューしていこうという企画です。焦点工房で取り扱いのある製品なら何でもOKということで、テックアート、中一光学といったマニア御用達のアイテムを積極的に紹介していこうと思っています。

Stkb01_01

●澤村徹のカメラガジェット放浪記
第1回 フェイバリットレンズ総AF化大作戦

栄えある第1回は、中一光学のMFレンズをLM-EA7でAF動作させようというネタです。のっけから濃いですね(笑)。記事内では控えめに書いてありますが、この組み合わせのAF精度、かなり良かったです。ピント合わせでAFが悩んでいたのは2~3回ぐらいでした。開放で滲みの少ないレンズの方が、LM-EA7での合焦率はアップしますね。下の写真はオフショットですが、カチッと合焦しているのがわかると思います。

Lm_dsc3953
α7II + Creator 35mm F2 + LM-EA7

「澤村徹のカメラガジェット放浪記」は1~2ヶ月おきを目安に更新していきます。ご期待ください。

| | Comments (0)

February 19, 2017

作例の宝庫に行ってきました(オールドレンズパラダイス)

オールドレンズパラダイスの撮影実習で西新井大師に行ってきました。実はこの場所、ぼくにとってはほぼ庭です。ややもすると週三で通うほど(笑)。雑誌や本の作例撮り、入手したばかりのレンズのテスト撮影など、とにかくことあるごとに撮りに来ています。狭いエリアにいろいろと被写体が見つかり、効率よく多彩なカットが撮れます。駅から徒歩1分というアクセスの良さもポイントでしょうか。電車移動派にはお薦めですよ。

Leica M Typ 240 + Summaron 3.5cmF3.5

Lml1005986_2
レンズはズマロンを持ち出しました。曇り玉でフレアが出やすい個体ですが、順光を選びながら撮ればけっこうカッチリと写ります。あと、この時代のレンズはやはり階調表現が気持ちいいですね。

α7II + Domigor 135mmF4

Lm_dsc4349_2

もう一本はPentinaの中望遠、ドミゴー135ミリF4です。こんなレンズ、誰も使ってないよなあ(笑)。最短2.8メートルというどうしようもなく寄れないレンズです。

西新井大師はOLPメンバーにも気に入ってもらえたようで、実習後、自主的に追加撮影に行かれる方もいました。西新井大師の魅力が伝わってよかったです(笑)。

| | Comments (0)

February 17, 2017

河津桜を撮ってきました(Kistar the other side)

「Kistar the other side」を更新しました。今回はKistar 35mm F1.4で桜を撮ってみようというミッションです。実はこれ、前々から温めていたネタなんです。Kistar 35mm F1.4のあのフワッとした開放描写、きっと桜や梅を撮るとキレイだろうなあって。そんなわけで、河津桜を撮ってきました。

Lmimg_0002

●木下光学研究所 Kistar the other side
第8回 Kistar 35mm F1.4で桜を撮る

そしてもうひとつ、今回はベースボディにLeica M Typ 240を選んでみました。Kistarとライカを組み合わせた記事はお初かな!? ちゃんと検証したわけではないのですが、ライカで撮るといつも以上に階調が良く感じられます。このあたりも作例でチェックしてもらえるとうれしいですね。

| | Comments (0)

February 14, 2017

お待たせしました、アサヒフレックスですよ。

デジカメドレスアップ主義を更新しました。今回のキーアイテムはRAYQUALのアサヒフレックス用マウントアダプターです。いやあ、アサヒフレックスのマウントアダプターが、しかもRAYQUALから発売されるとは思いませんでした。ウエストレベルでかっこいいカメラなんですよね。マウントアダプターの登場にかこつけて、早速ボディごと買いました(笑)。

Lmimg_00042

●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第175回 よもやまさかのアサヒフレックス

今回、手に入れたタクマー58ミリF2.4を持ってRAYQUALに取材に行ったんですが、そのとき、「このレンズはめずらしくクリアでコンディションいいですね」と褒められました。何だろう、レンズを褒められると自分が褒められたような気がしますね。錯覚ですね(笑)。

| | Comments (0)

February 11, 2017

「Mobbed Hong Kong」をウェブ公開しました!

日本カメラ2016年9月号に載せていただいた「Mobbed Hong Kong」を、自身のオフィシャルサイトに掲載しました。雑誌掲載カットからの抜粋と、未掲載カットをミックスして公開しています。香港の巨大アパートメントが好きな方、ぜひご覧ください。広角で撮ったカットが多いので、迫力のある様子を堪能していただけると思います。

●Mobbed Hong Kong - metalmickey.jp

Lm_dsc0872

| | Comments (0)

February 09, 2017

「アルティザン・アンド・アーティスト 第2回フォトコンテスト」応募開始です!

フォトコンのお知らせです。「アルティザン・アンド・アーティスト 第2回フォトコンテスト」がはじまりました。僭越ながら、澤村が審査員を務めます。このフォトコンはアルティザン&アーティスト×代官山北村写真機店のコラボになっていて、代官山北村写真機店サイネージスペースにて授賞式&トークショーを行い、入賞作品は同スペースに2週間ほど展示されます。

Photo_contest2017_3

●アルティザン・アンド・アーティスト 第2回フォトコンテスト
応募締め切り:2017年3月5日
応募方法:メール(詳細はホームページをご覧ください)
審査員長:澤村 徹

授賞式&トークショー:2017年3月25日(土)PM18:00~
場所:代官山北村写真機店サイネージスペース

ちなみに、風景部門、人物部門、そしてオールドレンズ部門があります。どんな作品を拝見できるのか、いまから楽しみです。たくさんのご応募、お待ちしております。

| | Comments (0)

ボケフォトコンテスト写真展、行ってきました!

今週からはじまった「ボケフォトコンテスト入賞&入選作品写真展」を見てきました。カフェバー併設のギャラリーの壁がボケフォトだらけです。いやはや壮観ですね。ウェブですでに作品公開されていますが、プリントで見るとまたちがった雰囲気でおもしろいです。

Bk02

写真を見た後は、バースペースでボケフォトファンのみなさんと歓談してきました。実は入稿中なのでちょろっと顔を出すだけのつもりだったのですが、すっかりカメラレンズ談義に花が咲いてしまい、気付けば終電近い時間。ダメな大人だなあ(笑)。会期は今週土曜日までです。みなさんもぜひ!

Bk01

●ボケフォトコンテスト入選&入賞作写真展/PICTORICO協賛
期間:2月6日(月)~11日(土) 14時~20時
場所:カフェバー&アートスペース銀座REVERSE

| | Comments (0)

February 05, 2017

「ボケフォトコンテスト入賞&入選作品写真展」がはじまります!

明日、2月6日より、「ボケフォトコンテスト入賞&入選作品写真展」がカフェバー&アートスペース銀座REVERSEにて開催されます。フォトテクニックデジタル2月号では入賞作品のみの掲載でしたが、写真展では入選作品もすべて掲載します。

Bok_pstr
●ボケフォトコンテスト入選&入賞作写真展/PICTORICO協賛
期間:2月6日(月)~11日(土) 14時~20時
場所:カフェバー&アートスペース銀座REVERSE

会場はプログレッシブロックとドリンクのみのちょっと面白いカフェバー&ギャラリーです。夜20時までやっているので、会社帰りにお立ち寄りいただくこともできます。ぜひご来場ください。

| | Comments (0)

« January 2017 | Main | March 2017 »