« August 2008 | Main | October 2008 »

September 2008

September 29, 2008

Digital Infrared 再び

デジタル赤外線写真から抜け出せません。プライベートの撮影は100パーセント赤外撮影。たまに普通に撮ると、鮮やかな色彩に驚いてみたり(笑)。そんなわけで、またホームページのギャラリーにデジタル赤外写真を追加しました。

Lml1003973edit

●GALLERY - Digital Infrared

一般に、デジタル赤外線は風景写真が圧倒的に多い。木々の緑が白化し、空や水は真っ黒。たしかに風景撮影は赤外線らしさが手軽に楽しめる。じゃあ、人工物を撮ったらどうなるのさ!? というわけで試してみた。東京駅周辺をおさめた「metropolis」と、公園のスナップをまとめた「park」の豪華二本立て。「metropolis」は人工物中心のギャラリー、「park」は自然物中心のギャラリーです。人工物と自然物のコントラストをお楽しみください。

| | Comments (2)

September 09, 2008

デジタル赤外線写真ギャラリー

このところ、Leica M8のデジタル赤外線写真にどっぷりです。撮影というよりも、むしろ後処理。ピンクの撮って出し画像をいかに加工するか。これに悩みっぱなしです。とりあえず見るに堪える写真がいくつかできたので、ホームページにアップしてみました。

Lml1002356edit

metalmickey's web : Digital Infrared

現時点の結論としては、まんまモノクロ化するよりも、ちょっと色をのせた方がそれっぽく見えるかな、と。海外ではポピュラーなデジタル赤外線写真ですが、国内では作例も情報もホント少ないですね。ケンコーから赤外線フィルターが発売になったことですし、もうちょい盛り上がってくれるいいのですが……。

●追記
2008年11月21日から4日間、デジタル赤外線写真を展示した写真展を行います。ご興味あれば、ぜひお越しください。
和田高広 + 澤村徹 合同写真展「Echo of Light」

| | Comments (2)

September 08, 2008

SIGMA DP1 をハーフケースで装う

今年に入って、俄然高級コンパクトがにぎわっている。GR DIGITALが切り開き、GR DIGITALの唯我独尊だったこのカテゴリ。SIGMA DP1の衝撃デビューにつづき、この秋はニコン「COOLPIX P6000」とパナソニック「LUMIX LX-3」が参戦した。正直なところ、ズーム機に外付けファインダー(非EVF)ってどうよ!?と思うのだが、それはそれとして、後発組はおしなべてレザーハーフケースをオプションで用意。流行に乗り遅れるわけにはいきません(笑)。そんなわけで、DP1をハーフケースで着飾ってみた。

Dp01_2

【2ヶ月待った甲斐はあるのか!?】
今回購入したDP1用ケースはユングフラウレザーのものだ。一時バックオーダーをかかえて受注中止していたのだが、最近ようやく再開したらしい。ぼくが注文したのは5月。届いたのは7月。たっぷり2ヶ月待った。どうやらレザークラフトは副業のようなので、ドンとかまえて待てる人向けか。造りはかなりていねいで、DP1のボディに隙間なくジャストフィットする。革質は強くコシがあり、ボディをしっかりガードしてくれる。

Dp02_3

裏面は液晶やボタン部分を妨げない設計だ。唯一削除ボタンが隠れてしまっているが、これがレザーに上から押し込めば問題ないとのこと。デザインや強度の都合上、やむなしなのだろう。

Dp03

このケースを特徴付けているのがグリップだ。革を仕込んでグリップをつくり、表側はパンチング処理が施してある。グリップ上面の処理がもう少していねいだとベストだが、ほどよい大きさのグリップでホールド感はアップした。あと欲をいえば、パンチングした部分の断面は墨入れしておいてほしい。ブラックボディに断面のベージュがちらつき、どうにも落ち着かない。

Dp04

底面にブランドのロゴマークが刻印されている。その右側は三脚穴だ。ただし、底面の革は厚みがあるため、取り付けネジの長い雲台でないと装着は難しそう。ミニ三脚だとちょっと苦しいか!? ちなみに、ステッチやレザーの色はオーダー時に選択可能。仕様についても相談にのってくれるという。ちなみにぼくがオーダーしたのはスタンダードな仕様。ブラックレザーにブラウンのステッチが入っている。

【スタイリングは抜群です!】
とまあ、細部の仕上がりでアラが見受けられ、大手製品と同等とはいかない。しかしこのケース、スタイリングは唯一無二の個性がある。このケースを付けた状態で、さて、どんなカスタムが似合うだろうか。

