« April 2011 | Main | June 2011 »

May 2011

May 30, 2011

オールドレンズ・ライフの見どころ読みどころ

Oll_s_2 本日、玄光社「オールドレンズ・ライフ」が発売になりました。早いところでは週末から店頭に並んでいたようですが、今日から全国の書店、カメラ量販店の書籍コーナーなどにてご購入いただけます。本記事ではオールドレンズ・ライフの見どころ読みどころ、制作の裏話などをご紹介します。

●オールドレンズ・ライフ[玄光社][Amazon
監修/執筆:澤村 徹
出版:玄光社
価格:1,995円(税込)
発売日:2011年5月30日

ぼくが手がけたオールドレンズ本は、これで3冊目になります。翔泳社の「オールドレンズパラダイス」シリーズは、マウントアダプターの取説を書くという目的で企画しました。いわばメカ寄りの本になります。そして今回の玄光社「オールドレンズ・ライフ」は、オールドレンズの成果物である写真をメインに据えた一冊です。オールドレンズならではの写真表現を、じっくりと愉しんでいただける構成になっています。

一番の見どころは、巻頭の「オールドレンズ・ストーリー」というコーナーです。飯田鉄さん、河田一規さん、森谷修さん、飯塚達央さんといった先輩格の写真家さんにお願いし、オールドレンズで撮影した作品をたっぷりと掲載しています。これだけならよくある口絵ですが、本コーナーは写真家さんにオールドレンズにまつわるエッセイを書いていただきました。オールドレンズのレビューではなく、エッセイというところがミソです。主観重視でオールドレンズに対する思いを語っていただくことで、写真家の方々が普段からどのようにオールドレンズと付き合っているのか、その様子が伝わってきます。できればシリーズ化したいほど、おもしろいコーナーに仕上がりました。

本書はオールドレンズ本ですから、オールドレンズの紹介、マウントアダプターの解説はもちろんふんだんにページを割いています。その一方で、ドレスアップとカメラアクセサリーの紹介にも注力しました。昨今のオールドレンズにまつわるムーブメントを、まるごと本書に収めたい。そういう思いで構成しています。「オールドレンズって、何だかカッコイイよなあ」というカジュアルな雰囲気も、ぼくは大切にしたいと考えています。

本書の制作は、3月と4月がピークでした。そう、地震、津波、原発といった問題に、日本中が揺れた時期です。先の見えない状況下で、こうした本を作るのはけっしてラクな作業ではありませんでした。生死にかかわるシビアな問題を目の前に、カメラと写真の本を作る。こんな事をしていていいのかという不毛感、明日が見えない不安。正直なところ、幾度となくくじけそうになりました。そうしたなか、唯一支えになったのは、「生死の問題とくらべ、オールドレンズは些末なことに過ぎないだろう。しかし、その些末なことに没頭できる時間こそが、人生にとって貴重なのだ」という思いです。この考えはいまでも変わりません。本書が没頭できる時間をみなさんに提供できたならば、監修者としてこれ以上のよろこびはありません。オールドレンズ・ライフ、ぜひお楽しみください。

| | Comments (6)

May 25, 2011

OLYMPUS XZ-1 ファーストドレスアップ!

今回のデジカメドレスアップ主義は、久々のハイエンドコンパクトを取り上げました。モノはオリンパスの人気機種、XZ-1です。ボディデザインは現代的なカメラですが、関連アクセサリーがかなり豊富です。こうしたアイテムを駆使してXZ-1をドレスアップしてみました。

Lmimg_0018edit

●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第48回 ハイエンドコンパクト七変化

ハイエンドコンパクトのドレスアップといえば、外付けファインダー&レンズフードというのはお約束でした。ただ、ことXZ-1に関しては、クラカメ風から距離を取った方がおもしろそうです。コンパクトさを犠牲にしないスタイリングが似合うと感じました。ちなみにイチ押しは、写真の自動開閉レンズキャップを使ったスタイルです。詳細は本編にてお楽しみください。

| | Comments (0)

May 23, 2011

オールドレンズ・ライフ 新刊のお知らせです!

