「SILKYPIX4.0 & PRO RAW現像ウルトラテクニック」を出版します!
思い起こせば7月、世間がPEN E-P1で盛り上がっているのを尻目に、ぼくはとある書籍に付きっきりでした。ひと夏つぎ込んだ渾身の一冊が、12月25日、ようやく発売になります。といっても、以前プレ告知したE-P2/E-P1本ではありません(こっちもじき本告知いたします)。実はもう一冊、密かに進めてきた書籍があるんです。ぼくが得意とするRAW現像の本が出ます。
●SILKYPIX4.0 & PRO RAW現像ウルトラテクニック
著者:澤村 徹
出版元:技術評論社
発売予定:2009年12月25日
価格:2,079円
SILKYPIX Developer Studio ProならびにSILKYPIX Developer Studio 4.0の操作解説本です。補正機能の詳細解説に加え、撮影シーンごとに作例を用意し、具体的かつ即効性の高い補正テクニックを紹介しています。作例は「オールドレンズパラダイス」や「GR DIGITAL カスタムブック」で監修をお願いしている和田高広さんにお手伝いいただき、付属DVD-ROMにRAWデータを収録。誌面と同じ画像を操作しながら、補正テクニックを試していただける内容になっています。
こう書くとオーソドックスなSILKYPIXマニュアル本という印象ですが、いかんせん、著者は澤村徹……こっそりとエグイことをやってます(笑)。RAW現像ソフトの本というのは、ひとつ大前提があります。それは「フォトコン向けの写真を仕上げる」というお約束。RAW現像に取り組むユーザー層にとって、フォトコン入選は大きな目標です。そこに向けて原稿を書くというのが一般的なRAW現像本です。
実は、この点がすごく引っかかっていました。
王道的な補正テクニックでは、たとえきれいに仕上げても横並びになってします。フォトコン向けテクニックを書籍で学んだがゆえに、横並びでフォトコンに入選できない。これはどうにも矛盾しています。そこで本書を執筆するにあたって、こんなお題目を立ててみました。
かっこいい写真に仕上げよう!
きれいな写真よりもかっこいい写真、セオリーよりも自分らしい写真表現。横並びから一歩踏み出すためのヒントを、随所にちりばめています。もちろん基本的な補正の考え方、オーソドックスな補正テクニックもみっちり解説しています。その上で型を破るコツを盛り込み、RAW現像の楽しさを実感していただけるような書籍を目指しました。
RAW現像は何でもできます。しかし、目の前の写真をどう仕上げたいのか、いわゆる落とし所が見えないと、多機能高性能の海におぼれてしまいます。この落とし所が自分なりにイメージできるようになると、俄然RAW現像が楽しくなるでしょう。本書はSILKYPIXという特定ソフトの解説本ですが、落とし所をイメージするヒント集という側面も持たせています。ぜひ書店やカメラ量販店でお手にとっていただけると幸いです。