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January 21, 2005

安全神話を疑え

誘拐するタクシードライバー。
空き巣に精を出す鍵屋。
窃盗する宅配業者。
どれも実際にあってはならないことだが、
ちょっと想像を膨らませればリアリティを伴う。
時に現実になることだって、ある。

某誌の仕事で名古屋へ向かった。
早朝の新幹線。編集者、カメラマン、
そしてオレの三人で、並びで指定席を予約した。
が、宅配業者の手違いでカメラマンに
チケットが届かない。配達事故。
そう頻繁にあることではないが、
嘆いても仕方ない。
宅配業者が弁償するという確約をとり、
別途指定席を予約する。

そして当日、新幹線に乗り込むと、
紛失したチケットの席にサラリーマンが座っている。
もう一度書く。配達事故で紛失した
チケットの席に、人が座っているのだ。

ありえない。でも、想像は容易だ。

チケットが何らかの経緯で金券ショップに流れ、
そのチケットを買った男が席に座っている。
それだけのこと。問題は、紛失したものが
どうして金券ショップに流れたのか……。

チケットは本当に「紛失」だったのか。
故意によるものではなかったのか。
換金可能なチケットを、宅配で
送った者がバカだったのか。
それともJRのダブルブッキング!?
いずれにせよ、なくなったはずのチケットを
何からの経緯で取得した者がいる。
それは事実だ。

郵便局には書留というサービスがある。
配達記録が残るため、最低限のセキュリティは
保たれている、はずだ。民営化もけっこうだが、
それによってセキュリティが失われるのは寂しい話。
安全神話なんて幻想ですか?

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