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September 2009

September 21, 2009

GR DIGITAL III カスタマイズを掲載しました!

RICOH GR DIGITAL IIIが発売されて早1ヶ月半。GRDカスタマイズファンのみなさんをすっかりお待たせしてしまいましたが、ようやくGRD3カスタマイズを公開できる日がやってきました。今月25日発売の「GR DIGITAL III START BOOK」にて、フルカスタムしたGR DIGITAL IIIを一挙公開します。

Gr_lll_hyoshi_2 ●GR DIGITAL III START BOOK
発売日:2009年9月25日
価格:1500円
出版元:毎日コミュニケーションズ

「GR DIGITAL カスタムブック」でやり尽くしたつもりだったんですが、甘かった。まだまだやれることが山のように……。厳選の末、テイストの異なる6スタイルを掲載しています。GR DIGITAL IIIカスタマイズのポイントは、やはりレザーケースでしょうか。純正速写ケースをはじめ、カメラヒラノ、ユリシーズなど、各社から個性的なケースが発売されています。これを着せるだけでもサマになるわけですが、フード、ファインダー、ストラップで身を固めると、グッと心に迫る、というか、物欲が奮えます。ぜひご覧ください。

そうそう、もっとカスタムしたGR DIGITALを見たいという方は、ぜひ拙書「GR DIGITAL カスタムブック」をご覧ください。GR DIGITAL IIをベースにしていますが、大半のカスタムはGR DIGITAL IIIにも流用可能です。こちらもぜひよろしくお願いいたします。

Coverfixs_4 ●GR DIGITAL カスタムブック
監修:和田高広
著者:澤村 徹
出版元:翔泳社
価格:2079円

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September 18, 2009

今月号はLeica X1とE-P1で書いてます!

このところ注目機種が矢継ぎ早にリリースされてます。キヤノンのEOS 7D、パナソニックからはGF1が出て、ライカはM9とX1と投入。みなさんパニックになってませんか? ぼくはぜんぜん大丈夫。だって貯金が底を突いてますから。ああ、悩めないって寂しい……。まあ、そんなこんなで、本日発売の月刊誌で書いたお仕事の告知です。

●デジタルカメラマガジン「これは欲しい!! ライカX1」
Leica X1の速報レポートです。X1はアクセサリーがけっこう豊富で、外付けファインダー、グリップ、ケース2種、さらにシステムバックまでリリース。個人的にはグレーレザーの速写ケースが気になります。

●日本カメラ「E-P1ロングランレポート」
ペンFレンズのドレスアップを紹介しています。ぼくなりに「こいつは鉄板スタイル!」というドレスアップを取り上げました。スタイルがよくて、しかも安心して持ち歩ける。この両面を満たしたドレスアップだと自負しています。

あともうひとつ、近々にGR DIGITAL IIIカスタマイズ記事も告知予定です。こちらもご期待ください。

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September 16, 2009

マイクロフォーサーズWORLD 本日発売です!

晴れて本日、日本カメラ社「マイクロフォーサーズWORLD」が発売になりました。E-P1、G1、GH1、GF1を網羅した、まるっと一冊マイクロフォーサーズな機種別ムックです。元来この手のムックは入門ガイド的な意味合いが強いのですが、本書はマウントアダプター、オールドレンズ、そしてドレスアップといった、マイクロフォーサーズの可能性を探究した一冊です。マイクロフォーサーズをより深く楽しむための、良き手引き書としてお役立ていただければ幸いです。

これまで様々な機種別ムックのお手伝いをしてきましたが、これだけ趣向性の高いムックははじめてでした。カメラ好きがカメラ好きのために作った一冊。そんなムックに仕上がっています。ぜひお手にとってお楽しみください。なお、ライター澤村の担当記事については、先日のエントリーで紹介しています。合わせてご覧ください。

