February 26, 2024

待望の中国製レンズムック、発売です!

中国製レンズ本の決定版、ついに発売です。中国、台湾、香港の個性派レンズ71本を収録しました。周ノクチやThypochも載ってます。

Lmimg_0019_20240223231101

アジアンMFレンズ・ベストセレクション[玄光社][Amazon
出版社:玄光社
発売日:2024年2月26日発売

ノクティルックスやアポズミクロンと同じスペックで価格は1/10以下。アジアンMFレンズはそんなレンズがたくさんあります。その一方で、超広角のシフトレンズ、水中撮影可能なマクロプローブレンズなど、尖った高機能レンズも続々と登場。いまカメラ業界でもっともアグレッシブなジャンルのひとつです。

本書はアジアンMFレンズの熱い製品を厳選し、13レンズブランド71本を収録しました。

TTArtisan
七工匠
中一光学
LAOWA
KamLan
KIPON
LIGHT LENS LAB
AstrHori
Thypoch
Mr.Ding
Polar
Brightin Star
Artra Lab

ライカ使いならTTArtisan、LIGHT LENS LAB、Thypochがお薦め。ミラーレスで本格撮影する人はLAOWA、AstrHoriに注目。APS-Cを使っているならKamLanと七工匠は見ておきたい。いまやアジアンMFレンズは、欲しいレンズが必ず見つかる巨大カテゴリーに成長しました。安かろう悪かろうは昔の話です。

高騰するオールドレンズに閉口気味の方も、ぜひアジアンMFレンズに注目してほしいです。昨今のアジアンMFレンズはオールドレンズの復刻やオマージュ系のレンズが花盛り。周ノクチ、Polarの7枚玉、マクロスイター風のThypochなど、登場間もないオマージュ系レンズを掲載しています。

アジアンMFレンズをまとめた本は、おそらく国内初ではないでしょうか。ご予約ならびにご高覧のほど、よろしくお願いいたします。

| | Comments (0)

February 23, 2024

大手メーカーが出てこないCP+2024レポート

昨日よりCP+2024が開幕しました。初日に取材し、レポートを書きました。ただし、大手カメラメーカーは出てきません。X100ⅥもOM-1 mkⅡも出てきません。中国製レンズとかMFレンズとかカメラケースとか、マニアックネタばかりを集めてきました。この手のアイテムが好きな方、CP+巡礼の前に目を通しておくといい予習になると思います。ぜひご覧ください。

●metalmickey's montage
独断と偏見のCP+2024レポート

Mmc85_01

| | Comments (0)

February 10, 2024

【PR】KISTAR 40mm F2.4 Mで曖昧さと戯れる

Kistar the other sideを更新しました。今回はMマウントのKISTAR 40mm F2.4 Mとレンジファインダー機で、曖昧さを愛でようじゃないかという企画です。厳密に撮るのではなく、意識外の要素がフッと入り込む様を楽しもう。そんな記事にです。思い通りに撮るのではなく、思いがけない写真と戯れる……。ぜひご覧ください。

Kistar the other side 第49回
レンジファインダーで曖昧さと戯れる

Lmimg_0026_20240210102401

| | Comments (0)

February 04, 2024

絵を《書く》時代

絵を《書く》時代がやってきた。

生成AIのMidjourneyが登場し、われわれは言葉で絵を生成する時代の幕開けを目の当たりにした。入力した言葉に従って、自動的に画像が生成される。しかも、なかなかどうして完成度の高い画像だ。

Lmdalle-20240126-134006-a-bust-shot-clos

ただそれは、言葉というよりも、コマンド入力に近い。描きたい対象物の名前、イラストの作風、特定動作を行うコマンドを、英単語で列挙していく。その複雑怪奇な英単語の羅列は、いずれ呪文と呼ばれるようになった。呪文の唱え方が絵の精度を左右する。これは言葉で絵を描いているのではない。

おそらくは、プログラミングだ。

AIを操るコマンドを打ち込むことで、画像をプログラミングしている感覚に近い。呪文で画像を生成する行為を「絵を書く」とは言えない。

絵を書く時代はChatGPTが切り拓いた。

ChatGPTは周知の通り、自然言語でチャットしながら様々なテキストコンテンツを生成する。最新のChatGPT-4では画像生成が可能になった。

正確にはDALL・E3(ダリ3)という生成AIを用いる。これはChatGPTと同じくオープンAI社が開発した画像生成AIだ。ChatGPT-4に「○○の絵を描いて」と指示を出すと、これをChatGPT-4がDALL・E3に引き渡し、DALL・E3が画像を生成。ChatGPT-4上に生成された画像を表示する。ChatGPT-4とDALL・E3の連係プレイで画像生成するのだ。

