Turtleback オールドレンズワークショップ

November 21, 2016

香港のオールドレンズ本事情

11月の香港行きで個人的に大収穫だった鯉魚門(レイユームン)、ここは海鮮レストラン街であると同時に、夕日の名スポットとしても有名だ。週末は観光客はもちろん、日暮れとともにガチ撮りのカメラユーザーもごっそりとやってくる。大型三脚持参の人もめずらしくない。

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ワークショップ一行で鯉魚門を散策中、現地スタッフが地元のガチ撮りカメラマンらと談笑していた。ひとりのカメラにツァイスレンズが載っていて、カメラレンズ談義に花を咲かす。広東語なので詳しい話はわからないのだが、「おまえのツァイスいいなあ」「そういうおまえだってOtusじゃねえか!」みたいなやり取りだと思う(憶測MAX)。彼らとは撮影中に二度遭遇し、そのたびに二言三言言葉を交わした。

我々一行は夕焼け撮影を堪能した後、海鮮レストランでワークショップの打ち上げへとなだれ込む。美味しい海鮮料理を楽しみ、店を出た頃にはけっこう遅い時間になっていた。鯉魚門から地下鉄の駅に向かう。オクトパスカードで改札を通ったそのときだ。例のガチ撮りカメラマンたちとまたもや遭遇した。どんだけ愛し合ってるんだオレたち(笑)。同じ方向だというので、地下鉄に乗ってカメラ談義を再開する。そこで衝撃の事実が発覚した。

ぼくの本の読者だった。オールドレンズライフのせいでツァイス地獄にハマったという。どうやら本人の知らぬ間に、国際的に悪の伝道師として名を馳せていたようだ(笑)。

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彼が読んだのは日本語版のオールドレンズライフのようだ。実は香港のカメラショップ巡りをした際、何軒かで自分の本を見かけることがあった。たぶん、ぼくらが洋書のカメラ本で情報収集するように、香港のカメラファンは日本語のカメラ本を好むのかもしれない。

ちなみに、ぼくの書いたオールドレンズ本は、その何冊かが台湾語に翻訳されている。台湾はオールドレンズが流行っているのかなあ、なんて思っていたら、現地スタッフ曰く、香港の人も台湾語の本を読むらしい。香港では、話し言葉は広東語、読物は昔ながらの漢字「繁体字」を用いるという。中国は漢字を簡略化した簡体字を用いているのに対し、台湾と香港は昔ながらの繁体字だ。台湾は香港よりも人口が多く、繁体字で書かれた台湾の本を香港に輸入しているという。台湾語版は台湾の人向けと思っていたのだが、どうやら香港というマーケットも対象になるようだ。この話を聞いてはじめて、自分の本の普及範囲を認識できた。今度香港に行ったら本屋巡りだな。

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Leica M + Ektar 47mmF2

※香港と台湾の漢字表記について詳しい情報をいただいたので、記事を修正しました。

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November 15, 2016

香港ワークショップ・ダイジェスト!

デジカメWatchにて、Turtlebackオールドレンズワークショップ「澤村徹と行く香港ワークショップ」のレポートが掲載されました。ワークショップは4日間にわたってたくさんのスポットをまわったのですが、その中から特に印象深いスポットについて紹介しています。

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●デジカメWatch
オールドレンズユーザーにおすすめしたい「香港撮影地ガイド」

デジカメWatchでは長らく記事を書かせてもらっていますが、撮影地ガイドははじめてですね(笑)。写真と文章、両方で楽しんでもらえるとうれしいです。ぜひご覧ください。

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November 11, 2016

鯉魚門(レイユームン)という名の聖地

今回の香港行きで、鯉魚門(レイユームン)を二度訪れた。香港ワークショップの最終日に訪れる予定の地だが、実は4月のロケハンで下見できなかった場所なのだ。そのため、ワークショップ初日、集合時間前にレイユームンを下見することにした。

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レイユームンはひなびた漁村であり、同時にちょっとした観光地でもある。船溜まりの奥に古い建物が並んでいるのがわかるだろう。この一帯は生け簀とレストランが軒を連ねている。生け簀で魚介類を注文し、レストランで調理してもらうというシステムだ。日本で言うと、おいしい魚を食べに伊豆に行く、みたいな感じだろうか。

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それなりに観光地化した場所なのだが、建物は古く、寂れたバスケットコートに放し飼いの犬が寝そべるなど、なかなかどうしてフォトジェニックな場所だ。香港通からすると、手垢にまみれたスポットかもしれないけど。

