IP電話は砂漠の中
IP電話を追加すると、ちょっとした楽しみがある。
そう、電話機の新規購入だ。
最近はデザイン家電が大流行りで、
電話機もデザイナーズものがたくさんある。
この手の電話機は機能がえらくシンプルで、
メインの電話機にはつかいづらい。
ナンバーディスプレイ非対応はもちろんのこと、
留守電機能すらないんですから。
でもまあ、IP電話用と割り切るなら話は別。
要は通話だけできればいいので、
デザイン最優先で選べるわけだ。
そこでチョイスしたのがJACOB JENSENのT1。
機能は必要最小限だけど場所をとらないのがイイ。
んで、早速IP電話対応ルータに接続してみたわけですが、
サーッと耳を覆い尽くす砂嵐。
声を発するとエコー出まくり。
デザイン重視だと音質はこんなもんなのか!?
1万程度の電話機に過度の期待は禁物!?
よく調べてみると音量が二段階に設定でき、
それが大になっていた。すかさず小にして再チェック。
もしもし、もっと大声で喋ってくれる!?
大にすると砂嵐とエコー。
小にすると聞えづらい。
ってダメじゃん使えないじゃん……。
もしかしたらIP電話側の問題かと思い、
電話機を固定回線に接続してみる。
大にしてもノイズなしエコーなし。
ってことはIP電話側の問題ってことですね。
IP電話のノイズ対策。
そう思ってふと矛盾を感じた。
IP電話はデジタル。
デジタルはノイズレス。
でもたしかに聞える砂嵐。
一体どうすりゃいいんですか?
おそらくNTTに連絡すれば
原因を調べてくれるんだろうけど、
んなことちまちまやってるヒマはありません。
打つ手はひとつ。電話機の買い換え。
音質に定評のある電話機といえば
BANG & OLUFSENのBeoCom1401。
名門オーディオメーカーだけに音質は期待大だ。
この電話機は音量が5段階で調節可能。
早速接続してノイズの有無を調べる。
最大だと多少ノイズとエコーが気になるが、
5段階中3~4段階なら気にならない程度。
もちろん相手の声もクリアに聞える。
単に音量調整するだけじゃなくて
ノイズキャンセラも搭載しているのか!?
ていうかフィルターかましてるだけ?
とにかくこれなら砂嵐の中でも歩いていける。
スタンド込みで1.4万ほどだし、
B&Oの電話機はかなりオススメです。
そんなこんなでようやくIP電話が
実用可能な状態になりました。
率直な感想は、まだまだ敷居は高い、という感じ。
特にサーノイズは辟易です。
ただし、無料でホットラインを構築できるのは魅力的かな。
趣味と実益をかねつつIP電話にチャレンジ。
そんな感じで過程を楽しみながらを導入するならアリでしょう。
固定回線の延長でとらえると案外ウィークポイントが目立ちます。
まあ、安いんだから我慢してよ。
ってのがサービス提供会社の本音かもしれませんが。
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