SILKY Tasteを共有しませんか
SILKYPIX Developer Studio 3.0 Betaがリリースされてからというもの、話題はSILKYPIX RAW Bridgeでもちきりだ。しかし、新バージョンの目玉機能で忘れてはならないものがある。それがSILKY Tasteだ。
これはいわゆる自動補正機能で、プリセットを選ぶだけで画像タイプに適した補正をほどこしてくれる。風景、ポートレート、青空といった7種類を標準搭載しており、それぞれかなり効きのいいプリセットだ。そしてこのSILKY Tasteはユーザープリセットの追加登録が可能。お気に入りの補正設定を登録しておけば、いつでもプルダウンメニューから一発補正できる。さらにプリセットのエクスポート(ファイル出力)にも対応しており、他のユーザーが作成したプリセットを読み込んで使うこともできるのだ。そこでこんなことを思いついた。SILKY Tasteをみんなで自作して共有したらおもしろいんじゃない!?
【自作SILKY Tasteで遊ぼう】
ポートレートや風景などオーソドックスなプリセットは、おおむね搭載済みなのでいまさら自作するまでもない。しかし、SILKY Tasteにはちょっと変わりダネのプリセットがある。ノスタルジックトイカメラがそれだ。このプリセットを選ぶと、色彩は褪せ、レトロレンズのように四隅は光量落ちする(冒頭画面参照)。こんなひと癖あるプリセットを自作して共有してみてはどうだろう。まずは隗より始めよ、だ。僭越ながら自作SILKY Tasteを公開しよう。
左が初期状態の画像。右は自作SILKY Tasteを適用した画像だ。黒い光を浴びせたような雰囲気なので、ベタだけどblack lightと命名してみた。個人的にドロッとした緑が気に入っている。ちょっと悪趣味だけど(笑)。勘のいい人は説明不要だと思うが、このプリセットはコントラストを極端に高め、各色の明度を落としている。マクロ撮影した花のように色調構成がシンプルな画像に使うと効果が得やすい。
ごく普通のスナップに適用するとこんな具合になる。いうなれば昭和劇画調(笑)。これはこれでアリか。凡庸なスナップもワンクリックでザラッとした印象になる。どうだろう。興味がわいた人は以下のリンクからダウンロードしてみてください。なお、アップロードしたファイルは「ウイルスバスター2006」でウイルスチェックしてあります。
【SILKY Taste インポートの方法】
ダウンロードしたファイルを解凍すると「black light.stf」というファイルがあらわれる。このファイルを適当なフォルダに保存。SILKYPIX 3.0を起動し、最上段のプルダウンメニューわきにある「+」マークをクリックしよう。「テイストの編集」ダイアログがあらわれるので、「インポート」ボタンをクリックする。なお、自作SILKY Tasteをファイル出力したいときは「エクスポート」をクリックすればいい。
ファイルオープンのダイアログが表示されるので、前もって保存しておいた「black light.stf」を選択。「OK」ボタンをクリックすると、プルダウンメニューから「black light」が選べるようになる。あとは手持ちの画像を開き、「black light」を選択すればいつでも昭和劇画タッチが楽しめる。
【black lightのカスタマイズ方法】
前述の通り、このプリセットの特徴はふたつ。極端なハイコントラストと低明度だ。コントラストに関してはトーンカーブできつめのS字を描いている。風景写真に適用すると空が白く飛んでしまうので、その際はS字をゆるめるといいいだろう。明度はファインカラーコントローラで落としている。もし色調に満足できないときは、ファインカラーコントローラで該当色の明度を調整してみてほしい。また、合わせて彩度を調整すると色ノリに変化を付けられる。
アドビ「Photoshop」がアクション機能を搭載したとき、ネット上に様々な自作アクションが公開され、ずいぶんと便利に使わせてもらった記憶がある。たかだかひとつのプリセットで恩返しができたとは思わないが、これがきっかけになって自作SILKY Tasteをみんなで共有できたらいいなあ、なんて。
もし自作SILKY Tasteを公開したら是非ご一報を。
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