ライカにロボットでROCK!
ロボットテッサーを買ったのはルミエールだった。蝶番付きのレンズキャップがめずらしく、売るほど持っているテッサー型レンズにさらなる一本をダメ押しで追加した。そのときルミエールのタカハシさんから聞いたのが、ライカとロボット用レンズの話だ。ルミエールはロボット-ライカLマウントアダプターを製品化して販売しているが、フィルム時代から「ライカでロボットレンズ」はお約束の楽しみ方だったらしい。
Leica M + Tessar 3cmF2.8 Robot
ロボットは35ミリ判フィルムにスクエアフォーマットで撮るため、フルサイズ機でロボットレンズを使うと四隅が極端に流れる。イメージサークルの外界を味わうスタイルは、フィルム時代から定着していたわけだ。
マイクロフォーサーズ機にCマウントレンズを付けると、四隅がありえないくらい流れる。こうした描写に慣れたデジタルオールドレンズ世代にとって、ロボットレンズの周辺流れなど取り立てて云々することでもないだろう。ただ何というか、ライカで周辺を流すのは、ちょっとワルイことをしているようでわくわくする。描写的にはすでに麻痺してしまってどうということはないのだが、トラッドなライカでやることに面白みがある。マウントアダプターに染まり始めた頃の、故意の非純正感に似ている。詰まるところオールドレンズって、反体制なんだな(笑)。ライカにロボットでロックだね。
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