Microfourthirds_cover ●マイクロフォーサーズWORLD
※リンク先でサンプルページをご覧いただけます。

出版元:日本カメラ社
税込価格:1890円
発売日:2009年9月16日

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September 13, 2009

E-P1カスタム ユリシーズのダメージ加工レザーストラップ

E-P1カスタムのカナメとは何か!? GR DIGITALはフードだった。DP1はボディケースだった。E-P1はストラップだと思う。特に白ボディのE-P1は、ストラップ次第でいろいろな雰囲気が楽しめる。E-P1を購入してからというもの、一気にストラップの本数が増えた。そのなかで特に気に入っているのが、ユリシーズのダメージ加工レザーストラップだ。

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少し前からウォッシャブルレザーのストラップはよく見かけるようになった。ただ、あのヨレヨレ感は好みが分かれるところ。そうはいっても、新品レザーをクタクタになるまで使い込むには、相当の年数がかかる。新品なのにヴィンテージ、そんなストラップを物色していたところ、このユリシーズCLASSICOに行き着いた。

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このストラップの特徴は、ダメージ加工レザーを用いている点だ。表革はダメージ加工を施したレザー。裏革はミネルバが縫い合わせてある。ダメージ加工とはいえ、二枚合わせなので耐久性の問題ない。革の裏面が毛羽立って服がモロモロだらけ……という惨劇も避けられる。写真で風合いがどこまで伝わるか不安なのだが、何年も使い込んだような落ち着きのある表情だ。また、ちゃんと革のコンディションを考えて仕上げてあり、粗雑なダメージモノとは風格がちがう。ダメージ加工云々を抜きにしても、「よい革使ってるな」と実感できるだろう。

取り付け部はナイロンテープを使わず、ここも二枚合わせのレザーを使用。しかも内側に折り返して装着でき、カメラ好きの設計であることをうかがわせる。金属パーツを使っていないので、カメラを傷つける心配もない。実用性とデザインをうまく両立している。

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このストラップ、全8色とカラーバリエーションが豊富だ。個人的に気に入っているのはインディゴ。純正パンケーキの青ラインと呼応させるといい雰囲気だ。レザーストラップは重い印象になりがちだが、白ステッチのおかげでカジュアルにまとまる点もよい。この手のストラップは、ややもするとカメラ女子に陥ってしまう。それがわるいとはいわないが、男の子には男の子なりのカメラカジュアルがあるはずだ。ユリシーズのクラシコは、そのあたりをうまく汲んでくれる。大人が少年に還れるストラップだ。

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September 07, 2009

マイクロフォーサーズWORLD 全機種まとめてフルカスタム!

E-P1ムックが出版ラッシュの今日この頃、みなさんはどれを買いましたか? もっと読みたい、まだ満たされない。そんなみなさんにオススメの一冊があります。まるっと一冊マイクロフォーサーズという渾身のムックが、9月16日に発売です。

Microfourthirds_cover ●マイクロフォーサーズWORLD
発売日:2009年9月16日予定
税込価格:1890円
出版元:日本カメラ社

ブレイク中のE-P1を筆頭に、GH1、G1、そして登場間もないGF1も含め、マイクロフォーサーズ機を全網羅した一冊です。ただ、そこは日本カメラさん、オーソドックスな機種別ムックとはひと味ふた味ちがいます。オールドレンズドレスアップといったこゆいネタが満載。今回はぼくの得意なネタが多かったので、ガッツリとお手伝いさせてもらいました。以下、ぼくが担当したコーナーです。

●ドレスアップWORLD
マイクロフォーサーズ機を、オールドレンズ、フード、ファインダー、ストラップでドレスアップ。E-P1(8スタイル)、G1(4スタイル)、そしてGF1(2スタイル)。全14スタイルの一挙公開です。ぶっちゃけ、書籍一冊分のコンテンツをワンコーナーに凝縮しました。ナンともライター泣かせな企画です。そのぶん、読者のみなさんにはお得なページといえますね。カスタムスタイルだけでなく、オールドレンズの作例も掲載しています。

