勘違い野郎
iTunesは独禁法違反だ!
そう、騒いでいる奴がいるらしい。
iTunes Music StoreはiPodにしか対応していない。
自分はiTunes Music Storeを利用したいのであって
iPodがほしいわけではない。
でもiPodにしか対応していないから
ほしくもないiPodを買うハメになった。
これはアップルの横暴だ、というのだ。
一般人的なフィーリングでは、
「まあ兄さん、そりゃムチャな話だって」
となるが、こと裁判ではどうなるかわからない。
でもまあ、やっぱムリムリだよね。
似たような話が国内にもある。
ソフトバンクBBの孫社長は
光ファイバ開放義務撤廃に反対を表明した。
NTTの所有する光ファイバはそもそも
電電公社時代に国民の税金によって作られたものであり、
よって他社にも広く開放するべきだ、という理屈だ。
光ファイバが開放されれば当然価格競争が起こり、
これまでよりも格安でFTTHが導入できる。
ユーザーメリット大。がんばれ孫社長!
と思っている人はどれだけいるだろうか?
USENブロードバンドもTEPCOひかりも
自前のブロードバンド回線でがんばってる。
他人のふんどしで相撲をとろうだなんて、
ちょっとムシがよすぎるんじゃない?
と僕は思ってしまうのだが。
そもそもiTunes Music Storeも
光ファイバ開放義務撤廃も簡単な話だ。
企業は独占を目指す組織体である。
これだけのこと。
くれぐれも留意すべきは、
NTTが独占を目指しているのと同じく、
ソフトバンクBBだって独占を目指している。
そのことはADSLの例を思い浮かべて
もらえばすぐに理解できるはずだ。
何が気に入らないかって、
他人のふんどしで独占を目指そうって
んだからふてぶてしいじゃない!?
いかなる企業も業界ナンバーワン、
すなわち独占を目指している。
業界他社と協調していくつもりはない。
キヤノンとエプソン。ATIとnVIDIA。
マイクロソフトとアップル。
IEとネットスケープナビゲータ。
docomoとAU。具体例に事欠かない。
ただ、実際に独占してしまうと
価格つり上げでユーザーが悲鳴を
あげるわけで、各社が独占を目指し
競争している状態こそがベストだ。
ライバル会社に泣き言いったり、
企業の独占指向を嘆くのはナンセンス。
企業とはそういうものなんだから。
願わくは、ユーザーの支持による
シェアナンバーワン獲得、これを
目指してほしいものです。
ユーザー不在の独占は、
断固として看過しません。
看過してはいけません。
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