OLD LENS PARADISE

October 15, 2017

オールドレンズ・パラダイス第14期はじまりました!

オールドレンズ・パラダイス10月期(第14期)がはじまりました。初回はいつも自己紹介の時間を取るのですが、最近はこれがちょっとした新ネタ披露会と化しています。今回もぼくも知らなかったディープな世界を見せてもらいました。勉強になるなあ、というか沼に足取られるなあ(笑)。

今日の座学は2部構成で、前半はGFX 50Sとオールドレンズのお話。まあこれは受講生の面々も予測の範疇だったでしょう。オールドレンズファンにしてみると、GFXは期待のニューベースボディですからね。後半は最近ぼくがお気に入りの7artisans 50mm F1.1をレビューしてみました。このレンズはいろいろとキワモノ過ぎて、まっとうに評価されていない部分があります。また、まっとうに評価しても魅力が引き出せなかったりもします(笑)。そこでオールドレンズファンにとってこのレンズのアリナシを論じてみました。

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Leica M10 + 7artisans 50mm F1.1

上のカットは開放で撮りました。ボケがほどよくザワついて、なかなかおいしい描写です。なお、このレンズについてはmetalmickey's cameraでも紹介しています。興味があればどうぞ。

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September 17, 2017

プリント講評会からのぉ、プリント展示会

今日はオールドレンズ・パラダイス第13期の締め、プリント講評会だった。最近気付いたのだが、プリント講評会ってOLPメンバーの活動報告を兼ねているなあ、と。以前はプリントの仕上げや撮影方法について講師としてアドバイスしていたのだが、最近はすっかりメンバーの活動報告に聞き入っている。

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プロジェクターレンズにどっぷりな人、ズマリットでコスプレを撮る人、シングルヘリコイドのアナモルフィックレンズ(かなりレア)を持っている人、中判ポジのデュープに熱心な人などなど、そのオールドレンズスタイルは千差万別だ。講師という立場でアレだけど、とても勉強になる。ちなみに、オールドレンズ・パラダイスは来月から第14期がスタートする。ご興味あればぜひ。マイペースでオールドレンズを楽しめる講座です。

●東急セミナーBE「オールドレンズ・パラダイス」2017年10月期

講座の後は、OLPのメンバーとともに、上野由日路さんのグループ写真展「オールドレンズ×ポートレート写真展2」を見に行ってきた。台風接近中だというのにものすごい盛況ぶりで、会場に着いたときは身動きがとれないほど。さすがは人気カメラマンだ。

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上野由日路さんは玄光社「オールドレンズ×美少女」の著者。今回もシネレンズで撮ったポートレートを多数展示されていた。

オールドレンズがらみで知り合いに会えるかなあと思ってたところ、「ライカの魔法」の森谷修さんとお会いできた。森谷さんには「オールドレンズ・ライフ」の第1号でフォトギャラリーをお願いしたことがある。もう7年も前のことなのに、ぼくのことをおぼえていてくださった。しかも「マウントアダプター解体新書」を褒めてもらえてダブルでうれしい。あの本は地味なコンテンツだけど、制作にはものすごく労力がかかっている。それだけに、あの本を評価してもらえるのはうれしかった。

話をグループ展に戻そう。展示のメインスペースにたくさんのオールドレンズが並んでいた。実は展示作品のキャプションにすべて使用レンズが書かれていて、それを実際にタッチ&トライできるというのだ。しかも逆光コーナーも完備。逆光。この意味、オールドレンズやってる人ならわかるよね(笑)。

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手前の機材は上野由日路さんの私物カメラ。リコイルのハイグリップケースだよ。かっこいいなあ。

このグループ展は明日が最終日。作品のトーンがそろっていて、クオリティーの高いポートレート写真展だった。明日は天気もいいそうなので、みなさんもぜひ! そうそう、最後に濃ゆい写真を一枚貼り付けておく。「この三人が10年後、オールドレンズの世界に変革をもたらすとは、まだ誰も知らない」みたいな(笑)。

●オールドレンズ×ポートレート写真展2
日程:2017年9月16日(土)〜 9月18日(月・祝)
時間:11:00〜20:00(最終日は18:00)
会場:Studio ZENI.
東京都目黒区鷹番3-16-8 浜崎ビル203(東急東横線「学芸大学駅」徒歩5分)
入場無料

