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June 2012

June 28, 2012

オールドレンズ・ライフ 電子版のお知らせです

昨年発売になった玄光社「オールドレンズ・ライフ」が、6月18日から電子書籍としてご購入いただけるようになりました。雑誌オンライン、マガストアなど、複数のオンライン書店で販売がはじまっています。iPad、iPhone、Android、パソコンなど、様々なプラットフォームに対応しています。販売価格は紙版の35パーセント引きになります。

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玄光社 オールドレンズ・ライフ 電子版
雑誌オンライン、マガストア他
価格:1,300円(税込)

「デジタルフォトにとって、最良のアウトプットは液晶モニターである」というのがぼくの持論なんですが、予想通り、液晶での写真雑誌閲覧は快適ですね。iPhone、iPad、パソコンで閲覧してみたところ、個人的にはiPadでの閲覧がいい雰囲気でした。バックライトで照らされたデジタルフォトは透明感があっていいですね。写真本ということもあって、この手の媒体としてはかなり解像度の高い画像を使っていると聞いています。ちなみに、パソコンモニターは大画面で快適ですが、本を読むというより、資料を調べている感じ!? このあたりは好みでしょうか。iPhoneは画面が小さく、さすがに閲覧は厳しかったです。なお、紙版も継続して販売中です。

さて、先日発売になったオールドレンズ・ライフVol.2、おかげさまで大変好調です。マニアックなシネレンズ特集を組んだので反応が気になっていたのですが、おおむね好評な様子。シネレンズはひと頃の高騰もおさまり、だいぶ遊びやすくなったと思います。特にペンタックスQとDマウントレンズの組み合わせは、シネレンズ・ロープライスコースとしてお薦めです。Vol.1、Vol.2ともども、よろしくお願いいたします。

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●オールドレンズ・ライフVol.2[玄光社][Amazon
出版社:玄光社
発売日:2012年6月18日
価格:1,995円(税込)

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KOWA LM16XC 工業用レンズ降臨

今回のデジカメドレスアップ主義は、KOWA XCシリーズという工業用レンズをピックアップしました。おそらくウェブ媒体での作例掲載はお初ではないでしょうか。実はコーワの工業用レンズを4本ほど借り受け、4月中旬からフィールドテストを行っていました。なにしろ写真用途を一切考慮していないレンズですから、どんな画が撮れるのかテスター一同皆目見当もつきません。2ヶ月間ほど試写をくり返し、工業用レンズの得意なシーン、苦手なシーンなど、ずいぶんと傾向が見えてきました。そんなこんなでデジカメドレスアップ主義にてお披露目です。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第74回 工業用レンズという選択肢

KOWA XCシリーズは4/3型センサー向けなので、マイクロフォーサーズと組み合わせるとセンサーサイズ的にベストマッチです。ただし、これだとよく写りすぎて、収差好きのレンズマニアにはちょいとモノ足りない。そこで今回はAPS-C搭載のX-Pro1を組み合わせ、あえて収差が出やすいオーバーイメージサークルで撮ってみました。もともと素性のよいレンズなので、オーバーイメージサークルでも画が破綻するようなことはなく、ほどよく収差がのってきます。このバランス感覚、けっこうイケますよ。シネ用Cマウントレンズとはまたテイストのちがう収差ドラッグが楽しめます。

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June 20, 2012

キワモノネタ3連発(日本カメラ7月号)

Window_3 日頃からキワモノっぽい記事担当が多いのですが、日本カメラ7月号は見事にキワモノネタ3連発と相成りました。まず初っぱなは、連載レンズマニアックスでコーワ製工業用レンズ、LM50XCを紹介しています。工業用レンズの作例掲載は商業誌初かな!? 写真用レンズとは異なるカルチャーで設計されたレンズですが、写真転用もけっこうイケます。

●日本カメラ7月号[日本カメラ社][Amazon
レンズマニアックス(KOWA XCシリーズ)
デジタル時代の老眼対策(アジャスティグマ)
ペンタックスK-30レビュー

「デジタル時代の老眼対策」では、オプトオオノの乱視対応アイピース、アジャスティグマを取り上げています。光学ファインダーにこだわる人には魅力的なアイテムではないでしょうか。3つ目のキワモノはペンタックスK-30のレビューです。奇抜なデザイン云々というよりも、ライター澤村に一眼レフのレビューがまわってきたということ自体がかなりレアかと(笑)。そんなこんなで、今月号もいろいろとおもしろいお仕事を担当させてもらいました。ぜひご覧いただけると幸いです。

 

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June 18, 2012

オールドレンズ・ライフVol.2 本日発売です!