●E-P1革貼りのススメ
E-P1で人気沸騰中のカスタムといえば、ボディの革貼りです。バリエーションが非常に多く、どれにするか迷っている人も少なくないでしょう。そこで、一般入手可能な革貼りキットをすべて試してみました。どういうことかというと、白ボディと銀ボディ、それぞれ全革貼りキットの装着済みサンプルが掲載してあります。担当編集とふたり、貼って撮って剥がし、貼って撮って剥がしの5時間でした。革貼りフルラインナップをぜひお楽しみください。それで苦労が報われます。

●マイクロフォーサーズユーザーのためのマウントアダプター入門
本書では随所にオールドレンズやマウントアダプターの話が出てきます。そこで、マウントアダプターの基礎知識と、アダプター使用時の最適カメラセッティングをまとめてみました。カメラセッティングは機種ごとに掲載しています。

●フォトギャラリー
いわゆる口絵です。今回はシネレンズの作品を掲載しています。

その他アレコレ書いておりますが、当ブログをご覧のみなさんが好きそうなコンテンツを中心にご紹介しました。マイクロフォーサーズWORLD、9月16日発売。ぜひご予約ご購入のほど、よろしくお願いいたします。

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September 06, 2009

SILKYPIX でコクのある写真を作る

最近、RAW現像時にコクと粘りが気になって仕方ない。デジタル画像の階調の弱さはいまさら喧伝するまでもないが、その一方で逆光補正、ダイナミックレンジなど、様々な名称でHDR的な手法を取り入れたデジタルカメラが増えている。ハイライトからシャドウまでまんべんなく見える写真。これは一見したとき見栄えがよく、今後のデフォルトになりつつある。でも果たして、写真表現としてそれは美しいのだろうか。ぼくらが求めている写真はそういう方向性なのだろうか。

Picture0003 年明け以降、個人的に粘りのある表現が気に入っている。全体にアンダーなのに、ハイライトだけキリッと際立つような写真。Lightroomの部分補正を駆使してそういう画を作っていたが、ナンのことはない、SILKYPIX Developer Studioで簡単にできることがわかった。「調子」のなかにあるガンマという機能だ。

ガンマとはなんぞや、という話をしだすとドツボにはまりそう……。結論からいうと、このガンマを使うと写真にコクと粘りが出る。コクだの粘りだの、非レタッチ用語ではわかりづらいだろう。レタッチ的に解釈すると、ハイライトを白飛びさせず、シャドウを黒つぶれさせず、画全体に濃厚さを加える、といったところか。操作はいたってシンプル。ガンマのスライドバーを左に動かすと、黒つぶれしないギリギリのアンダートーンにハイエストライトだけがキリッと際立つ。右に動かすと全体に明るくなり、それでいてハイエストライトは白飛びしない。以下がそのサンプルだ。

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上段がガンマ補正によるサンプル。下段は露出補正を行ったサンプルだ。ともに中央が無補正の状態で、左側がローキー、右側がハイキーとなる。露出補正は画面全体の明るさが均一に変化する。それに対し、ガンマはハイライトとシャドウが粘っているのがわかるだろう。スライドバーひとつでこの表現力。SILKYPIXのガンマ、恐るべし、である。

ちなみに、コントラストやトーンカーブでも似たようなことは可能だ。ただ、コントラスト調整ではここまで極端に補正すると、白飛び黒つぶれが発生してしまう。ガンマはハイライトとシャドウを固定した状態で明るさを調整。そのため大胆な補正でも画像破綻は最小限で済む。

Ph007

上の写真はガンマ補正後にアレコレ整えたものだ。全体にアンダーでありながら、雲のハイエストライトが伸びやかに輝く。シャドウはかなり暗いが、黒つぶれは最小限だ。また、コントラストのように過剰補正にならないから、オールドレンズで撮った写真も元画像の風合いを活かせる。SILKYPIXのガンマ、かなりおいしい機能だ。

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