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November 2012

November 29, 2012

Kindleで写真集を出版しました!

電子出版の大本命、Kindleがいよいよ日本上陸です。フリーランサーとしては、Kindleで買うことよりも、Kindleで出版することに注目していました。Kindleなら、自主制作本をお金をかけずに出版できます。フリーランサーにとって、これはとてつもなく強力なツールです。というわけで、早速デジタル赤外線写真の写真集を作ってみました。

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BLACK MORNING -Digital Infrared Photography-
Kindleおよび、iPhone、iPad、Androidでご覧いただけます。Kindle以外の端末は、Kindle無料アプリをインストールして閲覧してください。

本書は個展「BLACK MORNING」「SCENE UNKNOWN」の作品に加え、未発表作品とテクニカルノートを収録しています。作品を広く見てもらうための出版ですが、同業の方なら、Kindle版写真集がどのような見え方になるのか、そのサンプルとしてご覧いただくのもアリかと。iPhoneで閲覧してみたところ、発色とトーンの再現性はわりと良好です。派手になることなく、シャドウ部もつぶれずによく粘ります。このクオリティで出版できるなら及第点だと感じました。ご興味あればご覧ください。

制作はInDesignを使いました。オールドレンズパラダイスのメンバーにIT系に強い方がいて、彼に触発されて作ってみた次第です。簡単に作れるという触れ込みでしたが、やはりデジタルスキルがないとかなり厳しいです。ただし、一度流れがわかってしまえば、コンスタントに出版できる感触を得ました。このあたりはまた改めてレポートしてみたいです。

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November 23, 2012

【PR】NEX-6でリアルジオラマ撮影

みらSATOミュージアムで開催されたオールドレンズ体験イベントのスナップ、第3弾はジオラマ撮影です。昨今、フィルター系機能のジオラマ風写真はすっかり定着しましたが、今回は擬似ジオラマではなく、リアルジオラマをオールドレンズで撮ってみました。

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NEX-6 + Summilux 35mmF1.4 1st

みらSATOミュージアムには、建設予定の街を忠実に再現したジオラマがあります。この手のジオラマはガラス越しであることが多いのですが、ここのジオラマはガラスが低く、ググッと寄ってジオラマ撮影させてもらいました。

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NEX-6 + Summilux 35mmF1.4 1st

セットアップはNEX-6とSummilux 35mmF1.4 1st、これにヘリコイドライカMアダプターを組み合わせています。NEX-6は液晶チルトできるので、ローアングルも楽勝ですね。開放近辺をメインで使い、前後を大きくボカして撮っています。

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NEX-6 + Summilux 35mmF1.4 1st

3回にわたり、みらSATOオールドレンズ体験イベントのスナップをお送りしました。掲載したカットはすべてISOオートでRAW撮影し、Lightroomでストレート現像しています。カットによってはけっこう高感度で撮っているのですが、このサイズだとノイズはほとんど気になりませんね。NEX-6にせよNEX-7にせよ、このクラスのミラーレス機は絵づくりに安定感があります。

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November 22, 2012

LMリングのお助けアイテム(デジカメドレスアップ主義)

今回のデジカメドレスアップ主義は、EOS Mをベースにしています。お題目はお助けアイテムです。LMリングの着脱ホルダー、ストラップ金具の代用品を取り上げてみました。どちらかというと実用面にふったスタイリングを紹介しています。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第83回 LMリングの救世主

そういえば、EOS Mは国内ブランドからなかなかケースが出てきませんね。突出した個性がないぶん、ケースで魅せるタイプのカメラだと思うのですが、どこかかっこいいケースを作ってほしいものです。薄手の革でグリップを見せるようなデザインとかどうかなあ。個性的なケース、期待してます。

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【PR】G Biogon T* 21mmF2.8が使えるNEX-6の快感

みらSATOミュージアムで開催されたオールドレンズ体験イベントのスナップ、第2弾です。セットアップはNEX-6とG Biogon T* 21mmF2.8。色かぶりの有無が気になる組み合わせですね。結論からいうと、色かぶりは皆無ではありませんが、通常撮影ではほぼ気にならないレベルです。NEX-6はショートフランジの広角オールドレンズもガシガシ使っていけそうです。

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NEX-6 + G Biogon T* 28mmF2.8

イベント会場となったみらSATOミュージアムは、都市開発のコンセプトをわかりやすく展示したスペースです。コンセプトの詳細はみらSATOのオフィシャルサイトを確認していただきたいのですが、端的にいうと、「昭和の古き良きコミュニティを、先進技術で再構築する」といったものです。このオールド&ニューとでもいうべきコンセプト、オールドレンズを付けたミラーレス機に相通ずるものを感じませんか!?

