MOO でMiniCardsを買ってみた
いまさらだけど、最近ちょくちょくとFlickrに写真をアップしている。で、ひとつ気になっていたのがMOOというプリントサービスだ。Flickrをはじめ、各種写真共有サイトのデータをダイレクトにプリントしてくれるのだが、MiniCardsが100枚1セットで19.99ドル。これはかなりお得なのでは!? というわけで、為替レートを睨みつつ、試してみた。
【ジャンクに遊べるフォトミニカード】
このMiniCardsというのは、名刺を半分にしたような細長いカードだ。表面が写真、裏面にはテキストがプリントできる。写真共有サイトやSNSなど、オンライン上の写真を流し込んで印刷。ローカルの写真もアップロードすればプリントできる。この手のオンラインプリントサービスは国内でも増えているが、カードサイズで、すべて異なる写真が選べ、しかも両面プリントで100枚19.99ドル。約2000円というのはずいぶんと安いのではないか。
今回はFlickr上の横最大825ドット×縦最大768ドットの写真を使用。カードサイズなので、低解像度でも問題ないでしょうという判断だ。で、届いたブツが左の写真。紙は厚めでコシがある。いかにも「カードぉ!」という存在感。写真面はマットと半光沢の中間くらい。まあ、かぎりなくマットだ。解像感は粗め。緻密な写真はツライけど、大ぶりの構図ならまずまずのクオリティ。ブログなんで正直に書くと、印刷の質はわるい。解像感に限っていえば、中級フォトプリンタの方が格上だ。でも、安いから許せる。名刺として使うには微妙なところだが、プライベートならもらった人も十分に楽しんでもらえそう。なにより100枚100葉だから、目の前にドバーッと広げるとけっこうな迫力。それだけで盛り上がりそうだ。今回は完全にプライベート用として作ったので、調子ぶっこいて「Photographer and Writer」と刷ってみた。こういうお遊びもミニカードならではか。
右の写真はオプションのカードホルダー。4.99ドルで最大15枚のミニカードが収納できる。写真だとよさげに見えるけど、プラスチック製ですぐに傷がつく。価格相応のホルダーだ。これ以外に革製とフェルト製があるので、そっちの方が質感がよいかも。そもそもジャンクなノリのカードだから、あまり質感を云々するのは野暮ってもんか。
【大丈夫、ちゃんとトリミングできます!】
写真好きともなれば、タカがカードとはいえトリミングやレイアウトが気になるはず。このサービス、けっこうしっかりしていて、トリミングや拡大縮小が自在に行える。画像のセレクト、編集、テキスト入力といった、注文までの流れをざっと追いかけてみよう。
写真の読み込みは、パソコンからのアップロードをはじめ、Flickr、fotolog、Facebook、VOXなどに対応。基本的に英語サイトなので、ちとハードルが高い。
前画面でFlickrを選ぶと、上段にFlickrの写真がサムネイルでズラリと並ぶ。これを下段のトレイにドラッグ&ドロップ。MiniCardsは100枚1セットなので、最大100枚ドラッグ&ドロップすることになる。ぼくは50枚セレクトして、50枚各2葉という注文した。セレクトした写真が100枚未満の場合、不足分は写真1枚に複数カードを割り当ててくれる。つまり、写真を1枚だけ選び、100枚すべて同じ写真で注文することも可能だ。
次にあらわれるのが編集画面。ここでトリミングを行う。カードの枠を動かしつつ、ズームのスライドバーで拡大縮小を調整。Rotateで縦横の切り替えが行える。高解像度写真をアップしてあれば、一部分を拡大して切り出すことも可能だ。
一通り写真編集が終わると、今度は裏面の編集だ。MiniCardsの場合、最大6行のテキスト入力が可能。申し訳程度だが、カラー、太字、センタリングなどの編集が行える。アイコンイメージも追加できるが、表示されているもの以外をアップロードして貼り付けることはできない。ただまあ、プライベートカードと割り切れば、十分な情報が書き込めるだろう。
今回出費は、100枚1セットのMiniCardsが19.99ドル、ブラックのカードホルダーが4.99ドル、送料込みで総額32.69ドルだった。支払いはPaypalが選択できる。注文したのが日本の暦で2月6日。発送連絡のメールが届いたのは2月9日で、2月16日の午前中に手元に届いた。注文から10日程度でイギリスから届くのだから、まあレスポンスは順当な感じ。ていうか、MOOってUKの会社なのね。アメリカかと思ってた……。
写真というと、つい大きなプリントに目が行きがちだけど、こういう小さなプリントも楽しい。100枚100葉はやはり圧巻で、ヒトに配るのが惜しくなってくる。前もって画像を緻密にトリミングして、ジグソーパズルなんてのもおもしろいかも。サイズこそ小さいが、2000円少々で100枚刷れるとなると、いろいろな遊びが試せそうだ。
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