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October 2016

October 31, 2016

君子、FLマウントに近寄らず

鬼門というかトラップというか、できれば踏み込まずに済ませたかったFLマウントに、あえて踏み込んでみた。FLマウントは原則的にFDマウントと互換だが、一部のレンズはレンズ後ろ側に段差があり、これがマウントアダプター側のピンと干渉する。この干渉を解消するためにはレンズもしくはマウントアダプターの改造が必要となるが、段差なしのFLマウントレンズならFDマウントアダプターで普通に装着可能だ。とりあえずは段差なしのFL 50mmF1.8を試してみた。

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α7II + FL 50mmF1.8

装着OK、絞りの動作も問題ナシ。ファーストFLマウントレンズ、無事ミッションクリアだ(笑)。開放はちょっと怪しいやわらかさある。滲むのにボケが硬くて妙な雰囲気だ。とりあえずは晴れ間に改めて使ったみたいな。

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October 28, 2016

ティルトシフトアダプターと広角レンズの相性

広角レンズをあれこれ抱え、荒川土手に三脚を立てる。先日からティルトシフトアダプターのテストをしているのだが、レンズによってケラレ具合に大きなちがいがある。当初はライカRの広角レンズを試したのだが、スーパーアンギュロンR 24ミリF4は言うまでもなく、エルマリートR 28ミリF2.8でもケラレが大きい。28ミリでケラレるのはちょっと意外だった。

今日はOMマウントの広角レンズでリベンジ。ティルトはおおむねOK。シフトは5ミリが上限だろうか。ティルトシフトアダプターは便利だけど、本番前のテスト撮影が欠かせない。

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α7II + Zuiko Auto-W 28mmF2.8

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October 27, 2016

ND内蔵マウントアダプターを使ってみたよ!

古典鏡玉ものがたりを更新しました。取り上げたのは、KIPON最新商品のEF-S/E AF NDです。AF対応マウントアダプターに可変NDフィルターを組み込むというぶっ飛んだ製品です。ツッコミどころが多すぎて皆さんも困惑しますよね(笑)。

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●古典鏡玉ものがたり[焦点工房][新東京物産
第34回 可変NDフィルターをビルドイン

多機能タイプのマウントアダプターが増えているとはいえ、これは相当極まってるなという印象を受けます。試しに主要な機能をリストアップしてみましょう。

・キヤノンEFレンズをAFで使える
・キヤノンEFレンズをボディ側で絞りコントロールできる
・どんなレンズでも可変NDフィルターの恩恵に与れる

今回はEF 50mm F1.8 STMでテストしたのですが、NDフィルターが効いた状態でもちゃんとAFが使えます。使えるというのは、ただ動作するのではなく、ちゃんとピントが合うという意味です。無論、NDの濃度上げると暗すぎてAF動作は厳しくなりますが、2~3段暗くなる程度ならAFのまま撮れますね。可変NDフィルターはけっこう値が張るので、マウントアダプターに内蔵して使い回せるのはコストパフォーマンスがよいです。どうでもいい話なんですが、以前、自作でIRフィルターをマウントアダプターに組み込んだことがあります。まさかフィルター・イン・マウントアダプターが製品として登場するとは思わなかったなあ(笑)。いずれにしてもすごくおもしろい製品です。気になる方、ぜひ試してみてください。

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October 25, 2016

モノ雑誌でオールドレンズ(デジモノステーション12月号)

久しぶりにオールドレンズ特集の告知です。電子雑誌デジモノステーション12月号のカメラ特集にて、6ページにわたってオールドレンズを取り上げています。モノ雑誌でオールドレンズをやるのはホント久しぶりですね。王道からマニアックなものまで、いろいろ取りそろえて紹介しています。

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●デジモノステーション2016年12月号
最新カメラカタログとマニアなレンズの絶対外さない楽しみ方

オールドレンズ特集のトビラでは、ぼくがオールドレンズにハマった経緯を語っています。オールドレンズデビューのきっかけは十人十色だと思うので、この記事もけっこう楽しんでもらえるのではないでしょうか。なお、本書は電子雑誌になります。Kindleやebookjapanなど、各種電子書籍サービスでご購入ください。

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October 20, 2016

「ボケフォトコンテスト」開催です!

