たとえ安くても
スカイマークエアラインに乗った。
この時期、JALやANAは春休みプライスで激高。
少しでも安いエアチケットを……ということで、
ものは試しで乗ってみた。
のっけから悪印象なのである。
他社の飛行機が緊急着陸したとかで、
30分ほど出発が遅れるという。
まあ事情が事情なので仕方あるまい。
空港内のレストランで時間をつぶす。
すると場内アナウンス。遅れは45分以上、と。
まあまあ事情が事情なので仕方あるまい。
ただ、他社の便に遅れはない様子。
遅れているのはスカイマークだけ。
空港の使用料を抑えているから
冷遇されているのだろうか。
適当に時間をつぶし、搭乗口へ。
知ってのとおり、スカイマークの搭乗口は
空港の一番端が定位置。チンタラと歩いていく。
うっすらと汗がかきながら歩いていく。
搭乗口に着いても搭乗手続きの気配なし。
15分ほどして搭乗開始のアナウンス。
ぞろぞろと人が集まってくる。
が、搭乗はなかなかはじまらない。
段取りわるいな、とご機嫌ナナメ。
みんなブスッとした表情で立ち尽くす。
やっと搭乗開始。半券を受け取って
また歩く。ゼロ番搭乗口までテクテク歩く。
やっと着いた、と思ったら、そこから屋外へ……。
小雨の中、飛行機まで歩く歩く歩く。
ご機嫌の傾斜角、85度なのである。
機体はかなり古く、席も通路も狭い。
ヘッドホンはなし。音楽もビデオも楽しめない。
さすが安いだけのことはある。
低気圧が近づいていたせいもあって、
フライト中は常に機体が揺れていた。
着陸の衝撃も大きく、不快指数はMAXレベルへ。
到着空港ではさらに追い打ちをかける
出来事が待ち受けていた。
早めに機内を出て、手荷物受け取り所へ。
するとすでにベルトコンベアが動いている。
トイレで用を足し、再び受け取り所に行くと、
すでに荷物が出ている。
客より早く荷物出してどうすんのさ!?
まあ、遅いよりはマシか、と堪える。
自分のバッグが出てくる。
変形してる。
あきらかに重い物を上から載せた跡……。
帰宅して中身を調べると、クリアファイルが
グシャリとへしゃげていた。
これまで幾度となく飛行機を使ってきたが、
国内便でこんなひどい目に遭ったことはない。
格安便だから仕方ない、というけれど、
格安なのは古い機体を使ったり、
空港の使用料を抑えているからであって、
人的サービスがここまで低いのは納得しがたい。
安さでJALやANAにプレッシャーをかけるのは大歓迎。
でもこのサービスクオリティなら、
大手にとってちっとも脅威にならないだろう。
もうちょい頑張れスカイマーク!