Google Mapsのストリートビューがエライことになってます。立ちションするおじさん、ナンバー丸見えのラブホに停まるクルマ、乳くりあう高校生などなど、見えすぎ撮れすぎで2ちゃんねるは大盛り上がりだ。そうしたお楽しみはさておき、気になるのはGoogle Earthの動向。Google Earthのストリートビュー機能で改めて遊んでみたところ、これがGoogle Mapsよりいい感じなのだ。
【Google Mapsはバルーン表示】
2008年8月4日、Google Mpasのストリートビュー機能に日本都市部の写真が追加になった。Google MapsとGoogle Earthは一心同体。つまり、Google Earthでも日本国内のストリートビューが楽しめる。MapsとEarth、どっちが遊べるだろう。それが気になる。まずはGoogle Mapsの画面から見ていこう。
Google Mapsのストリートビューはバルーン表示だ。メイン画面にマップを表示したまま、バルーン内でストリートビューを閲覧する。現在位置を把握しながら街路写真を見られるのが特長だ。バルーン内の矢印をクリックすると前後左右に移動。スライドバーでズームイン/アウトにも対応する。画面をドラッグすれば360度周囲を見回すことも可能だ。
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また、上のようにブログに貼り付けたり、メールでリンクを送れるのもGoogle Maps版ストリートビューのメリットいえるだろう。なお、これらのリンク情報は、Google Maps画面右上の「リンク」をクリックすると取得できる。
【Google Earthは仮想世界にダイブ】
では、Google Earthのストリートビューはどうだろう。結論からいうと、世界が切り替わる。マトリックスの登場人物になって、仮想現実にダイブするような気分。操作手順を解説しながらそのおもしろさを紹介しよう。
Google Earthを起動すると、レイヤーパネルに「ストリートビュー」という項目がある。ここをチェックオン。これでストリートビューが有効になる。
メイン画面にたくさんのカメラアイコンがあらわれる。道に沿って並んでいるのがわかるだろう。さらにズームインしていこう。
写真を貼り付けた球体があらわれる。これがGoogle Earth版ストリートビューの実体だ。この3Dモデリングされた球体のなかに入り、内側から写真を閲覧。前後左右の移動は、閲覧する球体を移動していることになる。こう書くとややこしい印象を受けるが、実際の操作はシンプルだ。
球体をダブルクリックすると、メイン画面がストリートビュー専用画面に切り替わる。画面いっぱいに街路写真が広がるのだ。マウスドラッグで360度ぐるりと見回すことができ、カメラアイコンをクリックすれば前後左右に移動。マウススクロールでズームイン/アウトも行える。
画面右上にはナビゲータがあり、ここでも移動操作が行える。ただ、マウスでメイン画面をダイレクトに操作した方が手っ取り早い。なお、「写真を終了」をクリックすると通常画面に戻ることができる。
東京タワーを見上げてみた。文字通り、見上げることができる。このバーチャルフィーリングはけっこう楽しい。Google Earthを全画面表示すると、ディスプレイいっぱいに街路写真が広がる。Google Mapsのストリートビューは窓から世界を覗く感じ。Google Earthのストリートビューは世界に降り立つ気分になる。なんていうか、どっぷり感がちがう。
Google Earthがストリートビューを搭載した直後、ぼくはGoogle Mapsのストリートビューの方が使いやすいと評価した。現地の様子を調べるという目的なら、依然この評価に変わりはない。ただ、現在のGoogle Earthのストリートビューは、都市部を中心にクルマの通れる道はおおむね網羅している。極論すると、ストリートビューでどこまでも歩いていける。この歩いていくという感覚に着目すると、Google Earthの方がどっぷりとハマれそうだ。まるでマトリックスのように、仮想現実の世界にスッと降り立つ気分が味わえる。調べ物ならGoogle Maps、どっぷり遊ぶならGoogle Earth。ストリートビューはそんな使い分けがおもしろいかもしれない。