米山好人写真展「東アジア三国記」明日からです!
写真家の米山好人さんは、神奈川県美術展写真部門大賞を受賞する実力派だ。しかし、単に写真がうまいのではなく、オールドレンズ、特にシネレンズの使い方が巧みで、撮影技術と方法論、そして作家マインドをバランスよく持ち合わせている。そんな彼の個展が明日からスタートする。
●米山好人写真展「東アジア三国記」
7月18日(金)~23日(水) 11時~18時(最終日は15時まで)
無休・無料
ギャラリー日本橋 梅むら
東京都中央区日本橋室町 1-13-1 梅むらビルB1
最寄り駅:銀座線・半蔵門線「三越前駅」徒歩1分
設営のお手伝いを兼ねてひと足先に作品を見てきた。韓国、台湾、日本の市場や飲み屋街をひたすらディープにとらえた作品群。日本を軸に反日国家と親日国家が、時に対称的に、時に通底した心情を感じさせ、一通り見終わると、「呑んじまえば国なんて関係ねえぜ」という全能性に似た気持ちが心に残る。プリント仕上げに相当こだわっていて、アジアの熱気がガンガンに伝わってきた。実は今夏発売のぼくが手がけるムックで、彼の作品を掲載予定だ。米山好人さんは、アジアの雑踏に深く踏み込める貴重な写真家である。アジアの熱気をぜひ堪能してほしい。
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