SIGMA DP1 をハーフケースで装う
今年に入って、俄然高級コンパクトがにぎわっている。GR DIGITALが切り開き、GR DIGITALの唯我独尊だったこのカテゴリ。SIGMA DP1の衝撃デビューにつづき、この秋はニコン「COOLPIX P6000」とパナソニック「LUMIX LX-3」が参戦した。正直なところ、ズーム機に外付けファインダー(非EVF)ってどうよ!?と思うのだが、それはそれとして、後発組はおしなべてレザーハーフケースをオプションで用意。流行に乗り遅れるわけにはいきません(笑)。そんなわけで、DP1をハーフケースで着飾ってみた。
【2ヶ月待った甲斐はあるのか!?】
今回購入したDP1用ケースはユングフラウレザーのものだ。一時バックオーダーをかかえて受注中止していたのだが、最近ようやく再開したらしい。ぼくが注文したのは5月。届いたのは7月。たっぷり2ヶ月待った。どうやらレザークラフトは副業のようなので、ドンとかまえて待てる人向けか。造りはかなりていねいで、DP1のボディに隙間なくジャストフィットする。革質は強くコシがあり、ボディをしっかりガードしてくれる。
裏面は液晶やボタン部分を妨げない設計だ。唯一削除ボタンが隠れてしまっているが、これがレザーに上から押し込めば問題ないとのこと。デザインや強度の都合上、やむなしなのだろう。
このケースを特徴付けているのがグリップだ。革を仕込んでグリップをつくり、表側はパンチング処理が施してある。グリップ上面の処理がもう少していねいだとベストだが、ほどよい大きさのグリップでホールド感はアップした。あと欲をいえば、パンチングした部分の断面は墨入れしておいてほしい。ブラックボディに断面のベージュがちらつき、どうにも落ち着かない。
底面にブランドのロゴマークが刻印されている。その右側は三脚穴だ。ただし、底面の革は厚みがあるため、取り付けネジの長い雲台でないと装着は難しそう。ミニ三脚だとちょっと苦しいか!? ちなみに、ステッチやレザーの色はオーダー時に選択可能。仕様についても相談にのってくれるという。ちなみにぼくがオーダーしたのはスタンダードな仕様。ブラックレザーにブラウンのステッチが入っている。
【スタイリングは抜群です!】
とまあ、細部の仕上がりでアラが見受けられ、大手製品と同等とはいかない。しかしこのケース、スタイリングは唯一無二の個性がある。このケースを付けた状態で、さて、どんなカスタムが似合うだろうか。
ファインダーをコシナ角型に変えてみた。ハーフケースの主張が強いので、ミニマムにまとめると良さそうだ。
オリンパス「Zuiko 28mm/f3.5」の丸型メタルフードを付けてみた。シンプルでどうということのないフードだが、ハーフケースがスパルタンなので意外と収まりがいい。
パンチングつながりでパンチングメタルフードを組み合わせてみた。ちとやりすぎ!? 強面だけど、ボディバランスはわるくないと思う。
レザーハーフケースのはしりといえば、キヤノン「PowerShot G9」あたりだろうか。ハーフケースは外観を一気にクラカメテイストに変身できるのが強みだ。この「クラカメみたいなデジカメ」路線は、シニア層(現在、唯一消費経済を活性化できる年金世代)をターゲットにした戦略と思われるが、あえて二十歳前後の若い人が持つとかっこいいのでは? まんまクラカメ風にするのではなく、ネオクラシックを狙ったスタイルがおもしろそうだ。
Comments
ケースをご注文ありがとうございます。
ユングフラウレザーのDaiyanです。
他のお客様がこちらを教えてくださいました。
レビュー大変参考になっております。
もしご迷惑でなければトラックバックさせていただいてもよろしいでしょうか。
Posted by: daiyan | October 11, 2008 02:22 PM
> Daiyanさま
ご丁寧にご連絡いただき恐れ入ります。トラックバックですが、スパム対策のため現在受け付けない設定になっております。せっかくお申し出いただいたのに申し訳ございません。
ただ、リンクを貼っていただくぶんにはまったく支障ございません。御社のケースはDP1に付けっぱなしにしていつも愛用しておりますので、多少なりともお役に立てれば幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by: metalmickey | October 11, 2008 08:49 PM