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December 2014

December 30, 2014

【2014年の総括】ライターと写真家の狭間で

2014年、今年もオールドレンズでたくさんの写真を撮りました。玄光社「オールドレンズ・ライフ Vol.4」、日本カメラ「ザ・レンズマニアックス」と二冊のオールドレンズ本を出し、写真講座に関しては、従来からの「オールドレンズ・パラダイス」に加え、「オールドレンズ・ワークショップ」という作品志向の新講座も開設しました。まさにオールドレンズ漬けの一年。ニッチなカテゴリーでありながら、仕事のニーズがあるのは何よりもありがたいです。

そうした中、今年もっとも印象深かった仕事は日本カメラ11月号の口絵掲載です。これまでもカメラ雑誌やムックでたくさんの写真を掲載してきましたが、やはり口絵は別格です。しかも11月号の表紙にもぼくの写真を使ってもらい、この号はぶっちゃけ家宝です(笑)。ライター歴はかれこれ20年になりますが、写真家を名乗るようになったのはせいぜいここ4~5年。しかも自分で名乗り出したというよりは、複数のクライアントから「写真家を名乗ってもらわないと仕事を出しづらい」とクレームがあり、やむなくといった事情がありました。商業誌でさんざん仕事をしておいて何ですが、「オレって写真家名乗っていいの?」と絶え間ない自問自答が(笑)。今回の口絵掲載は、写真家としてのお墨付きをもらったような気分です。見方を変えると、今後は「自分は写真家ではなくてライターですから」といった逃げは通用しませんね(笑)。他の写真家さんと同じフィールドに立ち、写真で真っ向勝負です。

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●澤村徹写真展「クラフトマンシップ」

日時:2015年1月26日(月)~2月1日(日) 水曜休廊
場所:アクリュギャラリー
トークイベント:2月1日午後3~4時

その真っ向勝負第一弾が年明け早々の個展です。これまで個展はデジタル赤外線撮影による作品を展示してきましたが、今回は澤村初のオールドレンズによる作品です。自分の中で、ようやくオールドレンズによる作品制作のメドがたち、その成果をご覧いただく用意ができました。年末年始は休み返上でDM発送の準備です(泣)。赤外の個展では毎回プリントにひと工夫してきましたが、今回のオールドレンズの作品展もひと癖あるプリントです。アナログ感覚を重視したプリントなので、質感を楽しんでもらえると思います。会期中は全日在廊する予定です。ぜひ遊びに来てください。

ライターとして20年、そのうちカメラ・写真業界で原稿を書いたのは6年ほどにすぎません。むしろこれからですね。ライターという軸は生涯ブレることはありませんが、写真家という軸足も少しずつ太く強くしていきたい。そんな風に思っています。

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December 29, 2014

今年の締めはHasselnuts

今年最後のデジカメドレスアップ主義の更新です。お題はHasselnuts。デジタルでクラシックカメラやオールドレンズを楽しむニューウェーブとして、やはり外せない製品だと思います。Hasselnuts自体を私物購入しているため、プライベートドレスアップとしてあれこれ考えてみました。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第135回 ハッセルブラッド用ストラップの泣き所

しかしアレですね、まさかデジカメドレスアップ主義に、クラカメボディがドーンと登場する日が来るとは思いませんでした(笑)。そうそう、年末恒例のお買い物特集、2014年「私はこれを買いました!」にも寄稿しています。合わせてご覧ください。

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December 22, 2014

今年最後の大物プロダクツ!

デジカメドレスアップ主義では毎回いろいろなカメラアクセサリーを紹介していますが、今回は対極的な大物プロダクツを取り上げました。ひとつめは軍艦部に注目。JAY TSUJIMURAのカメラアクセサリーの最新製品、シルバー製サムグリップです。多くを語るまでもありませんね。前人未踏の境地だと思います。キャスト(鋳造)でこういう製品が作れるとは思ってもみませんでした。職人技極まれり、です。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第134回 ライカMを巡るふたつの究極

もうひとつはユリシーズの新作ストラップです。よくある二重リング式なんですが、定番スタイルゆえにこだわりポイント満載なんですね。当て革アリの状態で二重リングの着脱のしやすいさは、他の製品とくらべて圧倒的に快適です。この点にピンとくる方は買いですよ!

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オールドレンズ・パラダイス合同忘年会

昨日はオールドレンズパラダイス第8期3回目の座学でした。お題は中判オールドレンズ。最近、中判デジタル界隈がザワザワしているので、オールドレンズ用途前提で情報整理してみました。オールドレンズパラダイスには中判デジタルのヘビーユーザーがいるので、彼にいろいろと質問して、中判デジタルのおもしろいところや現状の問題点をメンバー全員で共有。やはり実ユーザーの声は説得力がありますね。ぼくもよい勉強になりました。

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晩は忘年会に突入です。オールドレンズ・パラダイス、オールドレンズ・ワークショップ、さらにはオールドレンズ・パラダイスの卒業生(!?)も交え、オールドレンズ三昧の合同忘年会でした。上の写真は「人生の先輩」組です。オールドレンズ歴の長い人が多く、オールドレンズの所有本数を自己申告し合い、お互い業の深さを慰め合っている図です(笑)。

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こっちは「心は少年」組です。あのレンズはいいらしい、あのボディはどうなのと、楽しく情報交換しているところです。オールドレンズの購入にちゃんとブレーキをかけられる人たちで、ブレーキ壊れっぱなしのぼくからすると、会話を聞いていて甘酸っぱい気持ちになります(笑)。それにしても、お酒を飲みながらのオールドレンズ談義はおもしろいですね。オールドレンズファンならではの悩みや本音がポンポン飛び出します。オールドレンズの自虐ネタを、カラッと話せるようになったら一人前ですね(笑)。

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December 17, 2014

お約束の「α7IIとオールドレンズ」ですよ!