Dp05

ファインダーをコシナ角型に変えてみた。ハーフケースの主張が強いので、ミニマムにまとめると良さそうだ。

Dp06

オリンパス「Zuiko 28mm/f3.5」の丸型メタルフードを付けてみた。シンプルでどうということのないフードだが、ハーフケースがスパルタンなので意外と収まりがいい。

Dp07

パンチングつながりでパンチングメタルフードを組み合わせてみた。ちとやりすぎ!? 強面だけど、ボディバランスはわるくないと思う。

レザーハーフケースのはしりといえば、キヤノン「PowerShot G9」あたりだろうか。ハーフケースは外観を一気にクラカメテイストに変身できるのが強みだ。この「クラカメみたいなデジカメ」路線は、シニア層(現在、唯一消費経済を活性化できる年金世代)をターゲットにした戦略と思われるが、あえて二十歳前後の若い人が持つとかっこいいのでは? まんまクラカメ風にするのではなく、ネオクラシックを狙ったスタイルがおもしろそうだ。

| | Comments (2)

September 03, 2008

Google Chrome は空気のようなブラウザ

出ましたね、Google Chrome。インターネットの覇者Googleが、満を持して投入したウェブブラウザだ。IE7、Firefox、Safari、そしてGoogle Chromeと、この秋はブラウザ業界が俄然おもしろくなってきた。そんなわけで、早速Google Chromeで遊んでみた。

Gc01

【シンプルへのこだわり】
INTERNET Watchによれば、Google ChromeはAppleのWebKit、Firefoxのコンポーネントなどを使用し、その上で独自開発の高速Java Scriptエンジン「V8」を搭載しているという。動作が軽く、高速表示できるのが売り。技術的に最先端をいくのはいうまでもなく、そのシンプルに徹したインターフェイスが斬新だ。

Gc03
これがデフォルトの画面だ。メニューバーはなく、ツールボタンも最小限。ここではホームボタンを表示しているが、デフォルトではそれすら非表示になっている。

Gc04
ウィンドウズ下部にステータスバーがない。つまり、ウィンドウいっぱいにウェブページを表示できる。デスクトップ解像度の低いノートパソコンで役立ちそう。

Gc05
リンクをマウスでポイントした際は、下段左端にURLをオーバーレイ表示する。ステータスバーがなくても快適かつ安全にブラウジングできるわけだ。

Gc16
ちなみに、メニューは画面右上のページメニューボタンから呼び出せる。ただし、実際のブラウジングでこのメニューを使う場面はそう多くないだろう。

Gc07
ブックマークに関してもひと工夫ある。一応、ブックマークバーの表示/非表示が可能だが、非表示のままでも実用面で困らない。上の画面は新しいタブを追加したところだが、これまでのタブ式ブラウザは、新規タブを追加すると真っ白なブランク画面を表示していた。ところがGoogle Chromeは、ブックマークバー、アクセス頻度の高いページのサムネイル、最近追加したブックマークリストなどを一画面表示してくれる。つまり、新規タブを作成したタイミングこそが、ブックマークを使う瞬間と位置づけているわけだ。むろん、既存タブを開いた状態でブックマークを使うこともあるだろう。そうはいっても、新規タブ→ブックマークという操作の関連づけは理にかなっている。

Gc06
ブックマークを追加する際は、アドレスバーのスターマークをクリックすればよい。このインターフェイスはすでにGoogleツールバーで採用されているものだ。このあたりも直感的操作といえる。ひとつ残念だったのは、Google Chrome向けのGoogleツールバーがまだ提供されていない点だ。ぼくはGoogleツールバーのブックマーク機能をメインのブックマークとして使っている。同じ企業のツールなのだから、ローカルブックマークとオンラインブックマークをスイッチングできると便利なのだが……。今後の改善を期待したい部分だ。

【おもしろ新機能の数々】
シンプルに徹したブラウザだが、それはあくまでも見た目のこと。性能的にはかなり多機能だ。なかでも興味深い機能をピックアップして紹介しよう。

Gc08
左上に怪しい男がいる。これはシークレットウィンドウのマークだ。シークレットウィンドウとは、閲覧や検索の履歴、Cookieが記録されないモードのこと。ページメニューの「シークレットウィンドウを開く」をクリックすると別ウィンドウで起動する。この機能を使えば、家族の共用PCでエッチいサイトを閲覧しても、お母さんにバレずにすむ。お父さん、お兄ちゃん、もう安心ですよ(笑)。

Gc19
ページメニューの「アプリケーションのショートカットを作成」は、Googleがイメージする将来のPCスタイルを象徴している。いわゆるショートカット作成機能なのだが、デスクトップ、クイック起動、そして〈スタート〉メニューにまとめてショートカットアイコンを作成(任意のものだけを選択可能)。ただしこれは、ウェブページのショートカットとしてよりも、GmailやGoogle Mapsなど、ウェブアプリケーションの登録を目的としている。

