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January 2017

January 30, 2017

ボケフォトコンテスト入賞&入選作 ウェブ公開始まりました!

フォトテクニックデジタル×CAMERA fan×ボケフォトファンのトリプルコラボによる「ボケフォトコンテスト」、こちらの入賞&入選作のウェブ公開がスタートしました。すでにフォトテクニックデジタル2月号にて入賞作が公開になっていますが、ウェブの方は最終候補に残った入選作も公開されています。

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●ボケフォトコンテスト 入賞作 全6点
●ボケフォトコンテスト 入選作 全25点

アウトフォーカスで語る写真の数々、こうやってウェブ上で一気に見ると壮観です。ぜひご覧ください。

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January 26, 2017

Leica M10 たっぷり試してきました!

ライカM10に触ってきた。フィルムライカと同じ厚みが売りの本機だが、デジタルからM型ライカに目覚めた人にはいまいちピンとこないよね(汗)。でも大丈夫。もうね、ひと目見ただけに薄いのわかるから(笑)。手にするまでもなく、近くで見ただけで明らかに薄い。やはりカメラにとって、4ミリのスリム化は相当なインパクトだ。

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個人的にはライブビューの機能性アップに期待していた。タイプ240のライブビューは中央しか拡大表示できず、近接やポートレートではピント精度が不安だった。正直なところ、非Mマウントのオールドレンズを使うなら、α7シリーズの方が圧倒的に有利だ。タイプ240にわざわざフレクトゴンを付けて撮りたい、という気にはならない。ぼくは撮影の9割以上がオールドレンズなので、使用頻度はα7シリーズの方がダントツに多かった。タイプ240は好きなカメラのひとつだが、結局はα7シリーズとの2台持ちが常だったと白状しておく(笑)。

さて、ライカM10のライブビューはどうだろう。まず拡大表示はエリア移動が可能になった。十字カーソルで素早くエリア移動できる。欲を言えばライカSLのようにジョイスティックにしてほしいところだが、まあそこまでは望むまい。ライブビュー時のシャッターレスポンスも大幅に改善されている。タイプ240のライブビューは、連続撮影がほぼできない仕様だった。一度シャッターを切ると、次までの待ちがとにかく長い。シャッターチャンスを逃すのは当然として、ポートレートのポーズの切り替えにも追いつけない。ライカM10はマエストロIIと大容量バッファメモリのおかげか、ライブビュー状態でガシガシと連続シャッターが切れる。端的に言うと、ちゃんと使えるライブビューになっていた。デジタルカメラとしてようやく一人前になれた、というわけだ。

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M型ライカはレンジファインダー機なのだから、デジタルカメラとしての機能性を求めるのは無粋という見方もあるだろう。でも、とても高価なカメラなのだから、すべてにおいて一流であってほしいと思うのは、ユーザーとして当然のことだろう。幸いライカM10は、伝統的なレンジファインダー機としても、最新デジタルカメラとしても、ともに優秀なカメラに仕上がっていると感じた。ライカM10なら単独持ちでいろいろなレンズを取っ替え引っ替えできそうだ。

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FUJIFILM GFX 50S 触ってきました!

富士フイルムの中判ミラーレス、GFX 50Sをタッチ&トライできる機会があった。スペック的なものはすでに各媒体が報道済みなので、オールドレンズのベースボディとしてのどうなのかなあと、自分なりにチェックしてきた。

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とりあえず説明員の人に「レンズなしレリーズはできますか?」と訊ねてみる。即座にもちろんと返事があり、メニューを見せてくれた。X-Pro1の登場時もそうだったけど、オールドレンズ用途をある程度は折り込み済みという印象だった。あとはマウントアダプターメーカーの動向だ。KIPONは十中八九、GFX用マウントアダプターを出してくると思うが、これにRAYQUALが加わると中判オールドレンズが盛り上がってきそうだ。個人的にはペンタコンシックスマウントのレンズをできるだけ大きいフォーマットで使ってみたい。でも、ペンタコンシックスなんて、製品化の順番は後の方だろうなあ(笑)。

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GFX 50Sのサイズ感だが、率直な感想は重く大きかった。中判一眼レフやデジタルバックタイプのカメラよりは軽量だが、ミラーレスとは言え中判カメラだけあって、第一印象はやはり重くて大きい。後ろから見ると、薄型デジタルバックみたいな形になっていて、それなりに大きなカメラであることがわかる。あと、レンズの重量もけっこうな手応えだった。

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チルト式のEVFはそのままチルトするのではなく、別途アタッチメントをかました上でチルトさせることになる。GFXを使うなら、やはりEVFをチルトさせてウエストレベルがいいなあ。ぼくのウエストレベル初体験はエキザクタVX1000なんだけど、下を向いてシャッターを切るのはちょっとしたカルチャーショックだった。なんだろうあの感じ、きっとアレは根本的な思想がちがうよね(笑)。