Oll_s_2 この春、付きっきり取り組んだ仕事がいよいよ店頭に並びます。5月30日発売の玄光社「オールドレンズ・ライフ」は、ミラーレス一眼をベースにしたオールドレンズとマウントアダプターの解説書です。A4変型という大きな判型を活かし、オールドレンズで撮った写真を誌面いっぱいに掲載しました。オールドレンズの描写力をじっくりとお楽しみいただける一冊です。

オールドレンズ・ライフ
玄光社][Amazon
監修/執筆:澤村 徹
出版:玄光社
価格:1,995円(税込)
発売日:2011年5月30日

これまでぼくが手がけたオールドレンズ関係の仕事は、ハードウェア寄りの記事、いゆわるメカ記事が大半でした。今回は玄光社からの要請で、写真寄りの内容に仕上げてあります。オールドレンズの成果物である「写真」を、大きくしっかりと見せる。この点を最優先した一冊です。もちろん、マウントアダプターの基礎知識、最新マウントアダプター情報など、オールドレンズ本の必須コンテンツもたっぷりと掲載しました。あと、ぼくらしいコンテンツとしては、ドレスアップと旬のカメラアクセサリーブランドも紹介しています。オールドレンズの成果物である写真、そしてデジタルカメラとオールドレンズを組み合わせた今あえて新鮮なルックス、この両面からお楽しみいただける一冊を目指しました。ご興味ありましたら、ぜひご覧ください。

| | Comments (2)

May 20, 2011

プライベートスタイル NEX-5編

昨年以降、デジカメドレスアップ主義にてアレやコレやとカスタムネタを紹介してきました。好き勝手やってるように見えるかもしれませんが(実際好き勝手やってるんですが)、やはり大手媒体の記事ですから、それなりに公平性に留意した記事づくりをしています。つまり、ぼくの私物カメラのスタイルとは微妙に異なると。そんなわけで、今回から数度に分けて、プライベートスタイルを紹介してみます。

Lmimg_0009

まずはNEX-5から行ってみましょう。ここ最近お気に入りなのは、ユリシーズのNEX-5ボディスーツです。革質、フィット感、デザイン、三拍子そろってます。ユリシーズはGRD、DP1/2、GXR、そしてNEX-5と、ひたすらフルカバードスタイルのボディスーツにこだわってきたブランドです。ディテール重視のフィット感が抜群です。装着した際、レザー全体にテンションがかかるんですね。密着というか吸着というか、ピンと張っている感じ。包むというよりも、ボディに吸い付くような装着感です。採寸の甘いケースを付けると、カメラを持ったときにケースを握っているような感じがするんですが、その点ユリシーズのボディスーツは、ケースを着けた状態でもカメラを握っている感触があります。フィット感とはこういうことかと、実感できるカメラケースです。

ストラップはリアルミリタリーのショルダーストラップを流用してます。取り付けはweicheBriseのコードバン製ストラップパーツです。これは完全に個人的な好みなんですが、NEX-5はワイドストラップ、しかも極太が似合うと思ってます。ボディの高さとストラップの幅がほぼイコールの状態こそ、個人的にはベストです。根拠とか理由はないです。ただの好み。それがかっこよく見えるんだから仕方ありません(笑)。ボディとストラップの幅がそろうと、変身ベルトっぽく見えます。小さい頃、仮面ライダーの変身ベルトがほしかったんですが、ウチは買ってもらえませんでした。その反動かもしれません。四十すぎて変身ベルトです。

写真では省いていますが、撮影時はレンズフードを付けています。オールドレンズはフレアが出やすいので、極力フードを付けるようにしています。その代わり、保護フィルターは付けません。フードがレンズガード代わりになってくれるので、保護フィルター不要と考えています。とまあ、最近のぼくのNEX-5はこんなスタイルです。

| | Comments (0)

May 19, 2011

日本カメラ6月号 加工写真好きならクリエイティブフィルター!

