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April 29, 2008

SIGMA DP1 カスタマイズ

SIGMA DP1がやってきた。画質最高、操作性最悪。そしてボディは細部に粗が見え隠れし、“画質を買う”というある意味デジタルの申し子のようなカメラだ。ただ肝心の画質も、カッチリRAW現像してナンボのモン。完全にわかってる人向けのハードルの高いカメラといえる。というまあ書きたいことは山ほどあるが、ぼくに課せられて使命はひとつ。ご託はいいからトットとカスタムしやがれって? ハイ、わかっております。

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【GRDカスタマイズのセオリーが通用しない!?】
SIGMA DP1は、GR DIGITALカスタマイズで使ったパーツがまるっと流用できる。ファインダーはもちろん、フードアダプタに46mm径のねじ切りがあるから、ステップアップリングを使わずに市販フードが装着可能。ブラックのコンパクトボディという点もGR DIGITALと共通項だ。そもそもDP1のコンセプトはGR DIGITALと方向性が異なるのだが、カスタム志向の強い人、改造好きの人には気になるカメラにちがいない。というわけで、まずは定番スタイルから。

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コシナの28mm View Finder MとMSオプティカルのM46システムスリットフードの組み合わせだ。いまやGR DIGITALカスタマイズのお手本のようなこのスタイル、DP1とのマッチングはどうだろう。DP1はGR DIGITALよりもカチッと四角いボディだが、丸型ファインダーもよく似合う。スリットフードの方は、うむ、ちと華奢か。GR DIGITALでは鉄板のスタイルだが、DP1の場合はベストに達していない印象だ。

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そもそもDP1のデザインは、けっしてクラシカルではない。むしろアグレッシブな印象すら受ける。そのイメージを強調したのが上のカスタマイズだ。コシナの28/35mm mini Finderとパンチングメタルフードの組み合わせ。パンチングメタルフードはヤフオクで手に入れてモノで、口径は46mmだからフードアダプタに直接ねじ込める。小振りのパーツでドレスアップすると、ベビータンクを付けたハーレーみたいでちょっとかっこいいかも。フードのみマットブラックというのが惜しい。

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今度は逆アプローチで、大型フードを付けてみた。これはマップカメラオリジナルのメタルフード。口径は49mmなので46-49mmステップアップリングを介して装着してある。ごく普通の丸型フードなのでインパクトに欠けるものの、ボリューム感はかなりイケてる感じだ。考えてみれば、DP1はGR DIGITALよりもひとまわり大きい。これはカスタムパーツを選ぶ際の重要なヒントになりそうだ。

【DP1はちょい大きめがいい感じ】
GR DIGITALの発表会や取材時に必ず出てくるのが、「コンパクトであることにこだわりました」という発言だ。デジタル全盛の現在、GR DIGITALよりコンパクトなカメラはいくらでもある。しかし、フィルム時代からつづくGRの系譜は、高画質コンパクトに徹してきた。GR DIGITALにしても、ハイエンドデジタルカメラとしては圧倒的にコンパクトだ。DP1もAPS-C搭載機としては驚愕のコンパクトボディだが、GR DIGITALよりは大きい。よってDP1カスタマイズは、DP1のサイズ感に相応しいパーツチョイスが欠かせないはずだ。

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ライカの28mm角型ビューファインダーとペンタックスの角型メタルフードを組み合わせてみた。コンセプトはノーマルスタイルの強調。純正のファインダーとフードはこじんまりとまとまっているが、それを大振りパーツで強調してみた。このぐらい押し出しが強い方が、DP1の場合は様になると思う。これでグリップが肉厚だと個人的にパーフェクトなのだが、どこかアドオングリップを作ってくれないかしら(追記:Richard Franiecからハンドグリップが出ました。国内だとオリエンタルホビーで購入できます)。

とまあ手持ちのパーツで遊んでみた。ちなみに、紹介したフードはすべてケラレなしで撮影できます。パーツを取っ替え引っ替えしてみた感想としては、純正アクセサリーが思いのほかデザイン的に完成しているなあ、と。バイクに例えると、GR DIGITALはSR400、DP1はGB400といった感じ。まあ、外装に関してはコストダウンのしわ寄せを感じる部分が多々あるが、シルエットはキレイだと思う。これを崩してカスタムするわけだから、DP1カスタマイズはそれなりに覚悟が必要だ。なお、DP1のホットシューは若干作りが大きめで、社外品のファインダーは取り付けがゆるかった。特にコシナの28mm View Finder Mが一番ゆるく、いつの間にか5mmほど後退していた。製品による個体差もあるかもしれないが、アクティブに撮影する人はファインダーが脱落しないように注意した方がいいだろう。

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