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November 2007

November 22, 2007

GR DIGITAL II 角型フードはどうですか?

GR DIGITAL IIの記事をあちこちで書き散らしております。でも、こればかりはメジャー媒体で書けません。カスタマイズネタ。ニッチなカメラのさらにニッチなカテゴリ。しかし、キヤノンのPowerShot G9がオプションで速写レザーケースを作ったりするあたり、デジカメのクラカメ風ドレスアップはアリなんじゃないでしょうか。前々から温めていたネタがいろいろあるんですよ。一挙にドドーンと公開します。ていうか、ネタだったのか……。

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【角型フード、しかもカブセ式が熱い!】
GR DIGITAL IIと同時発売の角型ミニファインダー「GV-2」、これを買うか否かは少し迷った。角型ならフォクトレンダーの28/35対応品の方がコンパクトでかっこいい。でも「GV-2」はスクエアフォーマットのブライトフレームがある。こりゃもうお布施だよな、と苦笑いしながらポチッと予約を入れた。予約と同時に思ったのは、角には角がよく似合う(はず)。そんなわけで28mmの角型フードをあさってみた。

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こいつは旭光学のTakumar 28mm/f3.5用のカブセ式フード。口径は49mmだ。フードアダプタに37-49mmステップアップリングをつけ、上からかぶせれば完成。と思いきや、そうはいかなかった。微妙に小さいのだ。ステップアップリングが肉厚なので、わずかに入らない。手持ちの49mmプロテクトフィルターをステップアップリングに付け、その上から再挑戦。やはりダメ……。ただし、49mm径のオールドレンズにはすっぽりとはまる。どうも最近はねじ込み枠が肉厚傾向なんだろうか?

そんなわけで、「同時代ならイケるんじゃないの?」と推測。ジャンクボックスを探したら、ありました、旭光学の49mmUVフィルター。 こいつをステップアップリングにねじ込み、その上からフードをおそるおそるかぶせると、う~ん、吸い込まれるような装着感。たまらんです。28mm用フードなのでケラレはなし。でも、ファインダーは下1/3がケラレます。見た目重視のご愛敬、というところでしょうか。当初はこのフード、「GV-2」向けに買ったのだが、どうも「GV-1」の方が相性がいい。どちらも押し出しの強いアイテムなので、かえってバランスがとれるようだ。ちなみに「GV-2」と組み合わせると、幻の名機(に終わりそうな)SIGMA DP1にクリソツです。

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じゃあ「GV-2」はどうすんのさ! というわけで、用意したのはこいつ。コニカの古いレンジファインダー用フード。口径は43mmで、やはりカブセ式。二眼レフのフードみたいでかなりシブ好みか。シルバーのリングがアイキャッチになっていい雰囲気だ。取り付け方法は、37-43mmステップアップリングの上からそのままかぶせる。こいつはジャストフィットだった。というか、正真正銘のジャストフィット。まったくスキマがなくて、むりむり押し込んでます。

カブセ式フードで難しいのは、○mm用という表記が思いのほかアテにならない、ということ。ねじ込み式の表記は内径だから、まあ十中八九取り付けられる。でもカブセ式の場合は外径。取り付けられるかどうかは、ステップアップリングやフィルター枠の厚みによりけりというわけだ。ただ、いま目論んでいるのは、コンバージョンレンズにカブセ式でフードを付けたいなあ、と。いくつか試してみたのだが、いまのところフィットするフードと巡り会えない。ムダになったフードが部屋にたくさんございます。

【スリットフード攻略の秘策とは?】
さて、GR DIGITALカスタマイズを愉しんでいる方々の多くは、スリットフードを付けたいと考えているのではないか。スリットフードはかっこいい。ぼくが最初に選んだフードもスリットフードだった。ただ、広角用スリットフードは意外と数が少なくて、なかにはフードアダプタを加工して付けている人もいらっしゃる様子。それはちと敷居が高いので、なんとかねじ込み式で対処したい。夜な夜なヤフオクを徘徊し、ついに見つけました。いや、マップカメラの中古コーナーだったんですが……。

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嗚呼、ついにたどり着けた! この姿、ぼくが一番憧れていたスタイルです。フードはKonica M Hexanon 35mm/f2用で、HL-4という型番らしい。口径は46mmのねじ込み式。37-46mmステップアップリングに労せず付けられます。外観的には「GV-1」とベストマッチなのだが、あえて「GV-2」と組み合わせてある。これには理由があるのだ。このフードは35mm用。ということは……ケラレます。左上がチョビッと。でも確実にケラレる。周辺光量落ちっぽくは見えない。ただ単にケラレます。しかし、GR DIGITAL IIの場合はケラレたっていいんです! だってアスペクト比1:1、スクエアフォーマットで撮れるじゃないですか。四隅がケラレたってぜんぜんOKです。そんなわけで、1:1のブライトフレームのある「GV-2」と組み合わせてみました。

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手持ちのフードでいろいろ試してみたところ、35~50mm用のフードならおおむねスクエアフォーマットでいけます。このクラスのフードは49mm径が多いので、37-49mmステップアップリングを買っておくとかなり遊べるのでは。「今日は1:1で勝負!」という日は、ケラレを気にせずフードで遊ぶ。うむ、フード代がかさみそうだ……。

●追記
ちゃんとしたレビューがIT+PLUSさんで掲載されました。興味のある方はどうぞ。
GR DIGITAL II 本体レビュー
GR DIGITAL II 作例集

●追記の追記
PCfan 12/15号の「プロダクト解体新書」にて、GR DIGITAL IIを取り上げています。リコーのGR DIGITAL企画担当者から楽しいエピソードをたくさんお伺いし、至福のひとときでした。

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