不満噴出
トレンドマイクロが大変だ。
パターンファイルの不具合でCPU負荷率が100%になり、
パソコンが動かなくなってしまう。オオゴトなのである。
ウチのメインPCもウイルスバスター2005が稼働しているが、
日頃の朝寝坊が功を奏し、問題のパターンファイルを
ダウンロードせずに済んだ。遅起きは三文の得、である。
さてそのトレンドマイクロだが、社長は問題解決するまで
月給を594円にするそうだ。この594円という中途半端な額は
パターンファイル「2.594.00」にちなんだもの。
なにしろワクチン投与でパソコンが仮死状態に
陥るわけだから、その責任は重い。
朝日新聞は薬害ではないか、と報じたほどだ。
しかしこの大騒ぎ、問題の根幹は
パソコンのフリーズにあるのだろうか?
トレンドマイクロの一件は人為的ミスの積み重ねで
たしかに責任重大だ。とはいえ、その後の対応は
思いのほか迅速であり、全国無料出張サポートや
パターンファイル問題修復ツールCD-ROMの
配布も開始するという。大きな問題と引き起こしても
その後の対応が真摯なら、企業評価は上がるはずだ。
にもかかわらず、トレンドマイクロへの風当たりは強い。
冷静に考えてみれば、この手のトラブルは日常茶飯事。
某社OSの修正ファイルがかえって問題を引き起こしたり、
ウェブブラウザの致命的な脆弱性が長らく放置されていたり、
程度の差こそあれ、パソコンというプロダクツは常に不完全だ。
その不完全さに対するユーザーの不満、それが今回の一件で
爆発したように思えてならない。
高い金払ってこのザマか!
いい加減、ちゃんと動けよパソコン!!
パターンファイルがフリーズを引き起こした
こと自体が問題なのではない。
パソコンがいつまでも、不完全であることが罪なのだ。
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