フォトテクニックデジタル×CAMERA fan×ボケフォトファンのトリプルコラボにより、「ボケフォトコンテスト」が開催されます。ボケを活かし、ボケにこだわり、ボケを我がものとした自信作をぜひご応募ください。僭越ながら澤村、審査員を担当することになりました。みなさんの力作、拝見するのを楽しみにしています。

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●ボケフォトコンテスト
作品募集期間
2016年10月20日〜11月30日

入賞作品発表
2017年1月20日 フォトテクニックデジタル2017年2月号誌面にて
後日、CAMERA fanサイトに掲載

応募方法
専用サイトの応募フォームより送信

以前、開催されたオールドレンズフォトコンテストのように、ホームページ上から応募するタイプのフォトコンテストです。ボケがテーマのコンテストは史上初!? ボケを活かすのか、ボケそのものを被写体にするのか、どんなボケを選ぶのか、いろいろと切り口の工夫ができますね。たくさんのご応募、お待ちしております。

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October 19, 2016

ふたつの Quinon 50mmF2

先日、2種類のキノン50ミリF2を触れる機会があった。方やパクセッテのキノン50ミリF2。私物購入して最近お気に入りの一本だ。この間のデジカメドレスアップ主義でも使用した。硬めで暴れるボケといい、たっぷりの周辺減光といい、オールドレンズっぽさをわかりやすい形で見せてくれる。ネームバリューのわりに値段が手頃な点もいい。

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Super Paxette IIB + Quinon 50mmF2

もう一本は知り合いから借りたライカLマウントのキノン50ミリF2だ。ライカユーザーにはおなじみだが、軽く20万超えする銘玉である。パクセッテのキノンにハマッていると話したら、撮り比べしてごらんと借り受けることができた。

ライカLのキノンはゾナー型だ。そしてパクセッテのキノンも長らくゾナー型と言われてきた。同じスペック、同時代のレンズ、そして互いにレンジファインダー機のレンズ。どちらもゾナー型と判断するにやぶさかではない。

ところがそれに異を唱える人たちが現れた。パクセッテのキノンはダブルガウスっぽい写りではないか? そもそもパクセッテはフランジバックが44mmと長く、バックフォーカスを稼げないゾナー型では構造上無理があるはず。パクセッテのキノンはゾナーか、それともダブルガウスか!? 局地的にパクセッテキノンのダブルガウス疑惑が持ち上がった。

でもそれって、バラせばすぐわかるよね? というわけで、パクセッテのキノン50ミリF2をバラす勇者が現れ、この疑惑は早々に決着した。ダブルガウス型でキマリだそうな。使えるキノンをバラした勇者に惜しみない拍手を!

そうなると、今度はパクセッテのキノンが何故ゾナーと信じられてきたのか、その点が気になってくる。ライカLのキノンと同じ構成と偽れば、高値でパクセッテのキノンをさばける? 中古レンズ業界の陰謀!? パクセッテのキノンは大して高くないので、陰謀論はちがうな(笑)。個人的な感触としては、たぶん、パクセッテキノンの開放描写のせいだと思う。

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α7II Quinon 50mmF2 Paxette F2 1/1600秒 ISO100

一般にダブルガウス型のレンズは、開放で仄かに滲み、繊細な描写を得意とする。プラナーやズミルックスの繊細さをイメージするとわかりやすいだろう。ただし、開放F2のダブルガウスは少々事情が異なる。たとえばズミクロン35ミリF2は、すっきりくっきり写るレンズという捉え方になる。個人的に、このレンズをダブルガウス型の繊細タッチのレンズ、と意識したことはない。パクセッテのキノン50ミリF2も似た印象を受ける。開放からちゃんと使える、という印象だ。

パクセッテのキノンがダブルガウスだと聞いたとき、実はそのこと自体を疑ってしまった。むしろゾナーっぽくないか? 開放F2のダブルガウスは、そう誤解されても仕方ないようなシャープさがある。

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Leica M Quinon 50mmF2 Leica L F2 1/350秒 ISO200

上の写真はライカLマウントのゾナー型キノンで撮ったカットだ。パクセッテのダブルガウス型キノンと明確なちがいを、即座に見出せるだろうか。むしろ、ゾナー型キノンの開放は滲みを伴い、F2ゾナーらしからぬ印象さえ感じられる。レンズ構成という先入観が、ややもすると混乱を招く。

