意外とオサレだマイミーオ
これまで感熱紙FAXでさんざんな目にあってきた。吐き出された用紙がくるくるクルクルと丸まって、十数枚も受信した日には群生したサザエと見間違う有り様。「いつか普通紙FAXに買い換えてやる!」と意気込んでいたのだが、最近はラフがPDFで届くことが多く、FAX受信の機会がすっかり減少……。このままではいけない。しかしこのままでも事足りる。そんなジレンマを抱えたまま10年がすぎた。
が、しかし、知り合いのクリエイターのお宅でブラザー「MyMIO」を見てオレの心は揺れに揺れた。ていうか帰宅して早々、迷いなく購入ボタンをクリック! 「でもそれ複合機じゃん」という独りツッコミとの葛藤さえなかった。実のところ、普通紙FAXの購入候補はいくつかあった。中でも気になっていたのは世界最小を謳うおたっくす。シルバーボディといい本体側の受話器省略といい、飾って絵になる数少ないFAX機だと思う。ただし、実際には本体の後方に用紙カートリッジを取り付けるため、ボディ単体の美しさが損なわれてしまう。そこが唯一購入に踏み切れないポイントだった。その点MyMIOはもろもろの諸条件をすべてクリアしている。
まず見た目。シルバーと黒のツートン。期せずして電話機とおそろいだったりする。まあそんなことはどうでもいいんですが、用紙カートリッジがちゃんと本体に収納できているのがわかるだろう。収納枚数は普通紙最大100枚。これだけ格納できれば、FAXはもちろんだけどPCからの連続プリントにも耐えうるはずだ。加えて背が低い。これは複合機の中でもめずらしく、わずか13.5センチだからキャビネットやデスクの上に設置しても仰々しくない。そもそも複合機はSOHO向けのアイテムだけにボディサイズには無頓着な製品が大半だ。もちろんいまではホームユース向けに製品開発しているはずだが、それでもコンパクトといえる製品はごくマレ。こうした薄型複合機がキヤノンやエプソンからではなく、ブラザーからリリースされたという点は実に興味深い。
さて機能面に話を移そう。複合機をFAXメインで使う場合、気になるのは複数FAX送信ができるのか否か。ADFがないけど用紙送りはどうするの? そんな不安がよぎったりするわけです。でも心配ご無用。複数FAXを送信する際は、いったんすべての原稿をスキャンして内部メモリにストック。その後一括送信してくれる。パソコンと接続しておけばPC-FAXも利用可能。ペーパーレスでFAXできるのは複合機ならではの利点といえる。
複合機だけあってカラーコピー、メモリカードからのダイレクト印刷などなど、多機能きわまりないわけですが、本機最大の強みはネットワーク接続だと思う。ルータとLAN接続すればそのままネットワークプリンタとして利用可能。ウチは仕事場とリビングを無線LANでブリッジ接続しているのだけれども、印刷速度が極端に遅くなったりすることはない。なによりもLAN接続時のセットアップがシンプルで、基本的にはケーブル接続だけの自動セッティング。この点もホームユース向けのわかりやすい仕様になっている。
画質に関してはいわゆるフォトプリンタにはかなわない。しかし、ドキュメント印刷、カラーコピー、FAXといった用途であれば不満はないはずだ。トータルな印象としては、エプソンとキヤノンの複合機が写真高画質プリントも含めたオールラウンドプレイヤーであるのに対し、このブラザー「MyMIO」はホームOA機器とでもいうべきスタイルを追求している。すでにフォトプリンタを持っているなら、本機を追加することで印刷環境の柔軟性が増すはずだ。
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Comments
おめでと〜ございます\(^_^)/
複合機に画質を述べるな!
まさにそのと〜り。
インク結構高いけどね(笑)
Posted by: IKKO | July 18, 2005 01:02 AM
複合機って結局OA機器なんだと痛感することしきりです。もともとブラザーのレーザー複合機を狙っていたんだけど、値段の安さに負けました(笑)。これで2万弱なんだからお得感がありますね。
Posted by: metalmickey | July 18, 2005 01:35 AM