« September 2004 | Main | November 2004 »

October 2004

October 29, 2004

IP電話でホットライン

IP電話、ほぼ黙殺ですね。
ブロードバンドのおまけ8円/3分と格安なのに、
なぜか積極的に導入できないIP電話。
理由はかんたん。めんどくさそうのひと言。

ええ、実際めんどうなんですよ。

ためしに導入してみたんですが、
案の定、いろいろとややこしいです。
まずウチの環境から説明しましょう。
導入しているブロードバンドは
Bフレッツのマンションタイプ(VDSL 50Mbps)。
プロバイダは@niftyを使用してます。
まずはじめに、NTTからIP電話対応機器
購入もしくはレンタルします。
申し込みはこのページからできますよ。
その後、メールのやり取りでIP電話対応機器の選択、
配達日時などを決定します。

んで、IP電話対応機器ってなにさ?

という疑問がわくわけです。
IP電話対応機器にはルータタイプと
ブリッジタイプがありまして、
こう書くとルータタイプならモデム内蔵の
オールインワンかしら、と思いがちですが、
早合点はいけません。フツーのルータです。
IP電話対応ルータ、ってこと。
回線終端装置はそのまま使います。
いろいろとラインナップがありまして、
手持ちのルータとリプレイスするなら
Web Caster V110(本体のみ)がいいでしょう。
スループット90Mbpsだから100Mbpsの回線でも安心。
レンタルなら月額380円、買い取りの場合は19,000円です。
オレは迷わずレンタルにしました。
IP電話まわりは今後もアップグレードしていくだろうし、
購入するのは本命の機器にしたいものです。

さて、IP電話対応機器が手には入ったら
プロバイダにIP電話の使用を申し込みます。
@niftyはIP電話がブロードバンドコースの
標準サービスになっているので、
初期費用ゼロ円、月額使用料もゼロ円です。
つまり、IP電話を導入するだけなら、
IP電話対応機器(ルータ)のレンタル代のみ。
もちろん050ではじまる番号がもらえるので、
最小限のコストで回線をひとつ増やせます。
固定回線以外に番号がほしいときIP電話は重宝しますね。
たとえば、自宅で仕事をしている場合、
IP電話を仕事用に使ったりすると便利そう。
110や119に発信できないのがナンですが、
仕事用なら特に問題ないでしょう。
固定回線をIP電話にリプレイスするには
まだ不安がありますが、「追加」なら大アリだと思います。

ちなみに、IP電話から110や119に発信した場合、
自動的に固定回線に切り替わります。
一応、IP電話をメインで使うこともできますが、
それはあくまでも固定回線を所有しているのが前提ですね。
固定回線の代わりにIP電話、という状況にはなっていません。

さてさて、IP電話といえば格安料金が魅力ですよね。
そう、8円/3分。安いですねえ安いですよ。
でも、これがどのくらい安いかピンときません。
そこで調べてみました。固定回線の場合、
100km超の長距離電話は80円/3分
IP電話なら全国一律8円/3分なので、
1/10のコストで済むというわけ。

単身赴任中のパパ、
遠距離恋愛中のハニー、
これからはIP電話ですよ(笑)。

とまあ、IP電話導入はこんな案配です。
NTTとプロバイダの双方に連絡するのが面倒ですね。
ただ、ブロードバンドの契約時に申し込めば、
もうちょっと楽に導入できるはずです。
いま現在の結論としては、追加はアリ、
リプレイスは待ち、といったところです。
肝心の音質については、別の記事で解説します。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 19, 2004

物欲リスト

掃除機が壊れたということは、掃除ができない。
新しい掃除機がほしい。狙っているのはダイソンのDC12
オモチャみたいなツラがまえがステキ。でも約8万と高い。
ただ、国産のサイクロン掃除機だって5万程度。
それならいっそ……という気がしないでもない。

買うな、たぶん。

次に検討中なのはエアコン。
寝室のエアコンがやたらうるさくて眠れない。
暖房の季節になる前に、新しいのに買い換えたい。
静音省電力で加湿機能付きがいいな、と。
うるるとさららあたりがターゲットかなあ。
10年以上使っている洗濯機も買い換え時だ。
今度買うなら乾燥機付き。部屋干しな人生に決別したい。

家電ばっかじゃん。

家電レビュー、いまならお安く引き受けますよ。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

October 10, 2004

「アフターダーク」読了

村上春樹「アフターダーク」を読んだ。
正直なところ、かなり困惑している。
人によっては駄作と言い切ってしまうだろう。
そう言い切ってしまえば読み手として
ずいぶん楽になれる。でも、そうさせてくれない……。

