スキャナ大活躍!
CanoScan LiDE500Fを買った。いまさらスキャナである。
目的はただひとつ。雑誌のスキャンだ。1996年にフリーになって丸9年、今月末で10年目に突入する。その間に書き散らした掲載誌が文字通り山積みなのだ。どのくらい山積みかというと、雑誌を詰めたダンボールがクローゼットを占領し、なおかつ入りきらない雑誌が床のそこかしこに積み重なる……。
正直、生活に支障をキタしてます。
スクラップしてもこれだけの量になるとスクラップした記事自体が膨大になり、それを収納するスペースが必要だ。クリアファイルを購入する費用だってバカにならない。それならばいっそデジタル化、というわけでスキャナでPDF化することにした。そのために選んだのがCanoScan LiDE500Fというわけだ。
スキャナは総じて縦開きなのだが、この製品は横開き。雑誌スキャンに関していえば、あまり便利とはいえない。左ページはそのままの向きでスキャンできるが、右ページは逆さまにしてプレビューボタンを押し、その後スキャン方向を180度回転させて読み込むことになる。その程度の手間といってしまえばそれまでだが、数百、数千ページのスキャンになると、その手間もなかなか無視できなかったりする。とはいえ、机にスキャナを横向きに置けるのは便利。奥行きのある机を使っているなら縦開きでも支障ないだろうけど、奥行きの狭い机を使っているならこのスキャナは重宝するはずだ。ちなみにキヤノンは薄型スキャナをもう一機種リリースしていて、実はそちらもかなり気になっていた。定番の縦開きだし、しかも下位機種だからお値段も安い。たかだか雑誌のスキャンなら読み取り解像度もそこそこで問題なし。でも、見た目はCanoScan LiDE500Fの方がカッチョイイ。不便を承知で買ったのは、まったくもってそれだけの理由です、ハイ。
このスキャナは前面にワンタッチボタンが4つあり、付属ユーティリティ「CanoScan Toolbox 4.9」に連動している。PDFボタンを押すと、左のような画面があらわれ、スキャン画像をPDF化してくれるという仕組みだ。もちろん複数ページのPDF化、ページの追加にも対応している。Adobe Acrobatを買わなくてもスキャンデータのPDF化が可能。この機能はおいしい。しかもPDF変換の前にスキャン画像のサムネイルが表示され、並べ順の変更やPDFに含める画像の選択にも対応。よく使い勝手が考えられている。ただ、実はひとつだけ致命的な問題があった。これはウチの環境によるものかもしれないが、PDF変換時にスキャンデータもろともクラッシュしてしまうのだ。1、2ページなら再スキャンも大した手間ではないからまだ我慢できる。でも、10ページ以上スキャンした挙げ句に異常終了するのはいかがなものか、と。しかもクラッシュするタイミングが不規則で、雰囲気的にはPDF変換処理中に別タスクが稼働するとクラッシュしやすい……。なかなかどうしてナーバスなソフトだ。
そんなわけで、現在ではAdobe Acrobat 6.0でPDF化を行っている。こちらはPDFの本家だけあってさすがに動作は安定。7.0ならスキャン時に傾いた画像をまっすぐに補正してくれるようなので、バージョンアップも検討中だ。
さて、そんなこんなで過去3年分の雑誌をスキャンしてみた。1冊1ファイルで196ファイル、容量448MB。オレの仕事なんてその程度と思うべきか、けっこうなボリュームと思うべきか、実に微妙な分量だ……。ちなみに、過去3年分というのは床に散らばっていた雑誌だけで、まだ6年分がクローゼットを占領中。仕事やスロの合間を縫って、まだまだスキャン漬けの日々はつづく。
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