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August 2009

August 31, 2009

オールドレンズパラダイス アンケートのお願い

マイクロフォーサーズのおかげでマウントアダプター旋風吹き荒れる昨今、そろそろまたオールドレンズネタで本を書きたいなあ、なんて企画を練っております。で、「オールドレンズパラダイス」をご高覧いただいた皆様にお願いです。企画をよりよいものにするべく、アンケートにご協力いただけないでしょうか。以下の選択肢からご自分の感想に近いものをご選択いただき、クリックしてください。企画立案の参考にさせていただきます。

アンケートの期限は別段設けていませんが、ある程度傾向がつかめた時点で終了いたします。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

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August 24, 2009

Super-Elmar-M 18mmF3.8 ASPH.で赤外線撮影

やっと届いた。スーパーエルマー18mm用フィルターアダプターと外付けファインダー。これで待望の広角赤外にチャレンジできる。が、のっけからつまずいた。フィルターアダプターの口径は77mm。このクラスの赤外フィルターがえらくお高いのだ。B&HでHOYA R72の値段を調べたところ、楽勝で300ドル超。出ない出せない、そんな金はない。波乱含みの広角赤外、さてどうしたモンだろう。

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まずハードのアウトフィットから見ていこう。Super-Elmar-M 18mmF3.8 ASPH.は、専用フード&専用フィルターというなかなかの金喰い虫だ。市販フィルターを装着する際は、やはり専用のフィルターアダプター「14484」が必要となる。んでもってさらに、18mm外付けファインダー「12022」も必須と考えた方がよい。M8装着時は24mm相当となるため、内蔵ファインダーでは画角が足りず、かといって21mmファインダーでは広すぎる。広角は周縁の気配りで緊張感がちがってくるため、やはり最適画角のファインダーをそろえたいところだ。

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ファインダーとフィルターアダプターを付けると、上のような姿になる。スーパーエルマー18mmは美しいフォルムのレンズだが、なんていうかエライことになりますね……。一応、フィルターアダプターにはスリットが入っていて、視野のケラレ対策が施されている。まあ、赤外フィルター装着時は意味ないんですが、価格相応にいろいろと気配りされたアイテムだ。

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さて、肝心は赤外フィルター、これはケンコーのPRO1 D R72を選んでみた。選んでみたというか、機材ボックスの奥底で眠ってました。ずいぶん前に雑誌記事のテスト用に購入。が、直後に企画がポシャってお蔵入り……切ない話です。HOYA R72より安いけど、果たして色合いはどうか。不安を抱きつつ、試写です。

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左が撮って出しの画像。右がカラースワップ後の画像だ。HOYA R72と同等、もしくは若干色がのるなあという印象。HOYA R72とB+W 092の中間くらいだろうか。以前アップした「HOYA R72とB+W 092で赤外線フィルター対決!」と比較してもらうと、発色傾向がつかみやすいかと。

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最近気に入っているモノクロテイストの処理を施してみた。葉っぱに褐色が残るものの、B+W 092のようにオレンジになることはない。HOYA R72の代用として十分に使えそうな印象だ。ちなみにケンコーのPRO1 D R72は、フィルターの表面が光の加減で黄緑っぽく輝く。赤外フィルターっぽいないから、お外で撮っても安心です。いやホント、いろいろ気疲れするんですよ赤外撮影は。

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FinePix REAL 3D W1 のレビューを掲載しました

古くはステレオ写真、いまどき風に言うなら3Dフォト。飛び出す画はどうしてこうも気持ちを揺さぶるのでしょうか。いま話題の3Dカメラ「FinePix REAL 3D W1」のレビューを、日経ネット IT PLUSにて掲載しました。

●IT PLUS「3Dデジカメは市民権を得るか 富士フイルム FinePix REAL 3D W1」

まず、「普段通りに撮って3Dになる」という点が驚かされます。しかも公称通り、裸眼でちゃんと立体視できる。見え方は少々独自な雰囲気ですが、まちがいなく裸眼立体視です。奥行き感がナマっぽい(!?)という感じでしょうか。ステレオ写真ファンには待望の一台となりそうです。

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August 20, 2009

E-P1カスタマイズを日本カメラに掲載しました

E-P1が発売されて早2ヶ月半。にもかかわらずカスタムネタの更新が滞っておりますが、別にさぼっているわけではありません。未曾有のハイペースで鋭意カスタム中。今月以降、雑誌方面でもろもろ乱れ撃ちする予定になっております。カスタムその他を含めつつ、本日発売の商業誌で書いたお仕事の告知です。

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●日本カメラ2009年9月号「使ってわかった!ペンE-P1が魅力的なワケ」
E-P1の小特集です。トビラ総論とカスタムネタを担当しています。E-P1カスタマイズのイロハを解説しているので、これからカスタムをはじめたい方にもわかりやすいでしょう。個人的なことですが、トビラ見開きカット初挑戦というけっこうなプレッシャーが……。なかなか骨のあるお仕事でした。なお、E-P1ロングランレポートは大人の事情(笑)でお休みです。

●デジタルカメラマガジン2009年9月号「注目製品判定 レンズベビーミューズ」
レンズベビーミューズのレビュー記事を担当しました。光学ユニット交換式でいろいろな表現を楽しめます。蛇腹クネクネは一見すると難しそうですが、案外直感的で使いやすいですよ。ただ、カメラを両側から抱え込むため、5D Mark IIのような大型一眼レフだとつらいかも。小さめボディとの組み合わせがオススメです。