中判オールドレンズの受け皿として、GFX 50Sは文句なしの最右翼だろう。ただ、諸手を挙げて「いくぜGFXで中判オールドレンズ!」という気持ちになれないのは、なんだかんだと仕事用のカメラだなあと感じたからだ。たぶんぼくがこのカメラを買うと、オールドレンズを付けるよりも、ブツ撮りカメラとしてどう使っていくか、みたいなことを考えたくなる。ブツ撮り時々オールドレンズ、みたいな感じなのかなあ。ペンタックス645Zはペンタコンシックスレンズ三昧で楽しませてもらったけど、GFX 50Zはどうしても仕事カメラとしての使い勝手を考えてしまう。なんてもっともらしいことを書きつつ、マウントアダプターが出てきたらソッコーオールドレンズ付けてると思うけど(笑)。

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January 24, 2017

写真のバックアップ環境、全公開です!

めずらしくPC Watchからお仕事いただきました。タイトルが凄いです。「実録!俺のバックアップ術」。そうそう、パソコン媒体はこのノリだよね(笑)。昔、パソコン誌で仕事をしていた頃の感覚を思い出しました。そんなわけで、澤村のバックアップ環境をドドーンと紹介しています。

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●PC Watch 実録!俺のバックアップ術
写真データを極力シンプルにバックアップ

カメラ写真関係の仕事をやるようになってから、パソコン環境はできるだけシンプルなスタイルを心がけています。OSは素のまま使う、仕事関係以外のアプリはインストールしない、自作なんて論外で、周辺機器も最小限に抑える。バックアップもその流れをくみ、シンプルなスタイルにしています。まあ、パソコン誌で原稿を書いていた頃は、PCはすべて自作、OSカスタマイズは当然、CPUクロックアップやBIOSバリチューンも茶メシ事な人だったんですが(笑)。パソコンを仕事の道具ととらえると、どうしても安定性とシンプルさを求めてしまいますね。今回の記事は写真のバックアップに的を絞って話をしています。ご興味あればご一読ください。

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January 20, 2017

FiRIN 20mm F2 EF MF のレビュ-を担当しました

日本カメラ2月号にて、フィリン20ミリF2のレビューを担当しました。トキナーのミラーレス向け新シリーズ、一発目のレンズになります。フルサイズの20ミリ、なかなか豪毅なスペックです。オールドレンズ好きだと、つい20ミリというスペックに反応してしまいますね。ええ、フレクトゴン20ミリF4。病が深いなあ(笑)。

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●日本カメラ2017年2月号[Amazon][日本カメラ社
FiRIN 20mm F2 EF MF レビュー

詳細はレビューを見ていただくとして、興味深かったのは新ラインナップのファーストプロダクトがMFレンズという点です。カールツァイスのLoxiaしかり、中国メーカー勢しかり、このところMFレンズが盛況ですね。ライブビューが当たり前の今、拡大表示で的確なピント合わせができるので、MFレンズでOKという層が増えているのかな!? 手頃な価格で良いレンズを提供してもらえるなら、MF大歓迎ですね。

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「ボケフォトコンテスト」入賞作発表です!

ぼくのブログにフォトテクニックデジタルの表紙が載るのは相当レアです(笑)。何故フォトテクの表紙なのかというと、ぼくが審査員を担当したボケフォトコンテストの入賞作品がドーンと見開きで掲載されています。すばらしい作品を見せてくれたすべての応募者の皆様、ありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。

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●玄光社「フォトテクニックデジタル2月号」[Amazon][玄光社
ボケフォトコンテスト入賞&入選作品発表!

ボケで勝負、お題目からして相当ハードルの高いフォトコンテストだったと思います。ボケを主役とするのか、ボケを活かして撮るのか、ボケの美しさを競うのか、ボケで作品性を表現するのか。とにかく色々なことを考えながら作品を撮られたにちがいありません。一連の審査を通じて感じたのは、やはり、ボケで何かしらを表現している写真は強いなということです。オールドレンズフォトコンテストの審査をした際も同様のことを感じたのですが、描写と表現が噛み合ったとき、その力強さは圧倒的です。このあたりに「良い写真」のヒントがあるような気がします。入賞作品の数々、ぜひ誌面にてご覧ください。

なお、今後はCAMERA fanや写真展での入賞入選作品の公開を予定しています。

●1月30日からはCAMERA fanサイトにて入選&入賞作公開

●2月6日(月)~11日(土)PICTORICO協賛 入選&入賞作写真展
カフェバー&アートスペース銀座REVERSE 14時~20時

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January 15, 2017

2017年初っぱなのモデル撮影実習

今日はオールドレンズパラダイスのモデル撮影実習でした。フンパツして自由が丘のちょっとお高いスタジオで予約。モデルはいのうえのぞみさんにお願いし、2017年初っぱなのモデル撮影の満喫しました。