このときChatGPT-4は自然言語のインターフェイスと化す。

人の言葉を聞き、理解し、返答するインターフェイスだ。このおかげで、ついにわれわれは絵を《書く》ことに到達した。描きたい対象物を伝えるだけではない。それがどのようなシーンで、どんな意味があるのか、何を表現しているのか。そうした意味内容も含めてChatGPT-4に伝える。ChatGPT-4は単に命令を遂行するのではなく、指示内容を理解した上でそれを画像化してくれる。

たとえばこんな具合だ。

「女子高生を日本のアニメ風に描いてください」

これだけの指示なら呪文系生成AIと変わりない。ChatGPT-4の場合は意味内容まで踏み込める。

「彼女はこれから大学入試です。大学校舎の試験会場は広く、たくさんの受験生がいます。このような状況で女子高生の心情を踏まえ、イラストを描いてください」

こうした文章による指示が、女子高生の表情、仕草に現れる。ディテールは何ひとつ指示していないのに、彼女は不安と決意の入り交じった表情を浮かべ、受験票を手に握り、彼女の背後にある光が将来の希望を示唆する。

Dalle-20240204-123255-a-wideformat-japan

絵面を指示するのではない。内容を伝えるのだ。

それこそイラストレーター相手に打ち合わせをするように、どんなイラストを描いてほしいのか、ChatGPT-4に打ち込んでいく。ノーアイデアの場合はその旨を伝える。「表現したいことはこんな内容なんだけど、具体的にどう描けばいいのかわからない。何か考えてみて」と素直に伝える。そうすると、AIなりの答えをイラストで見せてくれる。それが気に入らないなら、どう直したいのか、チャットで話しながら詰めていく。

まさに言葉を紡いで《絵を書く》のだ。

正直なところ、効率という点では呪文系生成AIのほうがスムーズだろう。ピンポイントでほしい絵を指示できるからだ。しかし、生成AIに何か表現させてみようとか、コンセプトに沿った絵を描かせたいのなら、ChatGPT-4で絵を《書く》作業がしっくりくる。思い通りに描かせるにはたくさんの言葉を重ねる必要があるが、実際に絵を描くことを思えばどうということはない。自分が生きているうちに、《描く》が《書く》になる瞬間に立ち会えるとは思ってもみなかった。

S06_04

Generated by ChatGPT-4 and DALL·E3

| | Comments (0)

January 19, 2024

中国製レンズのムックを出します【アジアンMFレンズ・ベストセレクション】

中国製レンズをまるっと1冊にまとめたムックを出します。TTArtisan、七工匠、LAOWAといったメジャーどころはもちろん、Thypoch、Polar、Artra Labといった新進気鋭のレンズブランドも収録。13レンズブランド71本というなかなか壮大な一冊です。すでにAmazonでご予約いただけます。ぜひお手にとっていただけるとうれしいです。

アジアンMFレンズ・ベストセレクション[Amazon][玄光社
出版社:玄光社
発売日:2024年2月26日発売

Amf_s

思えば、オールドレンズライフの巻頭や巻末でコツコツとレビューしてきた中国製レンズ、かれこれ15年近い年月が経ちました。最新レンズはもちろんですが、トレンドのターニングポイントになったようなちょっと前のレンズも収録。中国製レンズブームを俯瞰的に見渡せる一冊です。懐かしいレンズにニヤッとするもよし、最新レンズに物欲を滾らせるもよし、レンズ好きの興味を存分に刺激できるムックに仕上がりました。どうぞよろしくお願いいたします。

| | Comments (0)

January 04, 2024

写真の行方

祖父の撮った膨大な写真は、もうこの世にない。一葉の写真も残っていない。

祖父はライカ使いだった。ライカ・コンタックス論争で有名な小冊子「降り懸かる火の粉は拂はねばならぬ」に寄稿していたほどなので、当時はブイブイと言わせたライカ使いだったのだろう。

実家の屋根裏部屋には壁面を埋める大きな本棚があり、すべての棚がモノクロプリントのアルバムで埋まっていた。祖父曰く、「白から黒まですべての階調が揃った写真がいいモノクロ写真だ」という。父がそんな話を祖父から聞いたと言っていた。

祖父が亡くなり実家を売り払うとき、その他の家財道具といっしょにアルバムは処分された。当時、僕は写真やカメラと無縁の生活を送っていたので、写真の行方にまったく興味がなかった。祖父の写真を一度も見ることなく、気づけばそれらは姿を消していた。いま思うと、何枚かでも残しておけばと思う。

でも仕方のないことなのだ。

家族と縁もゆかりもない被写体が写った写真など、残された家族はまったく興味が持てない。だからそれは、仕方のないことなのだ。

これまでの写真をすべてバックアップしたハードディスクの山を前に、そんなことを思った。

| | Comments (0)

January 03, 2024

内爪ニコンSが出てくる小説のワンシーン

「あなた、内爪ニコンSなんですって?」

桂木さんはそう言うと僕の前に腰かけた。学食にはたくさんの空いた席がある。僕と相席する必要はない。経済学部の学食には日当たりの良い席がたくさん用意されているのだ。それはもうKIPONのマウントアダプターの種類にも負けないほどに。

