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December 2011

December 31, 2011

オールドレンズ&ドレスアップ、2012年もがんばります!

2011年も残すところ1時間少々となりました。今年はオールドレンズ本を2冊出し、さらにデジタル赤外線写真の写真展を開催する機会にも恵まれ、年初の目標をどうにか達成できました。これもみなさんからのご支援があったからこそと大変感謝しております。特に震災直後、不毛感や虚無感にとらわれることなく仕事ができたのは、TwitterやFacebookなど、ネットを通じてのみなさまからの応援が大きな心の支えになりました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

2012年はオールドレンズファンにとって、これまで以上に魅力的な年になりそうです。ハイエンドミラーレス機の登場にともない、オールドレンズの描写を本格画質で楽しめるはず。ぼくはときどきEOS 1D Mark IIIやライカM8でオールドレンズを使うのですが、これらのカメラがはき出す画は本当にほれぼれします。こうしたハイエンド機に迫る画質がミラーレス機で楽しめるようになれば、オールドレンズの魅力もより引き立つでしょう。

個人的に2012年は、ふたつの目標を掲げるつもりです。ひとつはオールドレンズの写真展。オールドレンズレジェンドを出版して以降、各方面から「オールドレンズで写真展をやりなさい」とアドバイスをいただきました。これを何とか実現したいです。もうひとつは、カメラアクセサリーのコラボレーションです。これまでもコッソリといくつかのブランドや工房とコラボしてきましたが、2012年はより積極的に取り組んでみたいです。ストラップ、ケース、レンズフードにカメラバッグ、自分なりに「こんな製品がほしい」というイメージがありますので、これらをカタチにしてみなさんにご披露したいです。

オールドレンズ&ドレスアップ、2012年も精力的に取り組んでまいります。ご期待ください。

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December 24, 2011

大和田良さんとミラーレス対談(ベストギア2月号)

S20111215195343 ちょっと告知が遅くなりましたが、いま店頭に並んでいるベストギア2月号にて、大和田良さんとミラーレス機について対談しています。2011年に登場したミラーレス機のアドバンテージを掘り下げつつ、ベストモデルを選出しようという企画です。大和田良さんは写真家として、ぼくはオールドレンズユーザーとして、それぞれミラーレス機の魅力について語っています。

●徳間書店 ベストギア2012年2月号[徳間書店][Amazon
ベストなギア2011 ミラーレス一眼(P124~)

今年はいろいろな媒体で、こうした総括系の企画に参加させてもらいました。普段は客観的評価を心がけていますが、この手の仕事は主観というか思い入れというか、「実際ぼくはこういう風に使ってるよ」という視点をプラスするようにしています。レビューとは一線を画した本音トークをお楽しみください。

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December 22, 2011

GX1が意外とイケる件について

デジカメドレスアップ主義、本年ラストの記事を公開しました。このところお初のボディがつづいていますが、今回も連載初登場のボディ、LUMIX DMC-GX1です。昨今のルミックスにしてはめずらしく、男っぽいデザインでオールドレンズがよく似合います。これまでパナソニックのミラーレスは自己完結型という印象が強かったのですが、オールドレンズムーブメントを意識しはじめたのかもしれませんね。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第61回 ネオクラシックと舶来ギターの香り

今回はシネレンズを合わせ、高級フィルムコンパクトっぽくまとめてみました。ウォーレンサックのシネラプター25mmF1.9というあまり注目されていないレンズなのですが、不人気とは裏腹に、本当によく写るレンズです。消極的な「よく写る」レンズというわけではなく、収差と高描写な領域のバランスがいいんですね。個人的にすごく気に入っているレンズです。例によって作例を掲載していますので、じっくりとご覧ください。

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December 19, 2011

2012年カメラはどうなる?(日本カメラ1月号)

684_0 本日発売の日本カメラ1月号にて、新春座談会に参加させてもらいました。テーマはズバリ、2012年のカメラはどうなるのか。新春号に相応しいお題目です。日本カメラ誌でおなじみの荻窪 圭さん、河田一規さん、藤井智弘さん、そしてぼくの4名で、2012年のニューモデルをいろいろと予想してみました。この手の座談会がおもしろいのは、業界最前線にいる人たちが、現在カメラに何を望んでいるのかが浮き彫りになる点です。いまカメラが抱えている問題点、理想的な進化のあり方などが明確になり、興味深いのではないでしょうか。