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レストラン街を抜けるとこの燈台(!?)にたどり着く。ここがレイユームンのランドマークだ。観光客はここまでやってきて記念写真を撮り、折り返していく。しかし、写真好きにとっては、むしろここからが本番だ。

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燈台から東に歩き出すと、超絶ひなびた漁村があらわれる。たぶん、ひとりだとブルって歩けないほどの枯れようだ。

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下着類もかまわず外乾しだ。生活空間に立ち入った感がハンパない。ただ、観光地と隣接しているためか、通行人や撮影に対し、それほどナーバスな感じはない。

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さらに歩くと廟に到着する。この廟の中にはらせん状の線香がたくさん吊してあり、被写体にもってこいだ。ここまで歩いてくる観光客もそこそこいる。実は夕方になると夕焼けの名スポットと化し、三脚持参のカメラマンでごった返す。とりあえず、ここまでがレイユームンのお約束スポットである。ただし、我々ロケ隊はさらに東に向かって歩いて行く。

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道幅が急激に狭くなり、屋根の上から犬に吠えられる。このあたりは放し飼いの犬がたくさんいて、ひとり歩きはかなりリスキーだ。この屋根の上の犬がやたらと吠える。それでも我々は進む。ちょっと尋常じゃないくらい吠える。それでも歩みを進めると、なんと民家に囲まれ行き止まりになってしまった。引き返してみると、犬が吠えだしたところに分かれ道がある。どうやらこの犬、「ちがうって、道ちがうって! そっちじゃないから」と訴えていたらしい。番犬としていい仕事していたわけだね。犬は我々が分かれ道を歩き出すまで執拗に吠え続ける。ごめん、ホントごめんて。

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最大の難関はここだろう。ここを左に折れて進むなんて、ひとりだったら絶対に無理だ。もちろんまっすぐ進むのは罰ゲームに他ならない。ただ壁をよく見ると、赤いペンキで「←可」と左に進めることが記されている。いやあ、仮にこの矢印に気付いてもひとりだったら進めないって(笑)。

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生活臭はMAXモードに突入。ロケに同行しているスタッフもめっきり口数が減った。ときどきぼくを振り返り、いくの? マジでまだいくの!? と目で訴えてくる。

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ひなびた漁村とかいうレベルじゃないね。部外者NGでしょ完全に。かろうじて遠くに見える高層ビルが香港であることを臭わすが、とんでもないところに来たなと泣きそうだ。しかし、このあと我々は至福の時を迎える。

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いきなり採石場跡があらわれた。戦時中のものだろうか。突端の釣り人がいい雰囲気を醸してくれる。

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ええ、ここに来たかったんです。ビビって引き返さずによかった。産業遺跡万歳!

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さらに進むと、野っ原に地層剥き出しの崖というありえない光景があらわれた。現地スタッフも香港にこんなところがあるなんて知らなかったとのこと。ひなびた漁村→過剰な生活臭→トドメの最果て感と、トリプルコンボなロケーションだ。と、これだけなら、スゲエなあレイユームン、で終わるわけだが、実はこの話にはさらなる続きがある。ワークショップ最終日の日曜日、この場所を参加者ともども訪れたときのことだ。我々はこの最果ての地で桃源郷を目にすることになる。

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カップルが廃墟に腰掛け、カメラマンに写真を撮らせている。右手前の三人もセルフィー目的の女の子たちだ。女子率急上昇である。

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キャッキャうふふと黄色い声がする。そこいら中で写真の撮り合いっこだ。何のことはないレイユームンの突端は、セルフィーのメッカ、インスタグラマーの聖地だった。最後の二枚はエクター47ミリF2の開放である。女の子たちのキャピキャピふわふわした感じがよく表現できたと思う、ともっとらしくまとめるのすらアホらしい(笑)。レイユームンの秘境、日曜日はぜんぜんフツーに賑わってますからね。

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November 09, 2016

Turtlebackオールドレンズワークショップ、行ってきました!

5泊6日で香港に行ってきました。このブログでも何度か告知しましたがが、11月3日~6日にかけてTurtlebackオールドレンズワークショップが開催され、その講師として参加してきました。

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α7II + Quinon 50mmF2

今回10本のレンズを持ち込みました。画角的にマッチしたのは28ミリ。スーパータクマー28ミリF3.5とズイコーオートW 28ミリF2.8が活躍してくれました。、描写的にはキノン50ミリF2とエクター47ミリF2がおもしろかったです。ロケーションや被写体によってレンズを変えるよりも、付けたオールドレンズを自らの目として、そのまま切り込むような撮り方がしっくりきます。わかりやすく言うと、好きなレンズで大いに撮るといった感じですね。身も蓋もないなあ(笑)。

