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July 2009

July 28, 2009

GR DIGITAL III カスタマイズの行方

出ましたねえ、GR DIGITAL III。昨今はマイクロフォーサーズブームでレンズ交換式小型カメラに注目が集まり、高級コンパクトの先駆者にはかなり厳しい状況だとは思います。が、コンセプトに一切のブレはありませんでした。今回も変わらずに進化する道を選んだのは、すばらしいチャレンジだと思います。高級コンパクトという枠を超え、GR DIGITALというスタンスを築きつつある。発表会場で説明を聞きながら、そんなことを思いました。

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さて、新機能の詳細は大手メディアにおまかせするとして、気になるのはカスタマイズの行方です。先月出版した「GR DIGITAL カスタムブック」のカスタムは、GR DIGITAL IIIで再現できるのか否か!? ボディサイズはおおむね従来機と同様。ということは、これまで使っていたフードやファインダーがそのまま流用できます。基本的に書籍で紹介したスタイルはそのまま再現可能です。ただし、いくつか変更点もあるので、それを列挙してみましょう。

●フードアダプター刷新
レンズの大口径化にともない、フード&アダプターが新しくなりました。従来のねじ切りは37mm径でしたが、GR DIGITAL IIIのアダプターは43mm径。よってステップアップリングは買い直しが必要です。一方、43mm径のフードは直接装着できるようになり、カスタマイズしやすくなりました。

●新ワイコン投入
同じくレンズの大口径化にともない、新型ワイコンが登場しました。ワイコンにフードをカブセるカスタムは、仕切り直しの可能性大です。ただワイコンの実物を見たところ、極端なサイズ変更はない様子。テーピングの微調整で対処できそうな雰囲気でした。なお、従来のワイコン/テレコンはGR DIGITAL IIIには装着できないそうです。

●ハーフケースは流用不可!?
液晶モニターが3.0型になり、背面のボタンレイアウトが変わりました。ボディーサイズも若干大きくなっています。ハーフケースやボディケースは流用が難しいでしょう。ただ、純正でシックな速写ケースが発売になるので、ケース派の人もひと安心といったところでしょうか。

カスタムの実作業的なところでは、ステップアップリングとワイコン/テレコンの扱いが注意点となります。ただし、画角とボディーサイズが従来機同等なので、「GR DIGITAL カスタムブック」で紹介したスタイルはGR DIGITAL IIIでも再現可能です。これからGRD3ユーザーになられる方々も、ぜひ「GR DIGITAL カスタムブック」でオンリーワンスタイルをお楽しみください。

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July 24, 2009

GR DIGITAL カスタムブック 講演会の再告知です

明日午後1時より、「GR DIGITAL カスタムブック」の講演会を行います。カスタムのトレンド、かっこいいスタイル作りのポイント、本書制作の裏話など、いろいろと解説する予定です。ぜひ遊びに来てください。

●GR DIGITAL カスタムブック 講演会
日時:2009年7月25日(土) 午後1時より
場所:アローカメラ(我楽多屋)
入場無料/予約不要

●講演内容
「デジタルカメラ・カスタム進化論」澤村徹

GR DIGITALからE-P1に至るガジェット系デジタルカメラを例に、カスタムのトレンドを解説します。また、「GR DIGITAL カスタムブック」の制作秘話もアレコレ織り交ぜる予定です。

「かっこいいカメラほどよく写る!」和田高広
デザインリッチなカメラは、開発陣の熱意を全身で表現しています。プロダクトデザインと撮影性能の関係を、中判フィルムカメラなどを例に解説します。

追記(2009.07.25 PM10:40)
本日、「GR DIGITAL カスタムブック」講演会を無事完遂いたしました。ご来場いただいた皆様、本日はお暑いなか本当にありがとうございました。時間の都合でE-P1の話が駆け足になってしまいましたが、未発表カスタムをご紹介でき、それなりにお楽しみいただけた
のではないかと自負しております。ブログや紙媒体もよいですが、みなさんとライブで触れ合うのも大変よい刺激になりました。。またこうした機会が持てればと思っております。手短ながら、お礼まで。今後ともよろしくお願いいたします。

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July 23, 2009

PEN E-P1 記事掲載のお知らせ

PEN E-P1が発売されて三週間、あちらこちらの媒体でレビューなどが公開されていますが、そんななか、ぼくもいくつかE-P1ネタの記事を執筆しました。今回はそのお知らせです。

