GR DIGITAL III カスタマイズの行方
出ましたねえ、GR DIGITAL III。昨今はマイクロフォーサーズブームでレンズ交換式小型カメラに注目が集まり、高級コンパクトの先駆者にはかなり厳しい状況だとは思います。が、コンセプトに一切のブレはありませんでした。今回も変わらずに進化する道を選んだのは、すばらしいチャレンジだと思います。高級コンパクトという枠を超え、GR DIGITALというスタンスを築きつつある。発表会場で説明を聞きながら、そんなことを思いました。
さて、新機能の詳細は大手メディアにおまかせするとして、気になるのはカスタマイズの行方です。先月出版した「GR DIGITAL カスタムブック」のカスタムは、GR DIGITAL IIIで再現できるのか否か!? ボディサイズはおおむね従来機と同様。ということは、これまで使っていたフードやファインダーがそのまま流用できます。基本的に書籍で紹介したスタイルはそのまま再現可能です。ただし、いくつか変更点もあるので、それを列挙してみましょう。
●フードアダプター刷新
レンズの大口径化にともない、フード&アダプターが新しくなりました。従来のねじ切りは37mm径でしたが、GR DIGITAL IIIのアダプターは43mm径。よってステップアップリングは買い直しが必要です。一方、43mm径のフードは直接装着できるようになり、カスタマイズしやすくなりました。
●新ワイコン投入
同じくレンズの大口径化にともない、新型ワイコンが登場しました。ワイコンにフードをカブセるカスタムは、仕切り直しの可能性大です。ただワイコンの実物を見たところ、極端なサイズ変更はない様子。テーピングの微調整で対処できそうな雰囲気でした。なお、従来のワイコン/テレコンはGR DIGITAL IIIには装着できないそうです。
●ハーフケースは流用不可!?
液晶モニターが3.0型になり、背面のボタンレイアウトが変わりました。ボディーサイズも若干大きくなっています。ハーフケースやボディケースは流用が難しいでしょう。ただ、純正でシックな速写ケースが発売になるので、ケース派の人もひと安心といったところでしょうか。
カスタムの実作業的なところでは、ステップアップリングとワイコン/テレコンの扱いが注意点となります。ただし、画角とボディーサイズが従来機同等なので、「GR DIGITAL カスタムブック」で紹介したスタイルはGR DIGITAL IIIでも再現可能です。これからGRD3ユーザーになられる方々も、ぜひ「GR DIGITAL カスタムブック」でオンリーワンスタイルをお楽しみください。