INDUSTAR61で星を撮る
なぜはじめてのロシアレンズがINDUSTAR61-L/Z-MC 50mm/f2.8なのか。安いというのはもちろんだが、実はもうひとつ理由がある。いくら安いレンズとはいえ、買って即防湿庫行きではもったいない。どうせなら自分のレンズラインナップのなかで役割を与えてやりたい。そう考えたとき、INDUSTAR61-L/Z-MC 50mm/f2.8がいちばん明確に用途を特定できそうな気がしたからだ。
その用途とは、夜景。
まずはこの写真を見てほしい。左から、開放f2.8、f4、f5.6、f8となっている。絞り込むほどに、絞りがダビデの星形(六芒星、ヘキサグラム)になっていく。そして、この奇妙な絞りのおかげで、ボケがそのままダビデの星形になるのだ。論より証拠、星形のボケを見てもらおう。
左はf8で近所のマンションを通常撮影したものだ。8400円のくせにf8まで絞ればそこそこシャープじゃん、なんて感想はそこそこにして、同じ構図でピントをはずしてみる。隣の写真が開放f2.8の状態だ。絞りが真円なので、ボケもきれいな円形を描く(イメージセンサーのチリ、気になるなあ)。そしてf4、f8と絞り込むと、ボケが絞りの形どおりダビデの星形になる(それにしてもチリ、気になるぞ)。
同様の撮影方法でもう一例。どうってことのない夜景が幻想的に写るのだからおもしろい。ちなみに、被写体にちゃんとピントを合わせた写真でもボケは星形になる。日中撮影でも星形になるのでご安心を(笑)。
ボケ味の美しさという観点からすると、この独特のボケはマイナス要因にしかならない。でもこのクセを積極的に使っていけば、それはそれでおもしろい写真が撮れそうだ。まあ単純な話、キラッと星が光るなんてチャーミング(笑)。よさげな写真が撮れたらまた掲載していきます。
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