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この2枚、どっちのキノンで撮ったものかわかるだろうか。上がライカLのゾナー型キノン、下がパクセッテのダブルガウス型キノンだ。ともに開放撮影である。レンズ構成がわかったところで、端的にどちらがどっちかなんて判断できるものではない。

ただし、双方を使い込んでいくと、やはり2本のレンズに明確なちがいが見えてくる。パクセッテのダブルガウス型キノンは、とにかく暴れる。ボケは硬い上に乱れが強く、周辺減光も相まってドラマチックな描写になりやすい。一方、ライカLのゾナー型キノンは、どの絞りでも描写変化が少なく、安定した写りだ。クセ玉好きならパクセッテのキノン、正統派描写を求めるならライカLのキノンと言えるだろう。

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α7II Quinon 50mmF2 Paxette F2 1/320秒 ISO100

個人的にはじゃじゃ馬なパクセッテキノンが好きかな。

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October 18, 2016

三晃精機のDucati用マウントアダプター

先日、以下の写真をアップしたところ、読者から問い合わせがありました。あのレンズは何? どこのマウントアダプターなの!? そんなわけでご紹介しましょう。レンズはVitor 35mmF2.8(けっこうレア)、マウントアダプターは三晃精機のDucati用アダプター(世界唯一?)です。ぼくもいろいろとオールドレンズを漁ってきましたが、最上位クラスの激レアセットアップです。

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●三晃精機 EマウントDUCATI マウントアダプター

リンク先はEマウント用ですが、これとは別に、マイクロフォーサーズ用のDUCATIマウントアダプターもラインアップしています。正直なところ、ワンオフに近いような製品なので、気になる方は早めに購入された方がいいですよ。売り切れてしまうと、次はいつ作ってもらえるかわかったモンじゃありません。

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ここでDucatiと呼んでいるのは、Ducati Sogno(ドカティソーニョ)のことです。バイクでおなじみのドカティ社が作ったハーフサイズカメラで、ミニチュアライカの愛称で親しまれています。イタリア製ってのがグッときますね。レンズ付きボディが20万前後、とかく希少なカメラです。でも、実物を触ると高い理由も納得がいきます。精密感が抜群なんですね。ミニチュアライカの愛称は小さいレンジファインダー機という意味ではなく、ライカのもつ精密さをそのままミニチュア化したようなカメラ、という意味合いなんでしょう。このカメラのレンズを休眠させるのはあまりに惜しいです。ぜひ、デジタルでも使いたいですね。

そんなわけで作例です。Ducati Sognoはハーフサイズカメラなので、α7IIをAPS-Cサイズ撮影に切り替えて撮っています。APS-Cでケラレなく撮影できるので、当然ながらマイクロフォーサーズ環境でもケラレはありません。解像力、コントラスト、なかなかいいですよ。小さいレンズなのにホントによく写ります。

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α7II Vitor 35mmF2.8 F4 1/400秒 ISO100

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α7II Vitor 35mmF2.8 F2.8 1/800秒 ISO100

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α7II Vitor 35mmF2.8 F5.6 1/250秒 ISO100

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α7II Vitor 35mmF2.8 F2.8 1/3200秒 ISO100

Ducatiのマウントアダプターはぼくの知る限りでは、三晃精機だけですね。ちなみにこのアダプター、ファーストサンプルを借りたのが2年ほど前で、それから何度も改良を重ね、いまの形に落ち着きました。職人さん曰く、ここ最近の自信作とのこと。Ducati用レンズをお持ちの方、ぜひ!

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LM-EA7専用レザーケースだよ!(デジカメドレスアップ主義)

デジカメドレスアップ主義を更新しました。今回のメインアイテムは、鳥井工房のLM-EA7専用ケースです。LM-EA7はライカMレンズがAF動作するというアレですね。α7II/α7RIIにLM-EA7を付け、その状態をデフォルトとしてケースを着せるという発想。鳥井工房らしいぶっ飛んだケースです。ちなみに、オールドレンズライフ6で初お目見えしたケースなんすが、今回の企画のための新色でサンプルケースを製作してもらいました。緑がかった青、すごく雰囲気がいいですよ。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第171回 マウントアダプターごとカメラを覆う快挙

レンズはパクセッテのキノン50ミリF2が付いています。最近気に入っているレンズで、オールドレンズっぽさをわかりやすい形で見せてくれます。来月の香港ワークショップにもこのレンズを持って行こうかなあ。値段もこなれ、オススメの一本です。

