E-P1カスタム ユリシーズのダメージ加工レザーストラップ
E-P1カスタムのカナメとは何か!? GR DIGITALはフードだった。DP1はボディケースだった。E-P1はストラップだと思う。特に白ボディのE-P1は、ストラップ次第でいろいろな雰囲気が楽しめる。E-P1を購入してからというもの、一気にストラップの本数が増えた。そのなかで特に気に入っているのが、ユリシーズのダメージ加工レザーストラップだ。
少し前からウォッシャブルレザーのストラップはよく見かけるようになった。ただ、あのヨレヨレ感は好みが分かれるところ。そうはいっても、新品レザーをクタクタになるまで使い込むには、相当の年数がかかる。新品なのにヴィンテージ、そんなストラップを物色していたところ、このユリシーズCLASSICOに行き着いた。
このストラップの特徴は、ダメージ加工レザーを用いている点だ。表革はダメージ加工を施したレザー。裏革はミネルバが縫い合わせてある。ダメージ加工とはいえ、二枚合わせなので耐久性の問題ない。革の裏面が毛羽立って服がモロモロだらけ……という惨劇も避けられる。写真で風合いがどこまで伝わるか不安なのだが、何年も使い込んだような落ち着きのある表情だ。また、ちゃんと革のコンディションを考えて仕上げてあり、粗雑なダメージモノとは風格がちがう。ダメージ加工云々を抜きにしても、「よい革使ってるな」と実感できるだろう。
取り付け部はナイロンテープを使わず、ここも二枚合わせのレザーを使用。しかも内側に折り返して装着でき、カメラ好きの設計であることをうかがわせる。金属パーツを使っていないので、カメラを傷つける心配もない。実用性とデザインをうまく両立している。
このストラップ、全8色とカラーバリエーションが豊富だ。個人的に気に入っているのはインディゴ。純正パンケーキの青ラインと呼応させるといい雰囲気だ。レザーストラップは重い印象になりがちだが、白ステッチのおかげでカジュアルにまとまる点もよい。この手のストラップは、ややもするとカメラ女子に陥ってしまう。それがわるいとはいわないが、男の子には男の子なりのカメラカジュアルがあるはずだ。ユリシーズのクラシコは、そのあたりをうまく汲んでくれる。大人が少年に還れるストラップだ。
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