●日本カメラ2009年8月号 E-P1ロングランレポート
先日発売になった日本カメラより、E-P1のロングランレポートを担当することになりました。初回は白パン(白ボディのパンケーキキット)カスタマイズです。当面の間、毎月ペースで掲載予定です。

●日経ネット IT-PLUS「E-P1レビュー」
E-P1はいくつかの側面があります。名機ペンFのデジタル版、デジタル一眼レフとコンパクト機のブリッジカメラ、そして究極のホビーカメラ。今回はホビーカメラという側面に注目し、その魅力を掘り下げてみました。作例は純正標準ズームとパンケーキで撮影しています。

E-P1が登場し、デジタル一眼レフからレンズ交換式小型カメラへと、トレンドが大きく変化したようです。これまでいろいろなカメラを触ってきましたが、E-P1ほど遊び甲斐のあるカメラは久々です。その楽しさを記事から感じていただければ幸いです。ぜひご覧ください。

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July 21, 2009

GR DIGITAL カスタムブック 講演会のお知らせ

昨年、「オールドレンズ パラダイス」の講演会でお世話になったアローカメラさんから、再び講演会のお話をいただきました。今回は「GR DIGITAL カスタムブック」とからめ、カメラカスタマイズについてたっぷり語ってみたいと思います。

●GR DIGITAL カスタムブック 講演会
日時:2009年7月25日(土) 午後1時より
場所:アローカメラ(我楽多屋)
入場無料/予約不要

●講演内容
「デジタルカメラ・カスタム進化論」澤村徹
GR DIGITALからE-P1に至るガジェット系デジタルカメラを例に、カスタムのトレンドを解説します。また、「GR DIGITAL カスタムブック」の制作秘話もアレコレ織り交ぜる予定です。

「かっこいいカメラほどよく写る!」和田高広
デザインリッチなカメラは、開発陣の熱意を全身で表現しています。プロダクトデザインと撮影性能の関係を、中判フィルムカメラなどを例に解説します。

カメラは撮ってなんぼ、写ってなんぼモンです。しかし同時に、ガジェットとしての魅力も大きな吸引力を持っています。カメラホビーのいちジャンルとして、カメラカスタマイズの楽しみ方をお伝えしたいと考えています。ぜひ遊びに来てください。よろしくお願いいたします。

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July 11, 2009

E-P1カスタマイズ は白ボディで闘います!

デジカメ業界はE-P1一色の今日この頃、ご推察通り、鼻息荒く予約購入した。なにしろE-P1は、カスタマイズとオールドレンズが1台で遊べるカメラ。これをスルーするわけにはいかない。で、カスタムする上では圧倒的に銀ボディがラクなわけだが、あえて白ボディ、イバラの道を選んでみた。

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白ボディを選んだ理由はいくつかある。そのひとつがストラップの自由。銀ボディだと無難に黒を選んでしまうが、白ボディならどんな色のストラップでも似合う。赤、青、白。黒、茶、ベージュ。どんなストラップでもOKだ。上の写真はアルティザン&アーティストのACAM-280。型番上は「グレー」となっているが、表がオリーブグリーン、裏面はチョコレートブラウンだ。

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もちろんキャメルのストラップも似合う。これはモノグラムの一眼レフ用ストラップ。白ボディとアースカラー。この組み合わせが気に入っている。モノグラムのストラップはちょっとゴツイが、E-P1は見た目よりも重量があり、必ずしも過剰装備にはならない。特に金属ボディのオールドレンズと組み合わせるなら、これくらいしっかりしていた方がよさそうだ。ちなみに、どう見ても大きすぎる純正外付けファインダーは、純正ハーフケースと組み合わせるとバランスがよい。

Lmimg_0004_3 ちと気になっていたのはレンズキャップ。せっかくの白ボディなのだから、シルバーのレンズキャプを付けてみた。純正パンケーキレンズのフィルター口径は37mm。まず37-52mmステップアップリングで口径を広げ、52mm保護フィルターを重ね、その上からかぶせている。同じようにステップアップリングを使えば、PEN F時代のオリジナルレンズキャップも装着可能。ただ、こうやって白とシルバーにこだわりだすと、レンズの青ハチマキが気になってくる。どこまでこだわるか、どこで妥協するか……。白ボディは差し色が目立つから悩ましい。

白ボディをカスタムする場合、レンズとアクセサリーはシルバー系が似合う。ってことは、これまでそろえた外付けファインダーやフードはまるっと買い直しなのか!? 黒レンズと白ボディは不釣り合いか? いろいろ試してみたところ、ちょっとした工夫で黒系アクセサリーでも白ボディを装えることがわかってきた。そのあたりは今月発売の商業誌で紹介する予定。掲載誌の発売日が近づいたら告知します。

