5D Mark II でオールドレンズ三昧
遅ればせながら、EOS 5D Mark IIを買った。手元のメモを確認してみると、いまから遡ること4年、2004年の冬に187,000円でEOS 20Dを購入している。今回、5D Mark IIはAmazonで230,760円で購入。デジタル一眼レフ、安くなりましたね。なんて数字のマジックで大きな買い物をうやむやにしつつ、早速オールドレンズで遊んでみた。
フルサイズの5Dmk2は、ミラーボックスの懐が浅い。後玉がせり出したレンズはあっさりミラー干渉する。手持ちのレンズをいくつか試したところ、P. Angenieux 35mm F2.5 R1がクリーンヒット! Y/Cマウントが高確率でヤバイという話だが、幸い手持ちのPlanar T* 50mm F1.4 MMJはセーフだった。Zuiko 28mm F2.8はレンズガードが見るからにヤバそうなせり出し具合で、さすがに試すには至らず。ナニかこう、サクッとミラー干渉をチェックする方法はないものだろうか。ロシアンルーレットみたいでファーストシャッターがすごく怖いです。
それはさておき、フルサイズで楽しいレンズって何だろう。フルサイズ機は、APS-Cで省かれていた周縁描写が楽しめる。ということは、やっぱ広角か。というわけで、Flektogon 20mm F4を装着してみた。やや後玉がせり出しているが、ミラー干渉せずに撮影可能。以下、RAW撮りしたものをLightroomで軽く補正した作例です。
EOS 5D Mark II + Flektogon 20mm F4
実のところ、個人的に「レンズ本来の画角」にはあまりこだわりがない。プライベートな写真は、与えられた撮影条件で楽しく撮ればよいと考えている。そのため「フルサイズなんぼのモンよ」と舐めていたんですが、いやはやどうして、気持ちいいパースペクティブですね。中心に向かってググッと入り込む様がステキ。ついつい空を見上げた写真ばかりになっちゃいます(笑)。ただ、フィルターの枠でかすかにケラレた写真もあり、広角レンズはフルサイズならではの気遣いが必要になりそう。これまでフレクトゴン20mmにはハクバの広角メタルフードを付けていたのだが、こいつは思いっきりケラレて実用不可。77mm径で、ねじ込み式で、金属製の広角フード。何かカッコイイやつないですか?
ここ数日、レンズを取っ替え引っ替えしてみたところ、一番楽しかったのは50mm。そう標準レンズだった。ぶっちゃけ、広角レンズはAPS-Cでもパースペクティブが感じられる。もちろん周縁部のデフォルメ感はフルサイズの圧勝だが、APS-Cだからといって広角レンズが準標準レンズになったりはしない。ただ、APS-Cと標準レンズの組み合わせだと、悲しいかな、フツーに中望遠になってしまう。かといって本家ポートレートレンズのようなやわらかさがあるわけでもなく、どうにも中庸で持て余し気味だった。それに対し、フルサイズ機だと標準レンズが標準レンズの画角で撮れる。あまりに当然のことだけど、その当然具合がなんとも気持ちいい。オールドの標準レンズはどのマウントも安値安定。しかも描写力にすぐれたレンズが多い。フルサイズ時代は標準レンズが狙い目か!?
Comments
ミラー干渉ですが、私はバルブにして確認してます。
ミラーが上がった状態でレンズを装着して戻してやるとミラーとレンズ枠が当たル事は少ないです。
著作拝読しました。おかげさまでオールドレンズばかりになってしまいました!
Posted by: hara | November 02, 2009 05:25 PM
haraさん、こんばんは。オールドレンズパラダイスをご高覧いただきありがとうございます。
バルブでミラーアップしておくのはよいアイディアですね。早速試してみます。いやはやフルサイズ機はけっこう大変です(笑)。
Posted by: metalmickey | November 02, 2009 05:44 PM