年に一度のカメラと写真のお祭り、CP+が終わりました。これまでは「見る人」でしたが、今年は「中の人」として参加。セミナー講師という大役をどうにかやり遂げることができました。セミナーにご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
反省材料は実際のところたっぷりあるわけですが、これほどの未体験ゾーンに突入すると出来不出来ってあまり関係なくなるんですね。ひたすら全力を出し切るのみ。ライオンに追われて全力疾走で逃げるような感覚でした(笑)。もし次回があれば、そのときは出来不出来が気になる程度に成長していてほしいものです。
それでも初日の「デジカメドレスアップの世界」は、落ち着いてトークできた部類だと思います。得意ジャンルなので引き出しも多いですし、メモがなくてもいくらでも話せる。ただ、ひとつだけ予想外の出来事が……。お客さんがぼくの想定した層よりもはるかにまじめでした。セミナー冒頭、ロボットスターのクセナー付きE-P1で、軽く笑いをとって場を温めようと目論んだのがいけなかった。「シュナイダー製レンズはシャープさが売りですが、曇り玉でモヤモヤでした。オークションの美品はアテになりませんねえ」という前フリがダダすべり。場内パッキーンと静まりかえってました。マウントがレアすぎたか、いきなりオールドレンズはハードルが高かったか、マイクロフォーサーズでオールドレンズが流行ってるなんて単なる幻想なのか!? いろいろな思いが交錯した挙げ句、思考停止。そのときの凍てつきっぷりをとらえたのが上の写真です。撮ってくれたのはデジカメWatch編集部の名スナイパー。絶望と後悔に打ちひしがれた瞬間を、逃さずおさめてくれました。写真提供、ありがとうございます。今後どんなにツライことがあっても、この写真を見れば乗り越えられそうな気がします。
三菱電機のセミナー「写真向けカラーマッチングでストレスフリーRAW現像」では、ネット経由のお客さんに助けられました。毎年高齢写真ファンが多いセミナーなんですが、ブログやTwitter、mixi経由のお客さんがたくさん遊びに来てくれて、かなり若返りした様子。さらに聞き上手、うなずき上手なお客さんが多く、どれだけ心の支えになったことか。なにしろカラマネはシビアなテーマですから、じっくり練習を重ねたとはいえ、プレゼン中はいっぱいいっぱい。途中退出するお客さんがいると、途端に心が折れそうになるわけです。説明が難しかったかな、それとももっと情報詰め込んだ方がよかったのかな。そんなときは聞き上手なお客さんを見つけて、その人に向けてトーク&トーク。ありがとう、うなずき上手なあなたが好きです!
とまあ、そんなこんなのセミナー講師初体験でしたが、ご来場いただいた皆さんはお楽しみいただけたでしょうか。カメラ関係の記事を書くようになってから、かつてないほどに外仕事が増えました。いろいろと面食らっておりますが、ぼくはけっこう楽しませてもらっています。春以降もアクティブにがんばります!