澤村徹写真展 BLACK MORNING ご来場ありがとうございました!
本日、10日間にわたる澤村徹写真展「BLACK MORNING」を無事終了いたしました。期間中はブログや書籍の読者のみなさん、業界関係者の方々、また古い友人などなど、実にたくさんの方にご来場いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。後半、体調を崩して在廊できない日がありましたが、それにも関わらずたくさんの方にお越しいただき大変感謝しております。
去年の合同展と今年の個展で、ひとつ大きなちがいがありました。それは「赤外で撮ってます!」というお客さんがとても多かったこと。いつの間にやらデジタル赤外線写真もいちカテゴリーに成長していたようです。お客さんが撮ったデジタル赤外線写真を見せていただく機会にも恵まれて、大変よい刺激を受けました。なによりも、IRフィルターやカラースワップなど、赤外ヲタクネタ(笑)で盛り上がれたのが楽しかったです。赤外オフ、赤外ワークショップなんて開催したらおもしろいかなあ、なんて思ったのですが、いかんせん、デジタル赤外線写真はパソコン上の作業が9割。盛り下がりそうですね(笑)。
今回は「開戦前夜」をテーマにしたコンセプチャルな展示を行いました。このことに戸惑いをおぼえたお客さんも多かったと思います。とくに純粋にデジタル赤外を楽しみたかった方には、煩わしかったにちがいありません。そうとわかってなお、コンセプチャルに徹した理由は、脱方法論を目指したかったからです。
デジタル赤外線写真は特殊な撮影ですから、撮影機材やポストプロセスといった方法論に終始しがちです。ややもすると、特殊技法で片付けられてしまう……。そこで赤外線撮影を、「時代に含まれる不穏の粒子」をあぶり出す手法と位置づけてみました。ありていにいえば、方法論を表現に落とし込むという作業です。この狙いが成功したか、それとも失敗だったか……。そのあたりはご覧いただいたみなさんのご判断を仰ぎたいと思います。
来年以降の写真家活動ですが、引きつづき赤外で作品撮りする一方、そろそろカラー作品にも着手したいと考えています。とはいえぼくのことですから、ひと癖あるカラーになりそうかなあ(笑)。今後も応援よろしくお願いいたします。
Comments
お疲れ様でした。
先週の土曜日の午後、かみさんとお邪魔しました。
わたしもM8.2を使っているので、赤外線写真、やってみようかなと思っています。
そのまえに、どんなところが絵になるか、考えてみます。
銀塩モノクロで写真をはじめたので、脳内で色を消し去ることはできるのですが、
赤外線写真では、一から色の出方をイメージできるようにしなければならないので
しょうね。
ますますのご活躍を!
Posted by: HIRO | December 12, 2009 11:28 AM
HIROさん、こんばんは。
先日は写真展にご来場いただきありがとうございました。すでにM8.2をお持ちであれば、気軽に赤外がはじめられますね。仕上げのイメージですが、最近でこそある程度見極めながら撮影しているものの、赤外を撮り始めた当初はパソコン上で画像とにらめっこという感じでした(笑)。撮ってきた写真とじっくり向き合うのも、それはそれで楽しい時間だと思います。
Posted by: metalmickey | December 12, 2009 04:55 PM
写真展とても楽しませていただきました。
時間が無く全然喋れないままギャラリーを去ってしまったので、次回機会がありましたら
赤外のお話色々聞かせてください。
Posted by: ドレッドマン | December 14, 2009 07:11 PM
ドレッドマンさん、こんばんは。
先日は写真展にお越しいただきありがとうございます。当日ご説明できなかった旨、大変申し訳ございません。来年以降、個展、トークショー、セミナーなど、みなさんと触れ合える機会を増やして行ければと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by: metalmickey | December 14, 2009 07:33 PM