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右からカメラマンの上野由日路さん、ぼく、M42マウントスパイラルのスパイラルさん。ほぼ「混ぜるなキケン」状態だね(笑)。

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August 20, 2017

東京タワーという名の撮影課題

オールドレンズパラダイスの撮影実習で東京タワーに昇ってきた。お盆の最終日ということでそれなりの混みようを覚悟していたのだが、拍子抜けするほど空いていた。やはりスカイツリーに客を取られているのだろうか。

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α7II + Heliar-Hyper Wide 10mm F5.6 Aspherical

ただし、写真撮影という観点からすると、スカイツリーより東京タワーの方が俄然おもしろい。東京タワーは末広がりの塔だ。あれをてっぺんから脚までどう収めるか。縦位置ではなく、横位置で。このお題目ひとつで相当楽しめるのだ。

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α7II + Heliar-Hyper Wide 10mm F5.6 Aspherical

広角は必須だが、ちょっとアングルを傾けるだけで構図がぐりぐりと変わる。あれこれ構図を考えていると、あっという間に時間が過ぎていく。あれだけ背の高い塔が、横位置に収まるというのが地味におもしろい。入場料900円でたっぷり楽しめるロケーションだ。

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June 19, 2017

オールドレンズパラダイス初の古民家スタジオ

昨日はオールドレンズパラダイスのモデル撮影実習でした。今回は古民家スタジオを借りての実習。モデルさんには和装でお願いしました。普段使っているハウススタジオと異なり、窓からダイレクトに光が入り、その光の射し方が手に取るようにわかります。日本の一軒家だから、身に染みついた日当たりの概念で乗り切れるのかもしれませんね。

α7II + Kistar 35mm F1.4

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May 22, 2017

三社祭 浅草駅突撃の一部始終

オールドレンズパラダイスの撮影実習で浅草に行ってきた。狙ったわけではないのだが、期せずしてこの日は三社祭最終日、けっこうな人の出が予想される。早めに浅草駅に着くと、案の定、大通りの向こうから山車と御神輿がやってきた。バッグからカメラを取り出し、早速撮影を始める。

Leica M10 + G Biogon T* 28mmF2.8

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それまでまばらだった大通りに、たくさんの人が集まってきた。上の写真はまだ序の口、このあと本当にたくさんの人が集まってくる。

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山車が矛先を変える。歩道に乗り上げスイッチバックでもするつもりか?

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そのまま浅草駅に突っ込んでいった。いやいやマジか、意味がわからない。

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後を追いかける。フツーに駅に突っ込んでる。人を押しのけ突っ込んでる。

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山車の横をすり抜けると、反対側から御神輿が突撃してきた。三社祭、激しいな。

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ちなみに、御神輿が駅内に突入するとき、大通りはこれだけの人が集まっていた。スマホのカメラは広角なんで、この距離だとあまり写らないと思うけどな(笑)。

とまあ、実習前からすっかり完全燃焼してしまった。熱いね、三社祭。

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April 16, 2017

Leica M10が誘うショートフランジ広角復活の兆し

本日より、オールドレンズパラダイス4月期がスタートしました。初回の座学はM10ネタです。久しぶりにショートフランジ広角レンズの一斉テストをやってみました。ボディはライカM10、ライカMタイプ240、α7IIの3台、レンズはあれやこれと12本。なかなか大がかりなテストです。それぞれマゼンタかぶりと周辺像の流れをチェックし、ライカM10のポテンシャルを測ってみました。

Leica M10 + G Biogon T* 28mmF2.8

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サムネイルなのでわかりづらいかもしれませんが、改造Gビオゴン28ミリが色かぶりなく、しかも周辺部までカチッと結像しています。やるなあM10(笑)。あんなレンズやこんなレンズも復活の兆しが感じられ、広角好きならM10は良いパートナーになってくれると思います。

さて、東急セミナーBE「オールドレンズパラダイス」は途中参加も可能です。オールドレンズに興味のある方、ぜひ一緒にオールドレンズの世界を楽しみましょう。

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April 09, 2017

オールドレンズの森は深いままでいい

とあるレンズのリペアマンが、Facebookでヤシコールの謎を解析していた。Yashikor 5cmF2.8はクセノタール型のレンズとして有名だ。が、一部にテッサー型らしき個体があり、クセノタールなのかテッサーなのか、その謎に迫るというものだ。彼はいくつものヤシコールを解体し、一次情報から「Yashikor 5cmF2.8はすべてクセノタール型というわけではなく、テッサー型もある」と結論づけた。定説を覆す勇気がすばらしい。