「ねじまき鳥クロニクル」「海辺のカフカ」のような
スケールの大きい物語ではない。
むしろ、「羊をめぐる冒険」に見られる、日常性を保ちつつ
こちら側とあちら側が交錯する物語だ。
ただ、初期作品の焼き直しというわけではない。
「ねじまき鳥クロニクル」以降の作品に顕著な
ボーダーレスな世界がメインテーマになっている。

平凡な日常と暴力的な世界。

それは決して「こちら側とあちら側」ではなく、
地続きであるという認識。
いまこのとき、ある場所で人が生まれ、
また別のところでは暴力で人が死に、
そして自分は喫茶店でコーヒーをすすっている。
それはこちら側とあちら側という境界があるのではなく、
白と黒という具合に分かれているのではなく、
無段階階調の灰色によって地続きである。
そのことは「アフターダーク」がもっとも
わかりやすく描かれていると思う。

そのための仕掛けとして、新たな語り手が用意されている。
読み手の視点(視線)を導く語り手、という三人称。
神の視点と言い換えてもいいだろう。
ボーダーレスな世界を見降ろす視点だ。
こうした特殊な三人称にたどりついたこと自体、
作家にとって大きな挑戦と成長を意味していると思う。
そしてもうひとつ、「ねじまき鳥クロニクル」と「海辺のカフカ」
では、どこかにたどり着けそうでたどり着けない
という歯がゆさがあったが、「アフターダーク」は
確実にどこかにたどり着けている。

けっして大円団な場所(結末)ではないのだが……。

初期の村上作品は、いわゆる「自分探しの旅」が
メインテーマであり、「僕」をめぐる物語のおもしろさが特徴だった。
ここ最近の作品は、ボーダーレスな世界の中で
「僕」は「世界」とどう折り合いをつけていくのか、
という観点にシフトしていると思う。
「世界」という巨大なスケールと、
「個人」というミニマムな存在。
その両極端な接点を描くためにここ数年の
村上春樹は葛藤しているのではないか。
幸いなことに、その接点(折り合いの付け方)は、
「アフターダーク」で描き切れているような気がする。
少なくとも、「ねじまき鳥クロニクル」や「海辺のカフカ」
よりもわかりやすい。ただ、作品としてのおもしろさはどうか?
初期作品に見られる足下をすくわれるような不安感はあるか?

残念ながら、否と言わざるを得ない。

村上作品は解釈を読み手に委ねがちだ。
この作品ではより多くの部分を読み手に委ねている。
解説ではなく、感想をいうのであれば、
テーマには深く共感できる。
でも、ストーリーはさほどおもしろくない。
そんなところだろうか。

とはいえ、読了まで4時間。一気に読み通した。
引き込まれる小説であるのは揺るぎがたい事実だ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 05, 2004

味出しなPCバッグ

大雨のなか買い物に行ってきた。
このところ収支関係が芳しくなく、
本当は買い物する余裕なんてないのだが、
クレジットカードのポイントで商品券3万円をGet。
これを使って贅沢してしまおうという算段だ。
お目当てはGINZA for menに載っていた
Jas-M.B.のショルダーバッグ(またJas-M.B.かよ!)。
最近、仕事外でノートPCを持ち歩く期待が増えたので、
カジュアルめのバッグがほしいなあ、と。

そんなこんなで原宿のDistrictへ。

雑誌に載る頃には完売、というパターンがありがちだけど、
さすがUA系列の大手セレクトショップ。ちゃんと在庫がありました。
たすき掛けして鏡を見て、ものの1分でお買い上げ。
約5万とお高い買い物ですが、なにしろ今日は商品券がある。
そう、3万円もある。ある……はずだが、あれ!?

(ToT)家に忘れてきちゃいました。

ただでさえ逼迫する収支関係が
より赤く燃え上がる……。
オレったらもうバカぁん。

さて、肝心のバッグだけど、素材は例によってアンティークレザー。
色味はダークブラウンで、光の加減でバーガンディっぽくも見える。
前から見るとシンプルなフラップショルダーで、
後ろにはウェストバッグ風のポケットが付属。
大物はメインのスペースに、タバコと携帯はポケットへ。
そんな感じでしょうか。ちなみにダイナブックCX1が
ジャストサイズで入ります。それはもう文字通りJust!
味出しレザーバッグからさりげなくノートパソコン……。
この意外性というか狙い過ぎな感じがこよなく好きです(笑)。
そうそう、今年は縦長ショルダーが流行りのようで、
このショルダーバッグも気持ち縦長でした。

ふと数えてみると、Jas-M.B.は4つ目……。
レザーのわりに手頃な値段だからつい数が増えますな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« September 2004 | Main | November 2004 »