デジカメWatchにて、α7IIレビュー実写編が公開になりました。「手ブレ補正搭載って、やっぱオールドレンズユーザー狙い撃ちだよね」と個人的には思っているわけで(笑)、オールドレンズの望遠撮影と近接撮影、非テレセン超広角オールドレンズの色かぶりなど、気になるところをチェックしてます。

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●デジカメWatch ソニーα7II(実写編)
ボディ内手ブレ補正が高画質撮影に貢献

もちろん通常レビューですから、純正ツァイスレンズの作例もたくさん載せています。はじめてAマウントのゾナー135ミリF1.8を使ったんですが、このレンズはいいですねえ。重くて大きなレンズだけど、α7IIなら手ブレ補正のおかげでラクチンです。その高描写っぷり、本編にてお楽しみください。

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December 15, 2014

α7IIレビューが公開になりました(デジカメWatch)

デジカメWatchにて、α7IIのレビューが公開になりました。前後編に分かれていて、今日公開になったのは外観・機能編になります。主にα7との相違点を中心に、情報をまとめてみました。

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●デジカメWatch ソニーα7II(外観・機能編)
フルサイズ機初の5軸ボディ内手ブレ補正を搭載

今回、レビュー用に純正ツァイスレンズを山のように借りたんですが、いやあ快適ですね。特にゾナー55mmF1.8は別格です。ライカにアポズミクロン付けたような感じ、と言うと褒めすぎかもしれませんが、鉄板セットアップであることはまちがいありません。実写編ではオールドレンズも登場します。ご期待ください。

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オールドレンズ・ワークショップ はじめての作品レビュー

昨日はオールドレンズ・ワークショップの第3回目、本講座初の作品レビューでした。全6回を通じてポートフォリオを完成されるのが本講座の目的で、今回は中間報告といった位置づけでのレビューです。オールドレンズで本気撮りした写真を持ち寄り、方向性や問題点をメンバー各人がプレゼンしていきます。

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中間方向なので荒削りではありますが、それぞれコンセプトの萌芽がちゃんとあり、そこを伸ばしていけば良いポートフォリオに仕上がりそうです。自ら望んでこの講座を受講されているだけあって、作品づくりに対してとても意識が高いですね。講師としてコメントのし甲斐があり、サクッと時間延長して2時間しゃべりっぱなしでした。最終回ではぼくもポートフォリオを提出する予定です。メンバーに負けないようにブラッシュアップしなくては(汗)。

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December 08, 2014

ライカTとオールドレンズの相性は?(カメラ・ライフ Vol.18)

玄光社カメラ・ライフ Vol.18にて、ライカT特集をお手伝いしました。オールドレンズ担当ということで、最近お気に入りのズミルックス50mmF1.4第1世代を組み合わせ、ライカTとオールドレンズの相性を検証しています。掲載している作例はズミルックスのみですが、実機を借りている間にいろいろなレンズを試し、それらの使用感も含めてレポートしています。

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●カメラ・ライフ Vol.18[玄光社][Amazon
ライカTは、どんなところが独創的なカメラなのか?

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December 04, 2014

X-T1の名パートナーになれる防塵防滴レンズ

デジカメWatchにて、富士フイルムXF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRの実写レビューが公開になりました。防塵防滴対応の高倍率ズームです。同じく防塵防滴対応のX-T1と組み合わせると、天候を問わず撮影シーンが格段に広がります。手ぶれ補正も搭載しており、操作性重視の安定感のあるレンズでした。描写傾向等は本編をご覧ください。

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●デジカメWatch
交換レンズレビュー XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR

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December 03, 2014

LIM'S Designが侮れない

今回のデジカメドレスアップ主義は、個人的にかなりイケてるつもりです(笑)。製品セレクトでずいぶんと悩みました。ぼくはロック、バイカーズ、ミリタリーといった男っぽいスタイリングはサクッとできるんですが、ほどよいカジュアルさというのが微妙に苦手なんですね。今回はそれを踏まえ、自分らしく、かつライト感覚を重視したスタイルに挑戦してみました。くり返します、けっこうイケてると思います。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第133回 冬こそ明るいカラーで

ケースとソフトレリーズを取り上げたLIM'S Designは、前々から紹介したかったブランドです。カメラアクセサリーの輸入販売に定評のあるKカンパニーが取り扱うようになり、安心して紹介できるようになりました。デザインもさることながら、サラッとミネルバ使ってるあたり、侮れないブランドですよ。

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December 01, 2014

個展「クラフトマンシップ」の秘密兵器

来年1月の個展に向け、展示作品をプリント中です。これまで個展はデジタル赤外線写真を展示してきましたが、今回はぼくにとってはじめてのオールドレンズによる作品展です。オールドレンズで撮った写真はどんなスタイルで見てもらうのがよいのか、夏以降、いろいろと試行錯誤してきました。以下の写真がぼくなりの結論です。

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プライヤー、ガンタッカー、マレットなど、一見すると写真と無縁の工具と格闘中です。今回の個展はハンドメイド系のカメラアクセサリー職人がテーマなので、それに合わせ、手作り感満載のプリント方法を選びました。オールドレンズで撮った写真との相性もかなりイケてます。写真内容とプリントスタイル、両面で楽しんでもらえる個展を目指し、プリントをブラッシュアップ中です。展示は来年1月26日から、大阪南船場のアクリュギャラリーで開催します。ご期待ください。

●澤村徹写真展「クラフトマンシップ」
期間:2015年1月26日~2月1日(水曜日定休)
場所:アクリュギャラリー
トークイベント:2月1日 PM3:00~4:00

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