実はぼくもYashikor 5cmF2.8は持っている。クセノタールという触れ込みで買ったものの、現物を見る限りテッサー型としか思えない。レンズに詳しい人に相談したところ、やはり「ヤシコールにはクセノタールとテッサーがある」という話だった。ただ、世の中には「ヤシコールといえばクセノタール」と信じて止まない人がたくさんいるわけで、そうした逸話はオールドレンズ的ロマンのひとつと理解した。

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α7II + Yashikor 5cmF2.8

似たようなことは、オールドレンズにハマリだした当初、アンジェニューで経験したことがある。P.Angenieux Paris 35mmF2.5 R1は、ゆるふわの代名詞のようなレンズだった。Exakta VX1000に付けて撮ったところ、とにかくピントが合わない。35ミリレンズなのである程度被写界深度が深いのはわかる。そうは言ってもどこにピンがきているのはまるでわからないのだ。カメラの先輩達に相談したところ、「アンジェニューはそういうものだから」という答えだった。アンジェニューはそもそもフワフワした写りで、ピント精度を追い求めて使うようなレンズではないと。ただ、このレンズをデジタルで使うようになり、状況が一変する。

当初、EOS 20Dという中級デジタル一眼レフでアンジェニューを試した。このカメラはファインダーが小さく、ライブビューもない。当然ながらピント合わせには苦労し、ゆるふわな写真ばかり撮っていた。が、その後、EOS 1D Mark IIIというライブビュー可能なカメラに買い換え、さらにミラーレス機が登場するに至り、デジタルでのファインダー環境が大幅に改善する。すると、例のアンジェニューでもジャスピンで撮れるようになった。目の前に現れた像は、これまで見たこともないカミソリで削いだようなシャープさだ。それ以来、このレンズをレビューするときはカミソリシャープという言葉を使うようになった。

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α7II + P.Angenieux Paris 35mmF2.5 R1

ただ、ここで注意したいのは、「アンジェニューをゆるふわと称するのはまちがい。カミソリシャープこそが真の姿だ」と言ってしまうと必ずしも正しくない点だ。つまり、こういうことだ。ライブビューの拡大表示というファインダー環境が使えるようになり、我々はようやくアンジェニューのシャープさに気付けた。アンジェニューは昔からシャープだったものの、それを引き出せるファインダー環境(要はカメラボディ)がなく、結果、ゆるふわなレンズと称されることが多かった。ゆるふわもカミソリシャープも、どちらもアンジェニューの姿というわけだ。

ぼくはこの手の話をオールドレンズ的ロマンと呼んでいる。オールドレンズにまつわる逸話は本当にたくさんある。特にOEMがらみの逸話の一人歩きっぷりはすごい。OEMの実情が表に出てくることは原則ありえないので、多くは憶測だったり、個体レベルの話に過ぎないのだが、もっともらしく語られると、「なるほど、そういうものか」と思ってしまう。以前、当時の関係者に取材してみたら、オールドレンズ界隈で言われていることとまったく別の答えが返ってきて驚いたことがある。また、当時のレンズ設計者と言えどもOEMなどの営業方面はタッチしていないため、逸話の裏取りは想像以上に険しいと感じた。オールドレンズの森はかくも深いものなのだ。

さて、ぼくはオールドレンズ研究家ではない。あくまでもオールドレンズの本を作るライター兼編集者だ。ぼくの目的は、オールドレンズの森を刈って真実に光を当てることではない。むしろオールドレンズの森の歩き方を意識している。オールドレンズの森に足を踏み入れ、深く、より深く分け入っていく。そこに高揚感があることを、オールドレンズファンならばよくご存知だろう。ゆえにオールドレンズ的ロマンなのだ。

オールドレンズの森は深くていい。深ければ深いほどいい。森の中で彷徨うことも含めて、オールドレンズの楽しさなのだと思う。

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April 07, 2017

オールドレンズパラダイス4月期 受講生募集中です!

