先月発売の日本カメラ1月号にて、「デジタル・ペン男の着せ替え術」という記事を担当しました。打倒森ガール、男臭全開。そんなありえないE-P1/E-P2カスタマイズのオンパレードでしたが、ご覧いただけたでしょうか。たぶん、あそこまでディテールにこだわったカスタムはしばらく無理かなあ。精根尽きました(笑)。で、その記事で紹介したweiche Brise(ヴァイヒィェ・ブリーゼ)というブランドのストラップ、紹介に留まらず、結局自腹購入しちゃいました。ありそうでなかったロックテイストのスタッズカメラストラップ。いい雰囲気です。
詳細は weiche Briseのホームページを見てもらうとして、特徴はビンテージベルトの手法をそのままカメラストラップに持ち込んだという点。ファッションブランドでいうと、HTCとかDOAの路線です。ビンテージ、アメカジ、ミリタリーといったテイストが好きな人なら、きっと心揺さぶられることでしょう。スタッズだけでなく、レザーの染めも個性的です。写真のストラップはグラデーションブルーというカラーで、ブルーの上にブラックでグラデーションが描いてあります。使い込んで艶が出てくると、かなりいい表情になりそう。なお、レザーはオイルドではないため、クタリ感が出てくるには時間がかかるかな!? カメラへの取り付けは二重リング。E-P1/E-P2とかクラカメとか、幅広いカメラに装着できます。あとオプションのアタッチメントでコンデジにも装着OK。デジタル一眼レフというよりは、小型カメラ向けのストラップのようです。
ぼくは学生時代パンク野郎だったので、こういうテイストは大好きです。ただ、カメラストラップとしては少々仕上げに不満アリです。というのも、裏面が未処理なので、首へのザラッとしたあたりが気になるんです。スタッズの足はしっかり内側に打ち込んであるものの、斜め掛けしてカメラを上げ下げするとけっこう摩擦が大きい様子。アウターがレザーやナイロンなら気になりませんが、セーターとか麻素材はちょっとヤバいかも。調べてみたところ、スタッズベルトはおしなべて裏面未処理。ベルトとカメラストラップ、カルチャーのちがいでしょうか。裏面に薄い革を一枚あてるだけでかまわないのですが、どうでしょう、スタッズ仕様の場合はこうした処理が難しいのでしょうか。
デザイン重視のストラップですから、あまり実用性を云々するのは野暮でしょう。とはいえ、最近はユリシーズやロベルのように、デザインと実用性を両立したストラップも増えてきました。weiche Briseにもぜひがんばってもらいたい。おこづかいが貯まったら、次はパンチングレザーのスリムストラップを狙ってます(笑)。
●weiche Brise http://weichebrise.jp/
■追記
weiche Brise代表の方からメッセージをいただきました。ファーストモデルはヴィンテージ感を重視し、あえて裏面を未処理にしたとのこと。技術的に裏面に革をあてることは可能で、目下実用性を高めるオプションを増やしている最中というお話でした。ぼくはちょくちょくweiche Briseのホームページを覗きにいっているのですが、このところ数日おきにアイテムやオプションが増えています。ブランド立ち上げ直後の活気が伝わり、今後の展開がすごく楽しみです。