●日本カメラ2012年1月号[日本カメラ社][Amazon
さあ、今年のカメラはどうなる新春カメラ大予想!
寸止めマニアックス!!ミラーレス一眼を100倍楽しむ方法

「ミラーレス一眼を100倍楽しむ方法」では、NEX-7を担当しました。本格ミラーレス機に最新マウントアダプターを合わせ、オールドレンズの魅力をどこまで引き出せるのか、試しています。連載レンズマニアックスは、Dマウントレンズ界の異端児、Zunow 13mmF1.1を取り上げました。おかげさまでこの連載、2012年も継続決定です。来年も魅力的なオールドレンズをいろいろとご紹介してまいります。ご期待ください。

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December 18, 2011

オールドレンズパラダイス第2期第3回 Nikon 1はどうですか!?

今日は東急セミナーBE「オールドレンズパラダイス」の3回目の授業でした。今回のお題目は「ニコン1とシネレンズ」です。デジカメWatchで一度レポートしていますが、豊富な作例を交えながら、ニコン1の魅力と問題点をより掘り下げてみました。オールドレンズ使用時は一長一短のあるカメラなので、シネレンズの好きな人はずいぶんと悩ましい気分だったのではないでしょうか。

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上の写真は、受講生のみなさんが持ち寄ったカメラです。第1期の頃とくらべると、ずいぶんとゴツいカメラが増えました。各々興味のある方向を見極め、思い思いに深化しているようです。ライカ派、コンタックス派、シネレンズに中判レンズ。楽しみ方が実に多彩です。以前は「オールドレンズ道の歩き方」のようなものがありましたが、デジタル以降の人たちは本当に自由ですね。微力ながら、今後も楽しいオールドレンズとのつきあい方を提案してまいります。

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December 15, 2011

Nikon 1 V1でオールドレンズ!

今週のデジカメドレスアップ主義は、ニコン1初登場です。1インチセンサーを搭載したニコン1は、Cマウントレンズのベースボディとして理想的なポテンシャルを秘めています。しかしながら、社外製マウントアダプター使用時は操作性に相当クセがあり、今回はこのあたりを中心にレポートしてみました。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第60回 覚醒する広角Cマウントレンズ

操作性に難があるにもかかわらず、それでもニコン1でオールドレンズを使いたくなるのは、むろんしかるべき理由があります。マイクロフォーサーズでは大きくケラレていた広角Cマウントレンズ、これがほぼケラレなしで使えるんですね。シネレンズファンであれば、操作性を問わず使いたくなるはずです。吉凶相半ばするニコン1、詳細は本編をご覧ください。

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December 08, 2011

CONTAX-G マウントアダプターが第3世代に!

今週のデジカメドレスアップ主義は、Metabones製のコンタックスGマウントアダプターをピックアップしました。コンタックスGマウントアダプターの第3世代に相当する製品で、従来品よりも使い勝手が向上しています。マウントアダプターには色々な種類がありますが、これほど機能性が進化するマウントアダプターもめずらしいですね。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第59回 第3世代コンタックスGアダプターの快感

Metabonesは中国のマウントアダプターメーカーで、デザインやスタイリングにかなり気を配った製品作りをしています。以前からウォッチしていたのですが、今年になってやっと国内で取り扱うショップがあらわれました。今回の記事ではmuk selectから製品をお借りして試用しています。Metabonsの製品は、デザインといい機能性といい、人気が出てくるのではないでしょうか。第3世代コンタックスGアダプターの機能性については、本編でじっくり紹介しています。ぜひご覧ください。

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December 07, 2011

Best Gear Web ミラレス倶参戦!

徳間書店のモノ雑誌、ベストギアのウェブ版にて、デジタルカメラのドレスアップ記事を担当させてもらいました。いわゆる持ち回り連載企画で、前回はなぎら健壱さんが登場されている由緒正しい(!?)コーナーです。コーナータイトルはそのものズバリ、ミラーレス倶ラブ(通称ミラレス倶)。一般誌でこうした企画が成立するなんて、オールドレンズもずいぶんと浸透してきたようです。

●Best Gear Web ミラレス倶

Vol.6 Kern Switar 13mmF0.9

デジカメドレスアップ主義はぼくなりにカメラカルチャーに則った記事を心がけていますが、このミラレス倶はガジェット色優先の企画だそうです。外観重視というスタンスは賛否両論あると思いますが、「カメラよ、かっこよくあれ」というのは、カメラファンにとってごく自然な気持ちではないでしょうか。毎回執筆者が変わる持ち回り企画なので、いろいろなテイストのカメラが見られる点もおもしろいですね。ぜひご覧ください。

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December 05, 2011

H8-RXマウントアダプター、Rayqualで製品化決定!