今月の第3日曜日より、東急セミナーBE「オールドレンズパラダイス」4月期が開講します。ただいま受講生を募集中です。オールドレンズが好きな方、これからオールドレンズをはじめてみたいと思っている方、いっしょにオールドレンズの世界を楽しみましょう。

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●東急セミナーBE「オールドレンズパラダイス」4月期
講師:写真家・ライター 澤村 徹
内容:オールドレンズ好きが集うサークル感覚の講座です。
場所:東急セミナーBE 自由ヶ丘校
申込:ウェブからお申し込みいただけます。

日時:2017年4月より毎第3日曜日×6回
13:30~15:00(※実習は時間が変わります)

カリキュラム
2017/04/16(日) 座学
2017/05/21(日) 屋外撮影実習
2017/06/18(日) モデル撮影実習
2017/07/16(日) 座学
2017/08/20(日) 屋外撮影実習
2017/09/17(日) プリント講評会

オールドレンズに興味がある方であれば、撮影スキルを問わず、楽しんでいただける講座です。これからオールドレンズをはじめるという方にもていねいに指南いたします。ご興味あればぜひご参加ください。

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March 19, 2017

SOFORT 10枚シバリの恐怖(オールドレンズパラダイス)

今日はオールドレンズパラダイスのプリント講評会でした。最近、受講生の面々がそろって学習高原に到達したようで、ほぼプリント“鑑賞会”になっています。講師としては受講生の上達を目の当たりにしてうれしい反面、ダメ出しする機会が減り、寂しくもあります(笑)。

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さて、こうなってくると、講師もフツーにプリントしただけでは太刀打ちできません。そこで今回はこんなものを用意しました。

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JB Cameradesignのチェキ用レザーアルバムです。以前、ゾフォートを購入した際に、気になったので2冊ほどまとめ買いしておきました。

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中を開くとこんな感じ。すごく雰囲気が良いのですが、レザーがあまりにオイルたっぷりで、指先が汚れてしまいました。取り扱いはちょっとナーバスな感じですね。

このアルバムはチェキを10枚収納できます。1カートリッジ分をそのまま収納するならそれで問題ないわけですが、仮にも写真教室の講師ですから、ゾフォートのストックから良さげな写真を10枚セレクトします。この時点で、自分が泥沼にハマッタことに気づきました。

10枚のベストショットを選んで順に並べる。これって写真展やフォトブックのセレクトといっしょですよね。ゾフォートでサクッとアルバム作ってフィニッシュのはずが、がっつり作品づくりモードにならざるを得ませんでした。結局写真って、どんな小さなことでも本気モードにぶち込めるわけですね。ゾフォート10枚シバリ、組み写真みたいでけっこうおもしろいです。機会があれば試してみてください。

ここでお知らせです。

オールドレンズパラダイス4月期の受講生を募集中です。月1回ペースのライトなノリのオールドレンズ講座です。座学、撮影実習、プリント講評会を通じて、オールドレンズを楽しむのが狙いです。ご興味あればぜひご参加ください。

●東急セミナーBE「オールドレンズパラダイス4月期」
2017年4月より6ヶ月/各月の第3日曜日/13:30~15:00
東急セミナーBE自由が丘校
※インターネットからお申し込みいただけます。


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February 19, 2017

作例の宝庫に行ってきました(オールドレンズパラダイス)

オールドレンズパラダイスの撮影実習で西新井大師に行ってきました。実はこの場所、ぼくにとってはほぼ庭です。ややもすると週三で通うほど(笑)。雑誌や本の作例撮り、入手したばかりのレンズのテスト撮影など、とにかくことあるごとに撮りに来ています。狭いエリアにいろいろと被写体が見つかり、効率よく多彩なカットが撮れます。駅から徒歩1分というアクセスの良さもポイントでしょうか。電車移動派にはお薦めですよ。

Leica M Typ 240 + Summaron 3.5cmF3.5

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レンズはズマロンを持ち出しました。曇り玉でフレアが出やすい個体ですが、順光を選びながら撮ればけっこうカッチリと写ります。あと、この時代のレンズはやはり階調表現が気持ちいいですね。

α7II + Domigor 135mmF4

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もう一本はPentinaの中望遠、ドミゴー135ミリF4です。こんなレンズ、誰も使ってないよなあ(笑)。最短2.8メートルというどうしようもなく寄れないレンズです。

西新井大師はOLPメンバーにも気に入ってもらえたようで、実習後、自主的に追加撮影に行かれる方もいました。西新井大師の魅力が伝わってよかったです(笑)。

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