今回の個展は自力キャンバスプリントです!
個展をやるとき、どんなプリントにすべきか、毎回悩みます。なにしろデジタル写真はモニターで見るのが一番キレイなわけです。何故プリントで見せるか、という部分は避けて通れません。写真内容のみならず、プリントの質感も楽しんでもらえるように工夫したいところです。
写真のテーマは職人像、撮影手法はオールドレンズ。というわけで、今回はアナログテイストにこだわってキャンバスプリントを選んでみました。キャンバスプリントは前回の個展「Scene Unknown」でも用いたのですが、あのときはすべて外注でした。今回も大きなプリントは外注していますが、メインサイズは自力プリントです。インクジェットプリンターで印刷し、自分で木枠に張っていきます。この木枠張りがけっこう大変なのですが、なんとか人様にお見せできる程度に上達しました(笑)。そして今回のプリントは、もうひとつ秘密があります。
プリント面にハケの跡のような凹凸があるのがわかりますか? キャンバスのテクスチャだけでもそれなりにアナログ感は演出できるのですが、キャンバスプリント自体目新しい手法ではないため、どうも新鮮味に欠ける。そこで謎のコーティング(笑)で立体感をプラスしてみました。ぼくの知るかぎり、こういうプリント仕上げは見たことがないので、けっこう楽しんでもらえると思います。「クラフトマンシップ」はプリントのアナログテイストもぜひチェックしてみてください。
日時:2015年1月26日(月)~2月1日(日) 水曜休廊
場所:アクリュギャラリー
トークイベント:2月1日午後3~4時
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