来月には大ワザをくり出す予定になっております。ご期待ください。

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August 08, 2009

GR DIGITAL III レビューを公開しました

みなさん、買いましたかGRD3、様子見ですかどうですか!? コンセプトが一切ブレない安心感、形状そのままで画質アップ。ほしい、いますぐにでもほしい。が、この間E-P1を買ったばかりで金策のメドが立たず、悶々とした日々を過ごしております。そんな台所事情はさておき、マイコミジャーナルにて、RICOH GR DIGITAL IIIのレビューを担当執筆しました。

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●マイコミジャーナル 大口径レンズを搭載「GR DIGITAL III」実写インプレッション

媒体の性格に合わせ、比較的ソリッドなレビューになっています。フルサイズの作例を豊富に掲載しているので、画質チェックにぜひお役立てください。

GR DIGITAL IIIに触れると、ドゥカティやヤマハSRを思い出します。漫然と走っていると、その良さはわかりずらい。ところが、乗り手が「こう走りたい」という意志を持つと、それをリニアに体現してくれる。GR DIGITAL IIIも似たところがあって、撮影意図を伝えやすいカメラだと思います。ちょっとかっこつけると、「意志を持って撮るための道具」なんて感じでしょうか。

ヨタはさておき、レビュー記事、ぜひご覧ください。

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Asia Top Gallery Art Fair 09 のご紹介

Ahafdmfront_s 日頃からお世話になっている写真家のNipporiniさんが、eitoeikoの所属アーティストとしてアジアトップギャラリー アートフェア09に参加します。

●ASIA TOP GALLERY ART FAIR 09
開催期間:2009.8.21~23
会場:GRAND HYATT SEOUL

Nipporini ホームページ
Nipporini プロフィール(eitoeiko)

制作途中の作品を拝見したところ、「細部に神が宿る」という言葉を思い出しました。写真の隅々にまで仕掛けがあり、見るほどに引き込まれます。夏休みに韓国へ遊びに行くという方、アジアトップギャラリーアートフェアを予定に加えてみてはいかがでしょう。

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August 02, 2009

E-P1カスタマイズ 三晃精機のライカMアダプター

E-P1をカスタマイズするとき、避けて通れない壁がある。それはマウントアダプター。言わずもがな、レンズの自由を手に入れる片道切符(おそらく地獄行き)であり、マウント形状とフランジバック差を吸収する中間リングだ。E-P1カスタマイズではこのマウントアダプターが大活躍してくれるわけだが、どうもデザインが……。そんななか、すばらしいアウトフィットをまとったマウントアダプターがあらわれた。三晃精機のライカMアダプターである。

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EOS DIGITALでオールドレンズ遊びをしていると、マウントアダプターのデザインはあまり気にならない。なにしろ大半のマウントは薄いドーナッツ板。デザイン以前に付いていることすら意識しないで済む。厚みのあるライカRや中判マウントとて、レンズ自体が目立ってアダプターは黙殺状態。しかし、E-P1の場合は事情が異なる。マイクロフォーサーズのフランジバックは約20mm。レンジファインダー用レンズのマウントアダプターですらけっこうな厚みがあり、一眼レフ用マウントに至ってはレンズ並みの尺になる。目立つ、とにかくアダプターが目立つ。E-P1はデザインリッチなカメラなので、マウントアダプターが野暮ったいとスタイル作りが難しいのだ。

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そこで三晃精機ライカMアダプターの登場だ。三晃精機というのは、アルミや真鍮の精密加工を得意とする工房。ぼくははじめて知ったのだが、フードやソフトレリーズなど、クラカメのアクセサリー製造で実績の多い工房のようだ。で、上の写真をよく見てほしい。アダプターの底面はE-P1のマウント外径とジャストフィット。上面はLMリング(ライカMマウント)外周とジャストフィットしている。ナンでも世界最小・最軽量のライカMアダプターを目指したとかで、非常にスリムな仕上がりだ。

個人的に注目しているのは、シルバーという点。白ボディに白レンズを付けても、アダプターが黒では統一感が出ない。三晃精機のシルバーアダプターなら、白系でフルコーディネートできるわけだ。しかもレンズ指標に赤いラインストーンを埋め込むあたり、これまでにないセンスを感じさせる。このアダプターでドレスアップした例が、以下の写真だ。

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まちがい探しゲーム……ではないですよ。左がヘリアー50mmF3.5、右はヘキサノン50mmF2.4だ。レトロな沈胴式レンズがよく似合う。もちろんLマウントのエルマーを付けてもベッピンさんだ。うまい言葉が見つからないのだが、エレガントなスチームパンクといったところだろうか。

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これは黒アダプターの装着例。レンズはGR Lens 21mmF3.5だ。ボディー、マウントアダプター、そしてレンズ。これらの連なりが自然で美しい。ガジェット色の強いE-P1だからこそ、こういうスマートなマウントアダプターが映える。

なお、アダプターの入手方法だが、現在は製造元直販のみ。三晃精機のホームページに電話番号とメールアドレスがあるので、直接注文することになる。実際に注文してみたところ、電話注文の方がレスポンスがよかった。価格はシルバーが15000円、黒が16000円。ともに送料+代引き手数料込みの値段だ。諸経費を差し引くと、他社のアダプターと同価格帯といえるだろう。

これまでマウントアダプターは、大手メーカー製の安心感を選ぶか、安い海外製を選ぶかという二極化した選択肢だった。三晃精機のライカMアダプターは、そこにデザイン性という第3の選択肢を提案している。スタイルに惚れてE-P1を購入した人なら、このマウントアダプターの価値がより実感できるだろう。

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