GR DIGITAL II でカスタム魂が再燃する!?
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GR DIGITAL カスタムブック 出版!
2009年6月8日、GRDカスタマイズを一冊にまとめた「GR DIGITAL カスタムブック」を出版します。これまでブログ、雑誌、ウェブ媒体で紹介したカスタムに加え、新作スタイルを多数収録。詳しくは以下の解説記事をご覧ください。よろしくお願いいたします。
●metalmickey's blog「GR DIGITAL カスタムブック を出版します!」
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ついにGR DIGITALの後継機、GR DIGITAL IIが出た。速報ベースの記事でよければこちらを参照してください。当日発表会に顔を出して思ったのは、リコーサイドからの説明にもあったように、まさに正統進化だということ。もう少し詳しくいうと、時流に合わせて変貌するカメラではなく、GR DIGITALは完成した器だった。
カメラに限らず多くのマスプロダクツは、新製品が出るたびに旧製品の購入者が悔しい思いをする。機能の追加、デザインの刷新、そして低価格化。代を重ねるごとに肥大して、しかもコストダウンにともなってチープになり、いずれユーザーが離れていく。今回発表になったGR DIGITAL IIは、すべての面においてその対極にある。ただ磨いただけ。それだけの後継機。小学生が中学生になったような、一切のDNAを損なわず、少しずつだが着実に成長する――そんなカメラだ。
本質はなにも変わらない。
2年分、成長しただけ。
旧機種のユーザーに買い換えを迫らない。買い足しも迫らない。純粋に新規GRDユーザーを増やすための後継機だ。初代GRDのために第5弾ファームアップも行われる(ただこれは初代GRD最後のファームアップになるらしいが)。シンクロモニターオフ時に撮影情報が表示できるようになり、飾りになりがちな外付けファインダーを実用アイテムとして使ってほしいというメッセージが伝わってくる。オプションに至るまで自社製品を大切にしている証だろう。
いま使っているGRDが壊れたとき、そのときはGRD IIを買えばいい。壊れるその日まで、いま持っているカメラでとことん撮ればいい。なにしろボディサイズと各部コネクタに大きな変更がないから、GRDで買い集めたカスタムパーツがそのままGRD IIに流用できる。逆にGRD IIの新オプションパーツ、角型ミニファインダーと40mmテレコンをGRDに付けることもできる(テレコンは要ファームアップ)。GRD IIが発売になることで、初代GRDユーザーにも愉しみが広がるわけだ。製品サイクルの短いデジタルカテゴリーで、これほど長きにわたって使えるデジタルカメラはめずらしい。
ユーザーを惑わせない。リコーは良心のある会社だと思う。
ただ、不満がまったくないわけではない。角型ミニファインダーの質感はちょっと微妙な印象を受けた。どうせ角型ファインダを買うなら、コシナの28/35mm mini Finderにすると思う。フードアダプタは昨今のカスタムブームを見越して、筒だけ売ってくれてもいいのではないか。そうしたら3本まとめ買いして21mmワイコン、40mmテレコン、フード装着用と使い分けるのに。まあ、カスタム野郎のタワゴトですが(笑)。
そう、書き忘れるところだった。GRD IIはスクエアフォーマットでJPEG/RAW撮影ができる。この一点で俄然、カスタム魂に火がついた。そういえば、はじめて書いたGRDカスタムネタもそんな書き出しだったな……。
11月22日、実機を手に入れたらカスタムを再開します。ええ、買いますともGRD II。さんざん買い足し不要なんて書いておきながら(笑)。
●追記
ヨドバシに予約入れました。
まあ、ここで報告するようなことじゃないですが……。