シネレンズファンのみなさん、朗報です。Rayqual(宮本製作所)から、ペンタックスQ用H8 RXマウントアダプターが登場することになりました。あの美ボケレンズの代名詞マクロスイターが、ペンタックスQで楽しめますよ!

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H8 RXマウントというのは、パイヤール社が8mmフィルム用ボレックス向けに開発した独自規格です。Cマウントと同じ口径サイズのスクリューマウントですが、フランジバックはCマウントよりも短くなっています。おそらくレンズを大型化して高画質化を狙うための対処でしょう。ただし、いかんせんボレックス独自規格なので、対応レンズはケルン製しかありません。汎用性が低いため、H8 RXマウントアダプターの製品化は無理だろうと考えられていました。

しかしH8 RXマウントは、望遠と標準のマクロスイターがあります。オークションサイトの相場は2~3万円程度。10万越えが当たり前のアルパやCマウントのマクロスイターと比べ、破格の安さです。このマクロスイターをどうしても使いたくて、恐る恐るRayqualにH8 RXマウントアダプターの製品化をお願いしてみました。なぜ「恐る恐る」なのかというと、H8 RXマウントはケルン製の広角、標準、望遠レンズしか対応レンズがありませんから、マウントアダプターを製品化したところで商業的にペイするとは思えない。要は金にならない話をメーカーさんに持ち込むわけです。いくらシネレンズがブームとはいえ、さすがに気が引けるってモンです。

そんなこんなのH8 RXマウントアダプターですが、なんとふたつ返事でRayqualが製品化を快諾してくれました。早ければ年末、遅くとも1月中には発売になるそうです。H8 RXマウントのマクロスイターが、いよいよ日の目を見ます。リリースがいまから楽しみです!

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December 03, 2011

交換レンズの解説書を出版しました!

Lens 今年の夏はだいぶバタついていたのですが、実はオールドレンズレジェンドとは別に、もう一冊書籍を書いていました。そのもう一冊が発売になったので、お知らせいたします。

●今すぐ使えるかんたんmini デジタル一眼 交換レンズ 基本&活用ガイド[技術評論社][Amazon
著者:澤村 徹
出版:技術評論社
発売:2011年12月2日
価格:1,239円(税込)

ミラーレス機が普及した昨今、レンズ交換式カメラが身近なものになりました。ただし、単にカメラ任せでシャッターを切るだけなら、コンパクト機と大差ありません。交換レンズの特性を知り、被写体に応じてレンズ交換してこそ、レンズ交換式カメラのアドバンテージを実感できます。本書はキットレンズを中心に、レンズの使い方、種類ごとの役割、ステップアップする際のレンズの選び方など、レンズにまつわる基礎知識を初心者にもわかりやすくまとめました。年末年始は何かとファミリースナップの機会が増えます。本書で交換レンズの使い方をマスターして、クリスマスやお正月のファミリースナップに備えてみてはいかがでしょうか。

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December 01, 2011

Dマウントレンズはじめました(冷やし中華風に読んでね)

10月以降、デジカメドレスアップ主義は新しいボディを中心に展開しております。今回はおまちかねのペンタックスQ、お約束どおりDマウントレンズとの組み合わせでドレスアップしてみました。

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●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第58回 Dマウントレンズ事始め

ペンタックスQの登場により、ついにDマウントレンズのデジタル撮影が可能になりました。Dマウントレンズ、相当おもしろいですよ。解像感はCマウントレンズより甘めですが、レンズブランドのテイストをしっかりと受け継ぎ、安価に憧れレンズの描写を楽しめます。個人的には大口径タイプよりも、F1.9クラスのちょい暗めのレンズが好みです。大口径タイプは周辺の流れが顕著ですが、ちょい暗めのレンズは端正な描写と収差のバランスが気持ちいいです。国産レンズなら数千円で入手できるので、ぜひ一度試してみてください。

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