Jcm06_3 ぼくはこのブログとは別に、1日1枚更新のフォトブログ、metalmickey's montageを運営しています。かれこれ5年、ゴリゴリにRAW現像した写真ばかりをアップしているのですが、その不毛ともいえる努力が報われるお仕事が舞い込みました。「EOS KISS X5のクリエイティブフィルターでかっちょいい写真、撮ってきてください」。加工写真好きには鼻血モノのオファー。その成果が今月売りの日本カメラに掲載されています。

●日本カメラ2011年6月号[日本カメラ社][Amazon
上半期カメラ総ざらい!&下半期を予想
どうなってるカメラの“今”

旬のカメラを総括しつつ、2011年後半の動向を予測するという内容で、EOS KISS X5とNEX-5を担当しました。EOS KISS X5のクリエイティブフィルターはカメラ内RAW現像機能なので、撮影から戻ってカメラの液晶と数時間、ずうっとにらめっこしてました。この機能はフィルターの重ねがけができるので、いくらでもバリエーションが広がるんです。おもしろすぎて時がたつのを忘れるほどでした。この他には、本格カメラケータイL-03Cのレビュー、連載レンズマニアックスを担当しています。ぜひご覧ください。

| | Comments (0)

May 18, 2011

FinePix X100のRAWデータ、けっこうイケます!

FinePix X100長期リアルタイムレポートを更新しました。今回のお題目はRAW現像です。RAW FILE CONVERTER EXのストレート現像、JPEG撮って出し、そしてSILKYPIXやLightroomなど、市販RAW現像ソフトのストレート現像などを並べ、画作りの方向性を比べてみました。

Lmimg_0005edit

●デジカメWatch FinePix X100 長期リアルタイムレポート
第6回 RAW現像の仕上がりを検証する

RAW FILE CONVERTER EXはSILKYPIXベースのRAW現像ソフトなので、リバーサルフィルムの色調を再現したフィルム調が使えます。このフィルム調とFinePix X100のフィルムシミュレーション、別ものではありますが、どちらもフィルムシミュレーターだけに仕上がり具合が気になりますよね。このあたりも比較してみました。FinePix X100のRAWデータは素性がよく、本腰を入れて現像が楽しめますよ。

| | Comments (0)

May 15, 2011

オールドレンズパラダイス第2回 みんなで作例撮りに挑戦!

東急セミナーBE「オールドレンズパラダイス」第2回目は、等々力渓谷公園にて撮影演習を行ってきました。例によって受講生みなさんの、すんごいセットアップのカメラが大集合です。驚いたのが、2台体制で撮る人が思っていた以上に多いこと。ぼくも仕事のときは2台体制で撮りますが、あれってけっこうアタマの切り換えが大変なんですよね。みんなやるなあ、と感服しきりでした。

Lm_5157284edit2

さて、フツーに撮りに出たのではお散歩スナップになってしまいますので、今回は「オールドレンズの作例撮り実践」というお題目に挑戦してもらいました。オールドレンズの特徴を活かしつつ、「写真」として成立しているカット。およそ1時間の撮影で、OKカットが2~3枚あれば及第点でしょう。ちなみにぼくは入手したてのMacro Switar 26mmF1.1で撮ったんですが、さっきパソコンでチェックしてみたところ、OKカットは1枚だけでした。ダメですねえホント(汗)。でも、敗因はしっかりとつかめたので、もう一度撮りに行けば普段のペースで撮れそうです。

オールドレンズの作例撮りは、レンズの特性と写真としての見栄えを両立しなくてはなりません。何かと制約が多くて一般向けではありませんが、オールドレンズで自分なりの写真表現を追求するとき、きっと役に立つはずです。オールドレンズの個性と写真表現の関係は、また回を改め、詳しく解説していくつもりです。

| | Comments (2)

May 13, 2011

三晃精機のロボットマウントアダプター

三晃精機がまたしてもガツンとやってくれました。今回はロボットマウントアダプター、しかもマイクロフォーサーズとNEXを同時リリースです。これだけも十分にマニアごころをくすぐるわけですが、デザインがいつもにも増して大変なことになってます!

Lmimg_0002edit2

●デジカメWatch デジカメドレスアップ主義
第47回 ギミック満載のマウントアダプター

クラカメ分野でスリットといえば、当然ながらフードのデザインです。こともあろうか三晃精機のロボットアダプターは、そのスリットをマウントアダプターのデザインに転用しています。むろん、軽量化という目的があるわけですが、その自由すぎる発想に脱帽です。さらにもうひとつ、このマウントアダプターにはとっておきのギミックが隠されています。スクリューマウント固有の問題点を、コロンブスの卵的なアイディアでクリアしました。詳細はぜひ、本編をご覧ください。


| | Comments (0)

« April 2011 | Main | June 2011 »