本日18日、玄光社からオールドレンズ・ライフVol.2が発売になりました。本書は「旅、最新ベースボディ、シネレンズ」という3つのキーワードを軸に、オールドレンズとマウントアダプターの世界を解説しています。前書同様、オールドレンズで撮った写真を大きくきれいに掲載するように気を配りました。オールドレンズの魅力を堪能していただける一冊と自負しています。

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昨今ミラーレス機は、センサーサイズ乱立の時代といえます。マイクロフォーサーズで幕を開けたミラーレス機は、NEX、GXR MOUNT A12、X-Pro1といったAPS-C機、1インチセンサーのニコン1、1/2.3型センサーを採用したペンタックスQといった具合に、様々なセンサーサイズが混在しています。ミラーレス機はマウントアダプターさえあればどんなレンズも付いてしまいますが、センサーサイズによってオールドレンズ装着時の焦点距離倍率が異なってきます。このあたりの諸問題をまとめたのが、本書のメインコンテンツ「ベストベースボディを探せ!」です。ワンボディで何でも付けてしまうのではなく、ベースボディに相応しいオールドレンズを選ぶ。もしくは、使いたいオールドレンズに合ったベースボディを選んでみようという提案です。

次いで大きくページを割いたのは、シネレンズについてです。シネレンズはオールドレンズの中でもコアなカテゴリーで、これまでカメラ雑誌やムックで特集されることはマレでした。そこで本書はシネレンズの主要レンズブランドを網羅する方向でまとめています。また、シネレンズ特有のお作法についてもわかりやすく解説しました。ユーザー層を問わず、シネレンズの魅力を実感してもらえるはずです。シネレンズを使ったデジタルスチル撮影は、ミラーレス機ではじめて開花した世界です。そのため一般的なオールドレンズに比べて情報が少なく、本書ではフィルムムービー時代の映像プロデューサーやシネレンズコレクターなど、様々な関係者に取材をして記事制作しました。フィルムムービー分野はスチルカメラに負けず劣らず広くディープな世界ですので、今後も引き続き勉強をつづけていきたいと思っています。

巻頭フォトギャラリーは「旅するオールドレンズ」です。飯田鉄さん、河田一規さん、上田晃司さんといったオールドレンズ使いとして著名な写真家さんを招き、お気に入りのオールドレンズで旅写真を撮影していただきました。オールドレンズならではの旅情表現をお楽しみください。

この他にも、最新マウントアダプター情報、ドレスアップ、オールドレンズの使いこなしテクニックなど、様々な情報を盛り込ました。ちなみに、作例付きで紹介したオールドレンズの総数は50本ほどで、昨今のレンズ本としてはかなり多い方だと思います。オールドレンズとマウントアダプターの世界を、お楽しみいただけると幸いです。

●オールドレンズ・ライフVol.2[玄光社][Amazon
出版社:玄光社
発売日:2012年6月18日
価格:1,995円(税込)

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June 17, 2012

工業用レンズの世界(オールドレンズパラダイス)

今日は東急セミナーBEオールドレンズパラダイス第4回の講義でした。今回のお題目は、工業用レンズと俺流オールドレンズの選び方という二本立て。工業用レンズはKOWA XCシリーズを中心に、本来の位置づけ、写真転用での描写傾向などを解説しました。プロジェクターでの作例紹介は厳しい部分もありますが、KOWA XCシリーズの大おまかな傾向は伝わったものと思っています。

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俺流オールドレンズの選び方は、主観でオールドレンズを語るという初めての試みです。これまでたくさんのオールドレンズを使ってきましたが、プライベートや作品撮りで使うものはごく限られています。そのレンズがなぜベストパートナーになったのか、あくまでも主観的に語ってみました。セミナーを終えて実感したのは、やはりレンズとの出会い方がとても重要なようです。レンズの善し悪し、描写の好き嫌いを超え、ファーストインパクトに勝るものはないのかもしれません。今後レンズを解説するにあたり、講師自身にとっても示唆的な講義内容となりました。

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June 13, 2012

このタイミングでまさかのX100

今回のデジカメドレスアップ主義は、FinePix X100を取り上げました。このタイミングでX100とは、記事を書いた当人も驚いてます(笑)。発端はオリエンタルホビーのサイトでレンズメイト製サムレストを見つけ、あまりのかっこよさにナンとか紹介したいな、と。最新機ではないため、ネタとして成立するか不安があったのですが、そこにリコイルから新型ケースが登場し、富士フイルムからは純正ワイコンが発売され、まとめて紹介と相成りました。ナンテいうか、ドレスアップの神、降りてきたなって気分です(笑)。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第74回 X100セカンドステージの幕開け

