Virtual Earth 3D ついに摩天楼が!
高層ビル群ときいて真っ先に思い浮かぶ場所、それはニューヨークのマンハッタンだ。地面のほぼすべてを高層ビルが覆う街。3Dで見たらさぞかし圧巻だろう……と思いきや、Google EarthにせよVirtual Earth 3Dにせよ、一向に3D化が進まない。なぜか? あまりにビルの数が多くて3D化がおっつかないのだ。しかし、マイクロソフトはやってくれた。ついに摩天楼のフル3D化だ!
【大型アップデートで摩天楼を3D化】
5月29日にVirtual Earthの大型アップデートが行われた。アップデートの詳細はVirtual Earth/Live Mapsの記事を参照してほしいのだが、ざっくりいうと、3D都市の追加、欧州主要都市のバードビュー対応といった内容だ。そしてマンハッタンの3D化は、このアップデートの目玉といっていい。論より証拠、その画面写真を見てほしい。
見渡す限りビルビルビル……。主要高層ビルだけでなく、小さな建物に至るまでことごとく3D化されている。さすがにここまで見せつけられると、担当エンジニアの意地というか執念というか、ビジネスそっちのけで人間性がにじんでくる。ちなみにGoogle Earthのマンハッタンはこんな感じだ。
灰色の3Dポリゴンを表示させることもできるが、いわゆる3D建物はこれだけ。こうやって比較すると、Virtual Earth 3Dの突き抜けぶりがよくわかる。ただし、これだけ3Dモデルが増えると、非力なグラフィック環境では表示がつらくなる。GeForce 7600 GT搭載環境で小一時間動き回ったところ、後半は画面が乱れはじめた。3D都市で問題となるのは、建物が増えてくるとパフォーマンスが落ちるという点だ。
これらの画面はGoogle EarthでBerlin 3Dというkmlファイルを表示したものだ。国家プロジェクトとしてベルリン市を3D化し、それをGoogle Earthのkmlファイルで公開している。3Dポリゴン+テクスチャという建物に加え、一部の建物は内部まで3Dモデリングされているのが特長だ。Google Earthのなかで群を抜く3Dモデルなのだが、いかんせんデータが思い。このkmlファイルを表示して何度フリーズしたことか……。Virtual Earthのマンハッタンについても同様のことがいえる。Berlin 3Dほどではないが、グラフィックパワーは必要だ。
なお、今回のアップデートで増えた3D都市は以下の通り。相変わらず北米中心だが、この調子なら全世界3D化もあながちユメではないかも。
Manhattan
Queens, NY
Yonkers, NY
Cheektowaga, NY
Niagara, NY
Levis-St Romuald, Canada
Ottawa, Canada
Northampton
Great Britain
Austin, TX
Cincinnati, OH
Indianapolis, IN
Speedway, IN
Aurora, IL
Joliet, IL
Naperville, IL
Cape Coral, FL
Tampa, FL
Savannah, GA
Hollywood, CA
La Jolla, CA
La Mesa, CA
Miramar, CA
Oceanside, CA
【日本語版登場も間近か!?】
Virtual Earth 3Dを使っていて、ちょっと妙なことに気づいた。上の画面を見てほしい。メニュー関係が日本語表示されている。こりゃついにVirtual Earth 3D日本語版が出たのか!? と色めいたが、Windows Live日本語版の「地図」をクリックしても3D表示はできない。どうやらメニュー関係だけ日本語対応したということのようだ。でもこれでずいぶんと使い勝手がよくなる。メニューの英語は簡単な単語ばかりだが、やはり日本語表示の方が安心して使えるというもの。もしかすると日本語版の登場が近いのかもしれない。