auto 110 アダプターの光線漏れはいかに?
最近、muk selectのブログから目が離せない。マイクロフォーサーズ用コンタックスGアダプターが登場したあたりから、矢継ぎ早に新作アダプターが登場。これまで海外通販でしか手に入らなかったアイテムが、国内で、しかもリーズナブルな価格で手に入る。こりゃ鼻息が荒くなりますよ。というわけで、今回はauto 110アダプターを入手した。
auto 110アダプターといえば、中村文夫さんの記事が有名だ。LUMIX DMC-G1が登場して間もなく、お手製のペンFアダプターとオート110アダプターで試写。これは衝撃的だった。マイクロフォーサーズの可能性(ていうかアナザーサイド)を、これほどわかりやすく見せてくれる記事はない。約20mmという極薄フランジバック。そのポテンシャルを最大限引き出した記事だったと思う。ある意味、昨今のアダプターブームの火付け役ですね。市販のペンFアダプターはその後しばらくして登場したものの、オート110アダプターはなかなかあらわれない。いやあ、長かった。待ちました。先の記事のタイムスタンプを見ると、2009年2月になっている。まるっと1年、この日をお待ちしてました(笑)。
このauto 110アダプターはRJ Camera製だ。マイクロフォーサーズのアダプターではおなじみの香港製。muk selectの紹介文を読むと、長秒撮影で光線漏れがあるという。現物を手に入れてじっくりとチェック。たしかにロックレバーのまわりに隙間が見える。そのため4800円とディスカウントしているそうだ。まっとうな神経の持ち主なら、光線漏れアダプターなどスルーするところだろう。ただ、ぼくの神経は病んでるので、ムフッ
と閃いてしまった。
トイカメラならいざ知らず、光線漏れするデジタルカメラなど聞いたことがない。つまり、光線漏れという欠陥も、ある種の個性になり得るのではないか。そもそもオート110レンズは数千円程度で買えるし、絞り機構がないから常時開放撮影になる。高画質を期待するタイプのレンズではなく、110カメラ特有のコンパクトさを楽しむレンズだろう。であるならば、光線漏れというオマケも楽しみのひとつとして享受できる。光線漏れが撮れるアダプター、こりゃ楽しそうだ。
PEN E-P1 + Pentax-110 50mmF2.8
というわけで早速試写してみた。うむ、困った。フツーによく撮れてる。コントラストは低めだが、フードなしの撮影なのでこんなもんだろう。常時開放撮りとはいえ、開放F2.8で設計に無理がないためか、思っていたよりもシャープネスはしっかりしている。50mm以外に、18mm、70mmも試してみたが、光線漏れしたカットはなし。よく撮れて困ることもないが、ちとアテが外れた気分だ(笑)。考えてもみれば、ロックレバーのあたりは親指を添えていることが多い。側面からよほど強烈な光が射さないかぎり、光線漏れカットを撮るのは難しいかもしれない。
というわけで、理論上光線漏れは発生するものの、実用上支障なしという結果に相成りました。ワケありauto 110アダプター、わかって使う分にはお買い得といえそうです。
Comments
神経病んでる人その2(?)です。
だが私は言った「自覚があるうちは大丈夫(ぇ」
このアダプターの後ろにある空間を活かして、
レンズベビーの絞りディスクのようなものを
取り付けようかと画策中です。
Posted by: 彼方誼 | February 20, 2010 11:19 AM
彼方誼さん、こんにちは。
絞りディスク、いいですねえ。F5.6、F8相当のディスクがあれば、かなり使い勝手が改善しそうです。開放描写は思いのほかしっかりしているのですが、晴天下だとF2.8ではちとつらい場面も……。期待しております!
ちなみに、自覚して突き進むのは末期症状ですから。お互いがんばりましょう
Posted by: metalmickey | February 20, 2010 11:59 AM