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NEX-7 + Super Rokkor 45mmF2.8

イベント中はNEX-6とNEX-7の二台体制で撮影しました。NEX-7の方はSuper Rokkor 45mmF2.8を装着。このレンズはシャープさに定評がありますが、個人的にはシャープさ以上にほどよく地味な発色が気に入っています。特に明度の低い赤系が渋いですね。大人っぽい絵に仕上げやすいオールドレンズです。

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November 21, 2012

旅カメラとしてのOLYMPUS STYLUS XZ-2

デジカメWatchにて、「旅×カメラ STYLUS XZ-2編」が公開になりました。ぼくが担当したのは、パート2のアクセサリー編です。XZ-2と純正アクセサリー一式を持って、旅のスナップを撮ってこいというのが今回のミッションです。

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●デジカメWatch 旅×カメラ:OLYMPUS STYLUS XZ-2(その2)
豊富なアクセサリーが旅写真を変える

旅先は伊豆高原を選びました。ひなびた漁港、断崖絶壁、そして大室山。徒歩とバスで撮りまわります。XZ-2は軽量コンパクトなので、アクセサリー一式を持ち歩いても軽快ですね。ハイエンドコンパクトだけあって撮影の方も妥協知らずです。特に驚いたのは中近距離のディテールです。コンパクトやミラーレスのJPEGは細部がつぶれがちですが、XZ-2は画質モードをSFにすると繊細さすら感じさせます。やはりレンズの良さが際立ちますね。では本編をご覧ください。

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【PR】NEX-6でオールドレンズスナップ

先日、みらSATOミュージアムにて、オールドレンズ体験イベントの講師を担当してきました。みらSATOミュージアムには昭和の街並みを再現したスペースがあり、この古き良き時代の街並みを、同じく古き良き時代のオールドレンズで撮影しようという趣向です。

この手のイベントはオールドレンズ持参というのが一般的ですが、今回はカメラボディ、マウントアダプター、そしてオールドレンズまで、すべて機材が用意してありました。オールドレンズがはじめてという人でも、身ひとつでオールドレンズを体験できるわけです。機材の手配はかなり大変だったと思うのですが、オールドレンズファンの裾野を広げるよい機会になったのではないでしょうか。

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NEX-6 + Summilux 35mmF1.4 1st

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NEX-6 + Summilux 35mmF1.4 1st

カメラボディはNEX-7、マウントアダプターはRayqual、オールドレンズはイエナ、ライカR、ヤシコンなど、入門用オールドレンズが勢ぞろいしていました。ずいぶんと贅沢な撮影環境です。ビギナーこそよい機材を使い、気持ちよくオールドレンズデビューしてほしいものです。

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NEX-6 + Summilux 35mmF1.4 1st

このイベントではぼくもたくさん作例を撮りました。これらの作例を3回にわけてご紹介していきます。今回はNEX-6とSummilux 35mmF1.4 1stの作例を掲載しました。開放近辺の上品ににじんだ描写が心地よいですね。次回はNEX-6とG Biogon T* 21mmF2.8のセットアップです。オールドレンズファンなら何かと気になるこの組み合わせ、ご期待ください。

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November 20, 2012

RX1とX-E1のレビューを担当しました!

今月もカメラ雑誌の発売日がやってまいりました。今月は日本カメラとデジタルカメラマガジン、2誌で新機種の実写レポートを担当しています。日本カメラでは話題のフルサイズコンパクトRX1、デジタルカメラマガジンではX-E1をレポートしました。

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●日本カメラ12月号[日本カメラ社][Amazon
ソニーサイバーショットRX1はスナップだけのカメラか?

●デジタルカメラマガジン12月号[インプレスジャパン][Amazon
X100相当のサイズとX-Pro1相当の画質の融合X-E1

日本カメラでは去年につづき、ベストカメラ2012の選考委員を担当させてもらっています。この手の企画は自分の立ち位置にいつも悩むのですが、今年は腹をくくり、オールドレンズファン代表というスタンスでベストカメラを選んでみました。世間ではフルサイズ祭りといわれた2012年ですが、それとは一線を画したセレクトをしております。実写レポートと合わせてお楽しみください。

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November 19, 2012

木枯らしのなかを行く(オールドレンズパラダイス)

昨日は東急セミナーBEオールドレンズパラダイスの撮影実習でした。今回のロケ地は北千住、木枯らしが吹くなか、駅から荒川土手を目指して歩きます。細い路地を練り歩き、下町情緒をたっぷりと楽しんでいただきました。下町というと日暮里を思い浮かべる人が多いと思いますが、個人的には北千住界隈の方が撮りやすいです。観光地化していないぶん、落ち着いて被写体と向き合えます。

