Super-Elmar-M 18mmF3.8 ASPH.で赤外線撮影
やっと届いた。スーパーエルマー18mm用フィルターアダプターと外付けファインダー。これで待望の広角赤外にチャレンジできる。が、のっけからつまずいた。フィルターアダプターの口径は77mm。このクラスの赤外フィルターがえらくお高いのだ。B&HでHOYA R72の値段を調べたところ、楽勝で300ドル超。出ない出せない、そんな金はない。波乱含みの広角赤外、さてどうしたモンだろう。
まずハードのアウトフィットから見ていこう。Super-Elmar-M 18mmF3.8 ASPH.は、専用フード&専用フィルターというなかなかの金喰い虫だ。市販フィルターを装着する際は、やはり専用のフィルターアダプター「14484」が必要となる。んでもってさらに、18mm外付けファインダー「12022」も必須と考えた方がよい。M8装着時は24mm相当となるため、内蔵ファインダーでは画角が足りず、かといって21mmファインダーでは広すぎる。広角は周縁の気配りで緊張感がちがってくるため、やはり最適画角のファインダーをそろえたいところだ。
ファインダーとフィルターアダプターを付けると、上のような姿になる。スーパーエルマー18mmは美しいフォルムのレンズだが、なんていうかエライことになりますね……。一応、フィルターアダプターにはスリットが入っていて、視野のケラレ対策が施されている。まあ、赤外フィルター装着時は意味ないんですが、価格相応にいろいろと気配りされたアイテムだ。
さて、肝心は赤外フィルター、これはケンコーのPRO1 D R72を選んでみた。選んでみたというか、機材ボックスの奥底で眠ってました。ずいぶん前に雑誌記事のテスト用に購入。が、直後に企画がポシャってお蔵入り……切ない話です。HOYA R72より安いけど、果たして色合いはどうか。不安を抱きつつ、試写です。
左が撮って出しの画像。右がカラースワップ後の画像だ。HOYA R72と同等、もしくは若干色がのるなあという印象。HOYA R72とB+W 092の中間くらいだろうか。以前アップした「HOYA R72とB+W 092で赤外線フィルター対決!」と比較してもらうと、発色傾向がつかみやすいかと。
最近気に入っているモノクロテイストの処理を施してみた。葉っぱに褐色が残るものの、B+W 092のようにオレンジになることはない。HOYA R72の代用として十分に使えそうな印象だ。ちなみにケンコーのPRO1 D R72は、フィルターの表面が光の加減で黄緑っぽく輝く。赤外フィルターっぽいないから、お外で撮っても安心です。いやホント、いろいろ気疲れするんですよ赤外撮影は。
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