Gc18
この画面はGoogle Mapsのショートカットを作成し、その後起動した状態だ。Chromeで起動しているが、アドレスバーは見当たらない。ウィンドウのすみずみまでGoogle Mapsが表示され、まるで単体のアプリケーションのように見える。ウェブサービスやオンラインツールを、単独のアプリケーションとして扱っていこうという、Googleの意思表示である。

Gc12
タスクマネージャはGoogle Chromeならではの機能だ。この機能では、タブごとのリソース消費量が確認できる。Google Chromeはタブがそれぞれ独立して稼働しており、ひとつのタブがクラッシュしても他のタブに影響を与えない。タブを個別管理しているから、個々のリソース消費量が確認できるというわけだ。なお、タスクマネージャはタイトルバーの右クリックメニューから起動できる。

Gc13
さらにタスクマネージャの「統計情報」をクリックすると、メモリの使用状況が確認できる。アドレスバーに直接「about:memory」と入力してもよい。この画面のおもしろいところは、主要ブラウザのメモリ消費量も調べられる点だ。そこで4大ブラウザで同じページを表示し、メモリ消費量を比べてみた。

Gc14

(メモリ使用量:軽量順)

  1. Firefox 3.0
  2. Chrome 0.2
  3. IE7
  4. Safari 3.1

一番軽いのはFirefox、ついでChromeという順番だ。ヘビーな印象のIE7だが、メモリ消費量自体は他のブラウザと大きく変わらない。ただし、これはメモリ消費という数値的な側面だ。表示速度や動作といった体感的なパフォーマンスとは異なる。ぼく個人の体感パフォーマンスはこんな順位だ。

(体感パフォーマンス:ライター澤村の場合)

  1. Chrome 0.2
  2. Firefox 3.0
  3. Safari 3.1
  4. IE7

やはりChromeの表示スピードはダントツ。普段からFirefox 3.0を使っているが、表示に関してはChromeの方が格上だ。ベータ版なので正式版でこのパフォーマンスをキープしているか未知数だが、現状では「軽くて速いブラウザ」といって支障ない。これまで公開してきた数々のウェブサービスが、ノンストレスで快適に動作するブラウザ。これがChromeの目指すところであり、いわば水や空気のように、存在を意識しないブラウザといえそうだ。パソコンのメインステージが、デスクトップからブラウザに本格シフトしそうな予感に満ちている。

しかし、ひとつ心配なことがある。ことウェブブラウザに関しては、常にセキュリティの問題がついてまわる。 かつてマイクロソフトは、IEのセキュリティホール対策にさんざんふりまわされた。Googleは本気でChromeのセキュリティ対 策に取り組んでくれるだろうか。それとも他の無料ソフトや無料サービスのように、「タダなんだから大目に見てよ。ていうか永遠のベータ版だし」というスタンスだろうか。むろん、バージョン 0.2のベータ版にここまで言うのは先走りすぎだと思うが、速さと同等以上に安全性に考慮してくれたら、「やるなあGoogle」と一気に好感度アップ だ。

Gc02_4

最後にひとつTipsを。FirefoxのタブをChromeにドラッグ&ドロップすると、そのまま表示できます。実用性、低いですね(笑)。

●追記
INTERNET WatchのChrome開発責任者インタビューによると、「オープンソースで公開されているので、多くの開発者がセキュリティの問題に協力してくれることも期待している」だそうです。

| | Comments (0)

September 02, 2008

GR DIGITAL Custom File

このところホームページの告知がつづいていますが、スミマセン、今回も更新情報です(汗)。アクセスログによると、当ブログを見に来られる人は半数くらいがGR DIGITALカスタマイズに興味があるご様子。一応カテゴリ分けしていますが、最近は記事数が増えて検索性がよろしくない。そんなわけで、GR DIGITALカスタマイズのまとめサイトを作ってみました。

Gcf_6

●GR DIGITAL Custom File

GR DIGITAL Custom Fileでは、当ブログで紹介したカスタムスタイルを一括掲載しています。テキストを最小限に抑えた写真中心のページです。このブログみたいに延々とスクロールしなくても、チャラっとカスタム写真を閲覧できる。こりゃ便利!というわけ(笑)。

いまmetalmickey.jp内にブログのアーカイブを構築中で、その一コンテンツとして公開しています。気が向いたらGR DIGITAL以外のページものぞいていってください。よろしくお願いいたします。

●追記
サイトリニューアルにともない、「GR DIGITAL Custom File」のURLを更新しました。

| | Comments (0)

« August 2008 | Main | October 2008 »