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October 04, 2016

香港ワークショップ、デジカメWatchにて紹介

Turtlebackの「澤村徹と行く香港ワークショップ」を、デジカメWatchにてご紹介いただきました。若干名ですが、定員に空きがあります。ご興味ある方、ぜひご検討ください。

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●デジカメWatch 澤村徹と行く香港ワークショップ(紹介記事)

●Turtleback オールドレンズ・ワークショップ(オフィシャルサイト)

11月は香港でもっともすごしやすい時期と聞いています。日程は11月3日~6日の4日間。全日参加の4日間コースと、任意の日程を選べる2日間コースがあります。飛び石連休に絡めた日程ですので、お休みのご都合に合わせてコースをお選びください。

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September 15, 2016

香港ワークショップ、お申し込みの最終日です

本日9月15日、香港ワークショップのお申し込み最終日になります。この「澤村徹と行く香港ワークショップ」は、11月3日~6日の4日間、澤村徹が香港の撮影スポットをガイドいたします。オールドレンズの味わいを活かせる下町や古いアパートメント、香港ならではの夜景スポット、中古カメラショップ巡りもコースに含まれています。

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●澤村徹と行く香港ワークショップ
日程:2016年11月3日~6日
講師:澤村 徹(写真家・ライター)
4日間コース:12万5千円
2日間コース:6万5千円(任意の2日を選択可能)

11月3日:尖沙咀→懇親会→旺角(夜スナップ)
11月4日:深水歩→ビクトリアピーク(夜景撮影)
11月5日:スターフェリーとトラムから撮影→太古→北角
11月6日:中古カメラショップ巡り→鯉魚門→打ち上げ
※詳細なカリキュラムはこちらのPDFをご覧ください。

お申し込み:「workshop@turtleback.hk」に参加の旨をお知らせください。
お申し込み締め切り:2016年9月15日
総責任者:久保田良明(タートルバック社創設メンバー)

現地集合現地解散型のワークショップとなりますが、ひとり旅に不慣れな方はお申し込み時にご相談ください。主催側で旅支度をお手伝いできる場合もございます。いっしょ香港の町をスナップして歩きましょう。香港ワークショップ、ぜひご検討ください。

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August 28, 2016

香港ワークショップ、応募締め切りが迫っています

Turtleback主催「澤村徹と行く香港ワークショップ」の応募締め切りが迫ってきました。改めて再告知です。本講座は現地集合現地解散型の撮影ワークショップです。香港チムサーチョイの時計塔に集合し、そこから地下鉄やタクシーを使ってオールドレンズ撮影を楽しめるスポットへ移動します。撮影スポットはいわゆる観光地ではなく、下町や時代を感じさせる場所など、オールドレンズの描写を活かせるスポットを選びました。4月にロケハンして厳選した撮影ポイントへご案内します。

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●澤村徹と行く香港ワークショップ
日程:2016年11月3日~6日
講師:澤村 徹(写真家・ライター)
4日間コース:12万5千円
2日間コース:6万5千円(任意の2日を選択可能)

11月3日:尖沙咀→懇親会→旺角(夜スナップ)
11月4日:深水歩→ビクトリアピーク(夜景撮影)
11月5日:スターフェリーとトラムから撮影→太古→北角
11月6日:中古カメラショップ巡り→鯉魚門→打ち上げ
※詳細なカリキュラムはこちらのPDFをご覧ください。

お申し込み:「workshop@turtleback.hk」に参加の旨をお知らせください。
お申し込み締め切り:2016年9月15日
総責任者:久保田良明(タートルバック社創設メンバー)

撮影内容の雰囲気を知りたい方は、いま店頭に並んでいる日本カメラ9月号をご覧ください。ぼくが香港で撮影した作品「増殖の香港」が8ページにわたって掲載されています。どんな写真が撮れるのか、ご理解いただけると思います。

海外でのワークショップということで、参加へのハードルが高いイベントであると我々も理解しています。ご不安な点があれば気軽にご相談ください。たとえば、海外の一人旅に不慣れな方であれば、宿の手配などを主催側でお手伝いすることが可能です。また、ご夫婦で参加される場合、同行者様がオールドレンズに興味がないのであれば、実費(会食費と交通費)のみでご同行いただけるように配慮いたします。

いずれにしても、手弁当の小規模なイベントです。オールドレンズファンで香港撮りまくりの旅とか楽しそうだよね、という趣味の延長のような企画です。香港在住の日本人オールドレンズファンと連携できたからこそ実現しました。応募締め切りは9月15日、ぜひご検討ください。


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