純正ワイコンは仕上がりいいですね。ボディと一体感のあるデザインが秀逸です。カメラ側で画像補正してくれるので、JPEG画像は上手に歪曲補正されています。純正フードがそのまま装着でき、使い勝手も優秀。X-Pro1の登場でX100の存在意義が薄れたかなあと思っていたのですが、こういう気合いの入ったアイテムが発売になるところを見ると、まだまだ現役機としてがんばってくれそうです。

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June 12, 2012

オールドレンズ・ライフVol.2の表紙公開!

先日、軽く告知しましたが、今月の18日、オールドレンズとマウントアダプターの解説書「オールドレンズ・ライフVol.2」が発売になります。正式な表紙画像を届いたので、公開します。前書は明るめのカジュアルな表紙でしたが、Vol.2は一転、シック&ラグジュアリーな黒表紙を採用しました。

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いろいろとツッコミどころの多い表紙ですね(笑)。X-Pro1、NEX-7、そしてOM-Dと、旬のハイエンドミラーレス機そろい踏み。付いているレンズはエルマリート28mmF2.8第2世代初期型を筆頭に、アリフレックスマウントのクセノン、ベス単改造レンズとマニアックなものを選んでみました。ハイエンドミラーレス機に見合うよう、高級志向のビジュアルでお届けしております。

前書同様、作例盛りだくさんな一冊です。掲載レンズは総計50本ほど。すべて作例を大きく掲載しています。今回はシネレンズ特集を組んでいるので、シネレンズファンは特に楽しんでいただけるかと思います。これだけのシネレンズを一堂に会したのは、本書がはじめてではないでしょうか。発売まであと1週間、しばしお待ちください。

●オールドレンズ・ライフVol.2[Amazon][玄光社
出版元:玄光社
発売日:2012年6月18日
価格:1995円(税込)

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June 07, 2012

OM-D E-M5 WORLD で貼り革ドレスアップ

704_0 今月7日、日本カメラ社からOM-D E-M5の機種別ムックが発売になります。ポンカメさんのムックではもはや定番化しつつある貼り革ドレスアップ、今回もみっちりと担当させていただきました。OM-Dはもともと本格志向のカメラですが、リアルレザーに貼り替えることでモノホンっぽさがグッと増しますよ。

●OM-D E-M5 WORLD[日本カメラ社][Amazon
OM-D E-M5貼り革ドレスアップ
Olympus Viewer 2 ガイド

ちなみにOM-Dの貼り革ですが、おそらく貼り革史上最高難度の作業になります。純正の貼り革は樹脂製で、まずはこれを剥がすのが大変。さらにボディに凹凸があるため、真鍮プレートで下地を作ってから貼り革を貼ります。ほぼ改造の領域といってかまわないでしょう。手間がかかるだけあって、完成時の感慨はひとしおです。DIY系の作業が好きな人は、けっこう楽しんでもらえると思います。

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June 06, 2012

muk selectのオート110絞り内蔵アダプター

最近、メタボーンズの電子接点付きEOS-NEXアダプター、ホークスファクトリーのヘリコイド搭載マウントアダプターなど、付加機能搭載型マウントアダプターが盛況です。今回のデジカメドレスアップ主義では、付加機能搭載アダプターの最新アイテムをピックアップしました。muk selectが取り扱うRJ Camera製のオート110絞り内蔵アダプターです。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第72回 開眼するオート110レンズ

オート110フィルムの1コマは、マイクロフォーサーズのイメージセンサーとほぼ同サイズです。そのため、オート110レンズをマイクロフォーサーズに付けると、レンズ本来のオリジナル画角で撮影できます。これはオート110レンズの大きなアドバンテージなのですが、残念なことに、オート110は絞りがボディ側にあるため、マウントアダプター経由では常時開放撮影しかできませんでした。muk selectのオート110絞り内蔵アダプターは、マウントアダプターに絞り羽根を組み込み、オート110レンズで実絞りによる撮影が実現しています。オート110レンズは安価なわりに開放から写りが良く、かっちり絞ることでまた新たな魅力が見えてくるでしょう。絞り羽根の効果については、本編の作例をご覧ください。しっかり被写界深度を稼げているのが実感できると思います。

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June 04, 2012

OLD LENS LIFE Vol.2 が出ます!

