三晃精機のDucati用マウントアダプター
先日、以下の写真をアップしたところ、読者から問い合わせがありました。あのレンズは何? どこのマウントアダプターなの!? そんなわけでご紹介しましょう。レンズはVitor 35mmF2.8(けっこうレア)、マウントアダプターは三晃精機のDucati用アダプター(世界唯一?)です。ぼくもいろいろとオールドレンズを漁ってきましたが、最上位クラスの激レアセットアップです。
リンク先はEマウント用ですが、これとは別に、マイクロフォーサーズ用のDUCATIマウントアダプターもラインアップしています。正直なところ、ワンオフに近いような製品なので、気になる方は早めに購入された方がいいですよ。売り切れてしまうと、次はいつ作ってもらえるかわかったモンじゃありません。
ここでDucatiと呼んでいるのは、Ducati Sogno(ドカティソーニョ)のことです。バイクでおなじみのドカティ社が作ったハーフサイズカメラで、ミニチュアライカの愛称で親しまれています。イタリア製ってのがグッときますね。レンズ付きボディが20万前後、とかく希少なカメラです。でも、実物を触ると高い理由も納得がいきます。精密感が抜群なんですね。ミニチュアライカの愛称は小さいレンジファインダー機という意味ではなく、ライカのもつ精密さをそのままミニチュア化したようなカメラ、という意味合いなんでしょう。このカメラのレンズを休眠させるのはあまりに惜しいです。ぜひ、デジタルでも使いたいですね。
そんなわけで作例です。Ducati Sognoはハーフサイズカメラなので、α7IIをAPS-Cサイズ撮影に切り替えて撮っています。APS-Cでケラレなく撮影できるので、当然ながらマイクロフォーサーズ環境でもケラレはありません。解像力、コントラスト、なかなかいいですよ。小さいレンズなのにホントによく写ります。
α7II Vitor 35mmF2.8 F4 1/400秒 ISO100
α7II Vitor 35mmF2.8 F2.8 1/800秒 ISO100
α7II Vitor 35mmF2.8 F5.6 1/250秒 ISO100
α7II Vitor 35mmF2.8 F2.8 1/3200秒 ISO100
Ducatiのマウントアダプターはぼくの知る限りでは、三晃精機だけですね。ちなみにこのアダプター、ファーストサンプルを借りたのが2年ほど前で、それから何度も改良を重ね、いまの形に落ち着きました。職人さん曰く、ここ最近の自信作とのこと。Ducati用レンズをお持ちの方、ぜひ!
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