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October 17, 2016

ひなびた海の違和感

週末、千葉の富浦に行ってきた。ずいぶん前から撮りに行きたかった海なのだが、夏場は人が多いだろうとずっとタイミングを見計らっていた。夏が終わって「さあ行くぞ」と意気込むと、秋雨前線に祟られ撮りに行けない。結局、十月中旬まで引っ張ってしまった。

富浦は地名の通り、海沿いの小さな町だ。東京から高速バスで一時間半。砂浜が広がり、木造の桟橋が一本、青い海へと伸びる。オフシーズンとは言え、釣り人やカップルが桟橋を占拠する。彼らがいなくなるのを待ち、シャッターを切る。

富浦の町並みはほどよくひなびている。しかしながら、歩くほどに違和感が募る。これまで歩いた海沿いの町は、もっと生活臭が濃厚だった。ひなびた海沿いの町と言えば、真鶴、銚子。どちらも富浦の町とは空気が異なる。

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ここの海は漁港じゃない。海水浴場だ。漁村はどれだけ寂れても、生活の場としての密度がある。海水浴場の海は、主役である海水浴客がいないとどこまでも空疎だ。ハイシーズンの空騒ぎ、オフシーズンの空疎感。富浦の街道を覆う空が、やけに広く感じられた。

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October 16, 2016

オールドレンズB面コレクション(オールドレンズパラダイス)

東急セミナーBE「オールドレンズパラダイス」の2016年10月期がスタートしました。初回は座学です。メンバー全員で自己紹介した後、澤村がここ数ヶ月で買いためたオールドレンズをドドンと紹介してみました。といっても、ただオールドレンズを羅列したわけではなく、オールドレンズB面コレクションと名付け、斜め上をいくオールドレンズをいろいろと紹介してみました。

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上の写真は、Ducatiの標準レンズを三晃精機のマウントアダプターで装着したところです。イタリア製のレンズを買ったのははじめてかなあ。オールドレンズの海、滅多矢鱈と広いです(笑)。カメラ自体は有名だけど、マウントアダプターがなくて誰も注目してこなかった。そんなマウントをあれやこれやとかき集め、マウントアダプターで運用できるものを厳選して紹介しました。オールドレンズはまだまだ未知の領域があります。時間をかけてゆっくりと楽しみたいです。

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October 11, 2016

路傍の旧車コレクション

ことの発端はフィアット500の写真だった。福生ですっかり枯れたフィアット500を見つけ、その写真をFacebookにアップした。これが思いの外好評で、いろいろな人からコメントが付く。その中に田中長徳さんの「羽田の裏手に廃車のシトロエンDSがある」という書き込みがあった。詳しい場所を教えてもらい、早速見に行く。果たしてそこにはオールドレンズにお誂え向きのシトロエンDSが鎮座していた。

そして先日、田中長徳さんのブログで近所にメッサーシュミットが停まっていることを知る。これってフラグだよなあと思う。なぜかというと、この界隈に住んでいることを、3週間ほど前に田中長徳さんに話したからだ。大先輩からのミッション、これは行かねばなるまい。

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シトロエンDSは見つけるのにちょっと手間取ったが、今回のメッサーシュミットはあっさりと発見できた。頼りになりますグーグル先生(笑)。メッサーシュミットのオーナーさんと話すことができ、キャノピーを開けて中まで撮らせてもらった。何でもレストアを予定しているらしい。これが走るところ、見てみたい。

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写真撮っていいよ、と言ってもらえたので、遠慮なくたくさん撮らせてもらった。ちなみに、このすぐ後ろで道路工事をしていて、作業員、警備員、そして通行人と、冷ややかな衆人環視に晒されての撮影だったことを付記しておく。

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しっかりフラグを回収し、ふと思う。路傍の旧車とネコは、被写体としてほぼ等価だな、と。ポストカードにしたら売れるかな、いっそ路上旧車コレクションで個展やるか。邪念がわくなあ(笑)。

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田中長徳さんによると、雨降りだった昨日はカバーがかかっていたらしい。ぼくも撮影ルートに組み込み、レストアの行方を引き続きレポートしたい、って誰得情報なんだ(笑)。


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October 10, 2016

ライカにロボットでROCK!