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撮影力に関しては、アートフィルターが俄然楽しい。付属のOlympus Master 2を使うと、RAW現像時にアートフィルターが適用可能。そのままでも楽しい写真になるが、ひと手間加えると画が引き締まる。個人的にはラフモノクロームとデイドリームで下地をつくり、Lightroomで整えるのが好みだ。撮ってよし、イジってよし。E-P1、今年イチ押しのホビーカメラになりそうです。

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July 09, 2009

Mitaka & Mitaka Plus入門 を出版しました!

みなさん、日食撮影用のNDフィルターはもう購入しましたか? 来る7月22日、奄美大島などで皆既日食が見られます。にわかにプチ宇宙ブームが巻き起こっているわけですが、そんななか、ぼくも一冊の宇宙関連書を出版することになりました。今回はそのご紹介です。

Cover_mitaka_2 ●宇宙を体験!Mitaka & Mitaka Plus入門

●著者 永田一八 澤村徹
●出版元 翔泳社
●価格 1,995円(本体1,900円+税)
●発売日 2009年7月8日

●協力
Mitaka/国立天文台 4次元デジタル宇宙プロジェクト 大阪大学 加藤恒彦氏
MItaka Plus/株式会社オリハルコンテクノロジーズ 高幣俊之氏

「Mitaka」ならびに「Mitaka Plus」は、フリーで使える4次元宇宙シミュレーターです。実際の観測データに基づく宇宙を、高精度な3Dグラフィックスで壮大に描き出します。さらに時間軸を操作して現在過去未来、さまざまな天体ショーがシミュレーションできます。パソコンの向こうに宇宙が広がる、そういっても過言ではないスケールの大きなソフトです。

本書は「Mitaka」「Mitaka Plus」の基本操作を皮切りに、7月22日の皆既日食はもちろん、かぐやで一躍有名になった地球の出、惑星整列など、様々な天体ショーのシミュレーション方法を解説しています。また、宇宙の基礎知識、魅惑的なエピソード、星座物語なども多数収録しました。Googleの宇宙関連ツール(Google EarthのSkyモード、Marsモード他)についてもていねいに解説しています。

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宇宙関連ソフトはいろいろとありますが、情報の正確性、完成度と安定動作を考慮すると、やはり「Mitaka」「Mitaka Plus」が群を抜いています。「Mitaka」をより楽しむためのガイドブックとして「宇宙を体験!Mitaka & Mitaka Plus入門」を選んでいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

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July 06, 2009

DP2 D-LUX4 GR DIGITAL ドーンとまとめてフルカスタム!

GR DIGITAL カスタムブック」の出版を記念して……というわけではないのですが、日経ネット IT PLUSにて大型カスタム特集を企画しました。今回は、SIGMA DP2、LEICA D-LUX 4、そしてGR DIGITALと、人気機種3台をフィーチャーしてフルカスタムしています。カスタム例の紹介だけでなく、カスタマイズする上でのポイントもていねいに解説しました。これからカスタムにチャレンジしたいと思っている方に、特にオススメしたい記事です。全3回の短期集中連載になります。

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●日経ネット IT PLUS 「魅惑のカメラカスタマイズ」
第1回 LEICA D-LUX 4をオールド一眼風に
ボディケースをまとったハードなフルカスタムです。さりげなくミリタリーテイストを狙いました。前半部分では、連載初回ということもあり、GR DIGITALに端を発するカスタムムーブメントの流れをまとめてみました。

第2回 RICOH GR DIGITALの味わい
我楽多屋(アローカメラ)さんで密かに入手した、とっておきのフードでカスタムしました。GR DIGITALはカスタマイズのお手本のようなカメラですから、基本的なカスタムテクニックについてもていねいに解説しています。

第3回 SIGMA DP2 標準レンズならではの装い
かねてから温めつづけてきた大技で、DP2をカスタマイズしました。特にクラカメファンなら、「何もそこまでしなくても……」と呆れるようなパーツでカスタムしています。

 

Coverfixs_3 「もっとカスタムしたカメラを見たい」という方は、
「GR DIGITAL カスタムブック」をご覧ください。
よろしくお願いいたします。

●GR DIGITALカスタムブック
監修:和田高広 著者:澤村 徹
出版:翔泳社
価格:1980円+税

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