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普段はみんなでカメラの集合写真を撮るのですが、今回はすっかり撮り忘れてました(汗)。そんなわけで、実習中のカットを貼っておきます。セットアップはNEX-6 + GR Lens 21mmF3.5です。APS-Cミラーレスだと色かぶりが目立つレンズですが、NEX-6との組み合わせだと補正なしで実用できるレベルでした。NEX-6は広角オールドレンズと相性よいですね。

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November 16, 2012

PENTAX Q10レビュー掲載しました(デジカメWatch)

デジカメWatchにて、担当したペンタックスQ10のレビューが公開になりました。02 STANDARD ZOOM、06 TELEPHOTO ZOOM、そしてオールドレンズの作例を掲載しています。06 TELEPHOTO ZOOMは小さいわりに35ミリ判換算290ミリまでたぐり寄せることができ、使っていてなかなかおもしろかったです。

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●デジカメWatch PENTAX Q10
解像感を高めた超小型ミラーレス

基本的にマイナーチェンジモデルなので、買い換え需要の喚起は難しいと思います。とはいえ、ペンタックスQを自腹購入したぼくとしては、後継機の登場という事実が何よりもうれしいですね。どのメーカーでもそうなんですが、初代ミラーレス機を買う際、このプラットフォームが続くのか否かがいつも気になります。ファーストモデルで立ち消え、、、では寂しいですから。詳細は本編をご覧ください。

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November 11, 2012

NEX-6とオールドレンズの相性は!?

今週末、いよいよNEX-6が発売になる。型番的にはNEX-7の下位モデルという位置づけだが、無線LAN搭載といい電動ズームといい、これまでのNEXシリーズとはずいぶんとキャラクターが異なる。NEX-7を高画質モデルとするならば、NEX-6はマルチユースモデルであり、両者は並行するモデルといえそうだ。

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そんなNEX-6だが、オールドレンズとの相性、端的にいうと周辺色かぶりはどんな具合だろう。初代APS-CミラーレスのNEX-5の登場で、我々はAPS-Cミラーレスが非テレセン広角レンズで周辺色かぶりすることに気づいた。後継機のNEX-5Nで色かぶりがいくぶん緩和されたものの、新型センサーを搭載したNEX-7で再発。NEXシリーズのみならず、他社APS-Cミレーラス機でも同様の現象が発生しており、オールドレンズファンは色シェーディングとどう付き合いかという問題を無視できなくなってきた。

さて、NEX-6とNEX-7が運良く手元にそろったので、広角オールドレンズで試し撮りしてみた。とりあえず、メジャーどころでコンタックスGマウントのBiogon T* 21mmF2.8の画像で色シェーディングの具合を比較してみよう。

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NEX-7 ver.1.00 + G Biogon T* 21mmF2.8

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NEX-6 + G Biogon T* 21mmF2.8

上がNEX-7、下がNEX-6で撮影した画像だ。両者を比べると、明らかにNEX-6の色かぶりが改善されているのがわかる。かぶりが皆無ではないものの、この程度なら背景を選べばさほど目立たす、仮に補正するとしても軽めの調整で整えられる。これは一例にすぎないが、NEX-6はオールドレンズと好相性なボディといえそうだ。

色シェーディングは周知の通り、非純正レンズを付けた際に発生する。なにぶん保証外の行為なので、カメラメーカーに対処を望むのは厳しいと言わざるを得ないだろう。色かぶりの少ないボディを選ぶのが、オールドレンズファンの自衛策というわけだ。これまでテストしてきた範疇では、NEX-7とEOS Mは色かぶりが顕著で、X-Pro1とGXR MOUNT A12は色かぶりが少ない。そして今週発売となるNEX-6も、幸いなことに色かぶりの少ないグループに属する。オールドレンズのベースボディを探しているなら、選択肢に加えておくとよいだろう。

●追記
読者の方からNEX-7は最新ファームで色かぶりが改善するのではないかとご質問いただきました。最新ファームVer.1.01のドキュメントを見ると、「広角レンズ使用時の画質改善」と記されています。ぼくは純正広角レンズの話と理解していたのですが、「もしかしてもしかすると!?」というかすかな期待感も。以下が最新ファームで撮影したNEX-7の画像です。

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NEX-7 ver.1.01 + G Biogon T* 21mmF2.8

どうでしょうか。撮影日が異なるので多少印象が異なりますが、オールドレンズ使用時の色かぶりは特に改善されていないようです。ご参考まで。

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