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α7II + Planar T* 85mmF1.4

今回は、プラナーやビオターといった定番ポートレートレンズで撮りました。それにしても、プラナーT* 85mmF1.4の写りは別格ですね。開放近辺のシャープなのにやわらかい感じにテンション上がりまくりでした(笑)。

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January 11, 2017

EOSフルサイズ機でKistar 35mm F1.4を使ってみた

「Kistar the other side」を更新しました。今回はキスター35ミリF1.4とEOSフルサイズ機の相性チェックです。35ミリのキスターはAPS-C機はむろん、フルサイズのEOSも内部干渉せずに使えます。しかもレンズとボディのサイズ感がいいですね。

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●Kistar the other side
第7回 一眼レフでキスター35ミリF1.4を操る

作例は年末、伊豆で撮ってきたカットです。晴天続きだったので、スカッと抜けの良いカットがたくさん撮れました。ぜひご覧ください。

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January 05, 2017

Hawk's FactoryのSwallow 35mm F2、ぼちぼち発売ですよ

2017年一発目のデジカメドレスアップ主義です。年明け早々ということで、アルティザン&アーティストでカッチリした雰囲気にライカMをドレスアップしました。こういう大人っぽいスタイルはアルティザン&アーティストが得意とするところですね。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第174回 カメラを正装して街に出よう

さて、めざとい人は気付いていると思いますが、レンズがアレですね(笑)。去年、オールドレンズ・ライフ Vol.5ではじめて紹介したSwallow 35mm F2がいよいよ発売間近になりました。総代理店のデジタルホビーによると、2月中旬には発売できるそうです。プレオーダーも受けるそうなので、気になる方はオフィシャルサイトからコンタクトを取ってみてください。

Swallow 35mm F2は去年の夏からずっと使っていて、11月の香港ワークショップではライカMにこのレンズを付けっぱなしでした。開放F2というスタンダードなスペックのくせに、開放で大暴れするんですね。しかも1段絞ると描写がスッと落ち着く。そんでもってF5.6まで絞り込めばカチッとシャープ。誤解を恐れずに言うと、「おまえらの好きな感じ、ぜんぶ詰め込んでおいたからな!」みたいなレンズです(笑)。

以下、すべて「Leica M Typ 240 + Swallow 35mm F2」です。

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どうでしょう、けっこうかっこいい感じに撮れるでしょ!? 距離計連動OKなんで、どうせならミラーレスではなく、M型ライカで使ってほしいレンズですね。


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January 04, 2017

「パオロとフランチェスカ」のその後

以前、「オールドレンズ・ライフ Vol.4」に、「パオロとフランチェスカ」という題で写真と文章を載せたことがある。二体のキスドールが心なき者に破壊され、それでもしばしの時を経て、二人は寄り添い口づけを交わすというストーリーだ。あれから数年ぶりに、ふたりに挨拶をしてきた。

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Leica M8 + Summilux-M 35mmF1.4

最後に見たキスドールは木の下で身を寄せ合っていたが、数年ぶりのふたりははじめて見たときと同じく、小道を挟んで見つめ合っていた。ここのオーナーが修理したのだろうか。すっかり塗装が落ちて真っ白になってしまったが、それはそれで石膏像のようで美しいと思う。

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男の子を見ると、足首に棒を差し込み、応急処置している。痛々しい感じは否めないが、地べたに転がっていたことを思うと、こうして立っていることが奇跡のようだ。

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キスドールはやはり、向かい合い、見つめ合っている姿がいいね。

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January 03, 2017

今年もオールドレンズでがんばります!

明けましておめでとうございます。家族旅行と撮影ロケを兼ねて伊豆に行き、たっぷりと作例撮りして自宅に帰ってきたところです。この年末年始は連日撮影日和で仕事がはかどりました。伊豆に行ったのは数年ぶりで、見知った場所にもいろいろと変化があり、どこを歩いても新鮮な気持ちで撮影を楽しめました。

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とりあえず今年は、いつもより多めに本を出す予定です。自筆のものもあり、編集としてお手伝いするものもあり、と関わり方は色々ですが、そのうちの一冊はかなり意外性のある本です。期待していてください。

はじめてオールドレンズの本を出したのが2008年ですから、今年でまるっと10年ですね。短いような長いような、といった年数ですが、この頃ようやく、自分のオールドレンズの趣味嗜好が見えてきたような気がします。端的な言い方をすると、両義性のあるレンズ、これが個人的には大好きです。レンズの両義性って何さという話になるわけですが、それはまた追々、記事を通じてお話していければと考えています。どうぞ今年もよろしくお付き合いください。

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