ロボットテッサーを買ったのはルミエールだった。蝶番付きのレンズキャップがめずらしく、売るほど持っているテッサー型レンズにさらなる一本をダメ押しで追加した。そのときルミエールのタカハシさんから聞いたのが、ライカとロボット用レンズの話だ。ルミエールはロボット-ライカLマウントアダプターを製品化して販売しているが、フィルム時代から「ライカでロボットレンズ」はお約束の楽しみ方だったらしい。

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Leica M + Tessar 3cmF2.8 Robot

ロボットは35ミリ判フィルムにスクエアフォーマットで撮るため、フルサイズ機でロボットレンズを使うと四隅が極端に流れる。イメージサークルの外界を味わうスタイルは、フィルム時代から定着していたわけだ。

マイクロフォーサーズ機にCマウントレンズを付けると、四隅がありえないくらい流れる。こうした描写に慣れたデジタルオールドレンズ世代にとって、ロボットレンズの周辺流れなど取り立てて云々することでもないだろう。ただ何というか、ライカで周辺を流すのは、ちょっとワルイことをしているようでわくわくする。描写的にはすでに麻痺してしまってどうということはないのだが、トラッドなライカでやることに面白みがある。マウントアダプターに染まり始めた頃の、故意の非純正感に似ている。詰まるところオールドレンズって、反体制なんだな(笑)。ライカにロボットでロックだね。

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October 09, 2016

ヤバイやつの予感

オールドレンズを取っ替え引っ替えして使っていると、ときどき「ああこれヤバイやつだ」と思うことがある。そのやばさというのは色々な方向性があるのだが、形而上的なオールドレンズと合致する何か、といったところだろうか。わかりやすくいうと、頭の中にある理想のオールドレンズとバチコーンと一致する感じ。オールドレンズライフ6で言うところの、マイベストオールドレンズだね(笑)。

α7II + Quinon 50mmF2 Paxette

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最近、「こいつはヤバイ!」と思ったのは、パクセッテのキノン50ミリF2だ。ちゃんと写る部分と暴れる部分のバランスがすごくいい。オールドレンズはいわゆるクセ玉がいろいろあるわけだけど、ただ暴れればいいというものではない。少なくともぼくは暴れっぱなしよりも、理性と狂気の同居した感じが好きだ。かっこつけすぎというなら、ツンデレレンズでいいやツンデレ(笑)。次のオールドレンズライフはツンデレレンズ特集だなあ(嘘)。

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October 08, 2016

西新井駅の昭和臭

西新井はここ十年で劇的に変化した。結婚直後に妻と散策したことがあるのだが、駅の西側を更地にして、マンションやショッピングモールを建てている最中だった。いまではすっかり真新しい町に生まれ変わり、まったくと言っていいほど写欲を刺激しない。しかも、南側に関原というよい商店街があったのだが、ここも近年建て替えが急速に進み、あまり足が向かなくなった。そんなわけで、すっかりご無沙汰していた西新井、どうやら灯台もと暗しだったようだ。

α7II + Xenon 50mmF2

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駅が昭和だ。壁面の錆び、丸窓、ロータリーの無法地帯っぽいオブジェ。前々から気になっていたポイントではあるが、これほどのハーモニーを生み出しているとは思わなかった。古いだけでなく、昭和的な賑わいをそのまま引きずっているところにやるせなさが募る。もはやトウジュロは、作為的ですらある。生まれ育った町ではないが、幼少の自分が階段を行く姿が脳裏を過ぎり、長居は危険と悟った。

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October 06, 2016

フレアコスモス

フレア全開の逆光コスモスは、年に一度必ず撮っておくべき被写体だと思います。オールドレンズ使いの義務ですね(笑)。

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α7II + Xenon 50mmF2

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October 04, 2016

香港ワークショップ、デジカメWatchにて紹介

Turtlebackの「澤村徹と行く香港ワークショップ」を、デジカメWatchにてご紹介いただきました。若干名ですが、定員に空きがあります。ご興味ある方、ぜひご検討ください。

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●デジカメWatch 澤村徹と行く香港ワークショップ(紹介記事)

●Turtleback オールドレンズ・ワークショップ(オフィシャルサイト)

11月は香港でもっともすごしやすい時期と聞いています。日程は11月3日~6日の4日間。全日参加の4日間コースと、任意の日程を選べる2日間コースがあります。飛び石連休に絡めた日程ですので、お休みのご都合に合わせてコースをお選びください。

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