玄光社からオールドレンズ・ライフを出版して早一年、今月の18日、待望のVol.2が発売になります。今回は「旅、ベースボディ、シネレンズ」という3つのキーワードにそって、オールドレンズとマウントアダプターの世界をわかりやすく解説しています。

●オールドレンズ・ライフ Vol.2
出版社:玄光社
発売日:2012年6月18日
価格:1,995円(税込)

昨年秋から作例撮りをはじめ、先月までほぼ付きっきりの作業がつづきました。オールドレンズ・ライフシリーズは編集込みで受けている仕事なので、普段の書籍よりも時間がかかります。そのぶん、細部まで自分のテイストを盛り込めるのが醍醐味ですね。前書はややカジュアル寄りにレイアウトしてもらいましたが、今回は「大人のかっこよさ」を全面に押し出したデザインです。後日公開しますが、表紙が相当かっこいいですよ。

今回はシネレンズ特集に特に力を入れました。シネレンズはカメラ雑誌でごくたまに紹介される程度で、まとまった情報がありません。そこでめぼしいシネレンズのメーカーを網羅する内容を目指しました。シネレンズの作例をこれだけまとめて見られるムックはお初だと思います。また、フィルムムービーカメラマンやシネレンズコレクターの方々に取材をかけ、内容の充実を図っています。入門用シネレンズとマニア向けシネレンズを分けて構成しているので、ユーザー層を問わず楽しんでいただけると思います。

詳しい内容は追ってご紹介してまいります。ご期待ください。

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June 03, 2012

Grok Leatherとコラボしました!

最近、ハンドメイド系のレザー工房に企画を持ち込み、カメラ用アクセサリーを作ってもらう機会が増えています。既存の製品にぼくの方からいくつかアイディアを提案し、製品化してドレスアップ記事で紹介しています。いわばコラボレーションのようなものですね。普段はコラボアイテムである旨を特にお知らせしていないのですが、今回はロゴマークまで刻印してもらったので、堂々とご紹介いたしましょう。

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●Grok Leather
PIW Camera Strap(プレーン/カービング)

Grok Leatherはカメラアクセサリーブランドではなく、ファッション寄りのレザーブランドという位置づけになります。全般に厚手の革でヘビーデューティーなアイテムが多く、カメラストラップも既存の商品とは一線を画した無骨さです。最近、カメラストラップをリリースするファッションブランドが増えていますが、残念なことにワンシーズンのみの売り切りというパターンが多いです。そうしたなか、Grok Leatherは定番商品としてカメラストラップをラインナップしているので、安心して紹介できます。定番化するということは、それだけアイテムに自信があるというあらわれですから。

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このストラップの特長は編込みを採用している点です。この編込みはアジャスト機能兼デザインポイントになっていて、遠くからでも相当目立ちますよ(笑)。オリジナルデザインは単色だったのですが、ぼくの方でカラバリ展開を提案し、ブラック×キャメル、バーガンディ×ブラックというツートーン仕様にしてもらいました。Grok Leatherは自社でレザーを染色しているので、この配色に限らず、カラーオーダーにも対応してくれそうですね。

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Grok Leatherは金具類もすべてオリジナルです。先端部分のリベットをよく見ると、刻印が施してあります。こういうディテールは琴線に触れますね。ちなみに、ストラップ本体の厚みは4.5mmです。ぼくはこれまで無数のストラップをテストしてきましたが、これほど厚みのあるレザーストラップははじめて見ました。腰を据えて使い込まないと、そうそう自分のモノになりません。作り手の本気っぷりが伝わってきます。

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さて、コラボの証となるのがこの刻印です。写真だとちょっと読みづらいと思いますが、「PHOTO IS A WORD」「The Land of The Rising Sun」と刻印してあります。「The Land of The Rising Sun」はGrok Leatherのコンセプトフレーズで、日本製と意訳するそうです。「PHOTO IS A WORD」がぼくのコンセプトフレーズで、「写真には意志が宿る」という意味合いを込めています。出典はぼくのフォトブログmetalmicley's montageのURLをご覧ください。Grok LeatherのPIW Camera Strapは、旗艦店Bench Made Ginzaでオーダーできます。ご興味あれば、ぜひ!

Grok Leather
Bench Made Ginza
100-0011 東京都千代田区内幸町1-7 インターナショナルアーケード
TEL 03-3597-3051

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