Leica M10 たっぷり試してきました!
ライカM10に触ってきた。フィルムライカと同じ厚みが売りの本機だが、デジタルからM型ライカに目覚めた人にはいまいちピンとこないよね(汗)。でも大丈夫。もうね、ひと目見ただけに薄いのわかるから(笑)。手にするまでもなく、近くで見ただけで明らかに薄い。やはりカメラにとって、4ミリのスリム化は相当なインパクトだ。
個人的にはライブビューの機能性アップに期待していた。タイプ240のライブビューは中央しか拡大表示できず、近接やポートレートではピント精度が不安だった。正直なところ、非Mマウントのオールドレンズを使うなら、α7シリーズの方が圧倒的に有利だ。タイプ240にわざわざフレクトゴンを付けて撮りたい、という気にはならない。ぼくは撮影の9割以上がオールドレンズなので、使用頻度はα7シリーズの方がダントツに多かった。タイプ240は好きなカメラのひとつだが、結局はα7シリーズとの2台持ちが常だったと白状しておく(笑)。
さて、ライカM10のライブビューはどうだろう。まず拡大表示はエリア移動が可能になった。十字カーソルで素早くエリア移動できる。欲を言えばライカSLのようにジョイスティックにしてほしいところだが、まあそこまでは望むまい。ライブビュー時のシャッターレスポンスも大幅に改善されている。タイプ240のライブビューは、連続撮影がほぼできない仕様だった。一度シャッターを切ると、次までの待ちがとにかく長い。シャッターチャンスを逃すのは当然として、ポートレートのポーズの切り替えにも追いつけない。ライカM10はマエストロIIと大容量バッファメモリのおかげか、ライブビュー状態でガシガシと連続シャッターが切れる。端的に言うと、ちゃんと使えるライブビューになっていた。デジタルカメラとしてようやく一人前になれた、というわけだ。
M型ライカはレンジファインダー機なのだから、デジタルカメラとしての機能性を求めるのは無粋という見方もあるだろう。でも、とても高価なカメラなのだから、すべてにおいて一流であってほしいと思うのは、ユーザーとして当然のことだろう。幸いライカM10は、伝統的なレンジファインダー機としても、最新デジタルカメラとしても、ともに優秀なカメラに仕上がっていると感じた。ライカM10なら単独持ちでいろいろなレンズを取っ替え引っ替えできそうだ。
Comments
初めまして
いつも情報を参考にさせていただいています。
Hologon16mm って M9やMより 使えそうでしょうか? マゼンダ被りとか…
(α7RIIだと やっぱり干渉が怖くて迷ってます)
Posted by: Snusmumrik | January 29, 2017 12:37 AM
M10とGホロゴンはまだ試していないのですが、発表内容からすると、タイプ240より周辺描写がよくなっているようです。試す機会があればレポートしますね。
Posted by: metalmickey | January 29, 2017 01:09 AM