「学校でそのことは伏せてるんだ。ヘリコイドがないって知られると、いろいろと都合が悪いからね」

学食から学生たちの姿が消えていた。すでにチャイムが鳴っていたのだ。僕らはいつも少し遅れて大切なことに気づく。取り返しがつかないほどではないけれど。

「あたなのこと、試してみたいの」

やれやれ、またその話か。何度カプラーからそう声をかけられたことか。コンタックスCとの互換性の話はウンザリだ。

「僕はゾナーじゃない。ニッコールはゾナーの代わりになれない」

コップのお茶を飲み干し、トレーを持って席を立つ。返却口はすでにたくさんの食器とトレーで埋まっていた。そんな僕の背後から、桂木さんが言葉を浴びせかける。それは僕がもっとも聞きたくない言葉だった。

「フランジバックが同じって知ってるんだから!」

(続かない)

| | Comments (0)

炎上するならディベートすればいい

またもや炎上している。撮って出しとフルサイズが。

一体何度目だろう。僕のオールドレンズ撮影はRAWストレート現像派なので、撮って出し擁護で議論に参加したくなる。

でもしない。結論が出ないから。

撮って出しとフルサイズ、これらは結論の出ない議題だ。撮って出し絶対主義もレタッチ新自由主義も、フルサイズ保守党だろうとAPS-C解放戦線だろうと、けっして結論が出ることはない。何を言っても反論があり、何を言われても反論できる。

これってディベートのお題目じゃないか。

CP+でディベートをやればいいのに。会場のメインステージで、デジカメ炎上ディベート大会を開くのだ。大御所の先生や業界関係者に登壇してもらい、その場でくじを引いて賛成反対を決める。普段の主義主張は関係ない。どのみち結論の出ないお題目なのだから、くじで決まったポジションでディベートしてもらう。

マイクロフォーサーズを使う写真家のフルサイズ擁護、中判ミラーレスメーカーのAPS-C賛歌、JPEG派報道カメラマンが語るプロの仕上げ論、RAW現像ソフト開発者による撮って出しの主張。

マズイ、盛り上がる予感しかしない。

| | Comments (0)

世界標準

そのとき初めて世界標準に触れたのだ。

久しぶりの写真展開催だった。会場は新宿マルイ本館の八階。同じ階にスターバックスがあり、一般のお客さんも写真を見てくれる。自分の写真が世間に通用するのか、いい腕試しになる。しかし、隣が免税受付カウンターであることを見落としていた。

外国人のお客さんが多いのだ。

米国人っぽい老夫婦とその息子達。息子のひとりが近づいてきて、こう言った。このプリントを売ってほしい。B0サイズの巨大パネルを指さしていた。このときの写真展はプリント販売していたが、用意したサイズはA3とA4。畳のようなB0サイズの販売は想定外だ。しかも彼はこう続けた。

これがほしい。これを持って帰る。

まさかのお持ち帰りをご所望だ。両親の家の壁にドーンと飾りたいという。老婆が期待を眼差しを僕に向ける。しかしB0パネルを梱包する用意はなく、「これは展示用の非売品です」と伝えて販売を断った。惜しいことをした。

二人目はイケメンだった。北欧出身の俳優ビョルン・アンドレセンみたいな美少年が、マネージャーっぽい男を連れてやってきた。どこぞのモデルかタレントか。放つオーラがすごいことになっていた。背景にバラが見えた。

この写真のデータを売ってくれ。

美少年がそう言うのだ。バラを背景に。すんでのところで「はい!」と即答しそうだったが、どうにか正気を保つ。彼は続ける。自分で大きくプリントして飾りたい。日本からプリントを持って帰るのは大変だろ、と。言わんとすることはわかる。でも、データ譲渡はさすがに無理だ。

美少年が帰った後、スタッフが近づいてきてこんなことを言う。さっきのデータ販売、十万円だったら売りましたか、と。

売る。十万なら売る。

大きくプリントして壁中貼ってくれてかまわない。プリントTシャツにして大量販売したっていい。十万円ならぜんぜん元が取れる。NFTアート、やっておけばよかった。

世界の住宅の壁は広くてデカイ。A4プリント売ってる場合じゃなかった。この日、世界標準に触れた。

 

| | Comments (0)

January 01, 2024

2024年初っぱなの記事公開!

metalmickey's montageにて、2024年初っぱなのブログ記事を公開しました。お題目はUSB充電器。撮影旅行でカメラのバッテリーやノートパソコンをUSB充電しようという試みです。供給ワット数を測定しながら動作チェックしてみました。ぜひご覧ください。

metalmickey's montage
撮影旅行のUSB充電事情 Anker vs CIO

Mmc83_03

| | Comments (0)

«今年もたくさん撮りました。